2019年03月04日

夢に現れたミドヴァニィのイメージ Surreal Bijoux - Mdvanii 18

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ビリーボーイによる自叙伝的スキャパレッリ研究書「フロッキング・ライフ」( FROCKING LIFE SEACHING FOR ELSA SCHIAPARELLI ) より、第15章「シュールレアル・ビジューからミドヴァニィへ」( Surreal Bijoux - Mdvanii ) の翻訳です。


夢に現れたミドヴァニィのイメージ

日本とヨーロッパの私たちの代理人たちをイライラさせたが、私はララの完全なるサポートにより、シュールレアル。ビジューを休業状態にした。そして私は、熱烈に新しいプロジェクトの中に飛び込んだ。

ある晩見た夢が私の脳裏に新しい人形のヴィジョンをもたらした。彼女は、私の母の若かりし日の美しい姿をベースにしていたが、それと同時に、又、社交界の花形であった二人のベッティーナのイメージにも由っていた。
彼女はオートクチュールを着せられた本物のパリジェンヌだった。私たちは彼女にMdvanii (ミドヴァニィと発音する)と命名する。それは、1920年代のロシアの貴族女性であり、私の伯母ベッティーナ・ベルジェリーの親友であった Roussia Mdivani (ルシア・ミディヴァニィ)に因んでいた。このミディヴァニィであるが、スキャパレッリのドレスをまとい、画家ホセ・マリア・セールのミューズとして知られた女性。彼女は、彼を彼の有名な妻であったミシア(アールデコ時代のアーティストたちを支援したパトロネスとして有名だった)から奪い取った。そしてその後、ミシアはライン川で溺死したと伝えられる。それは魅惑的なまでに悲劇的なことであった。

ミドヴァニィは、1986年の初め頃に私の夢(本当にベッドで眠っている時)の中にやって来たのだ。私は彼女のインスピレーションが、はるか宇宙の彼方、何か深淵なメッセージを送っているラニアケア超銀河星団、又はペルセウスうお座超銀河星団から来たものだと思う。私は、この人形をやらなければならない。この思いが私を圧倒した。そして私は、そのコンセプトと彼女の創作に引き寄せられて行った。製造面での恐ろしい程の困難さや、コストの大きな問題にもかかわらず、私の気持ちに迷いはなかった。
(渡辺純子 訳)
次回へ続く。

写真は、ミドヴァニィの名前の元であったロシアの貴族女性ルシア・ミディヴァニィ。1986年8月ザ・スペースにて開催された「'30年代パリ・モード展」の図録に掲載されたものを転載。

Mdvanii and all related names and the name of BillyBoy* is the sole copyright and trademark of BillyBoy*, and used with permission click on this link for all copyrigts information.

http://www.fondationtanagra.com

ビリーボーイのシュールレアル・ビジューのサイト

http://www.mdvanii.ch/en/article/surreal-bijoux-en

posted by sumiko at 18:42| 東京 ☔| Comment(0) | BOOKS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする