2006年01月08日

Mdvanii from Paris 1990 パリの思い出と初めて見たミドヴァニィ

resin mdvanii 6.JPGresin mdvanii 2.JPG

私がビリーボーイ&ララと知り合ったのは、1984年〜18985年、パリで人形鑑定士F.テメールのもとで修行を積んでいた時代だった。

ビリーボーイは、アンディ・ウォーホルと離れ、1980年代初めにニューヨークからパリへ渡って来たばかりで、まだフランス語がうまくなかった。一方のララは、生粋のフランス人であり、当時、パリのゲイ・ワールドの中心人物の一人として知られていた。彼らは、モンマルトル墓地の近くのアパルトマンに住み、シュールでポップなコスチューム・ジュエリーをデザイン制作していた。折りしも、それらが、ティエリー・ミュグレーのコレクションで披露され、パリ・ファッション界で注目を浴び始めていた。

私は、前述のF.テメールから彼らを紹介され、人形好きのビリーボーイと特に仲良くなった。彼も私も、同じくらいフランス語がしゃべれず、英語で会話をすることができる数少ない相手だったからだ。

私がパリに滞在していた1984年〜85年に、ビリーボーイのバービー・ドール・コレクションによる「ザ・ニュー・シアター・オブ・ファッション」展、そして、やはりビリーボーイのコレクションを中心とした「エルサ・スキャパレッリ」展が開催され、ビリーボーイは、ジュエリー・デザイナー、人形史家、ファッション史家として知名度をぐんぐん上げていた。そして1986年には、ロンドンのオブザーバー新聞に「マン・オブ・ザ・イアー」として選出されるまで、彼のユニークなキャラクターと才能は開花していった。


その彼が、1989年、自分の人形を作ると言ってきたのだ。そして、1990年3月、私は、それを見せてもらうためパリで飛んだ。
彼らの新しい住まいは、クラシックなフラット。数年前のロフト風アパルトマンと比べると数段の出世ぶりである。

ここで、初めて目にしたのが、写真のミドヴァニィたちだ。
人形の材質は、硬質樹脂のレジン。身長は約25cm。ここまで人形のためにするのかという位、質の高いオートクチュール・ドレスをまとっている。人形の黄金時代を築いた19世紀のフレンチ・ファッションドールを除いて、このようなクオリティーの人形を私は見た事がなかった。また、人形の髪に、本物の人毛が使われていたのも驚きだった。多くが、黒髪のボブ又はブルネットであり、彼女たちの顔にはどこか東洋的なムードが漂っていた。
何と美しく、カッコイイ!!!これは、人形のルネッサンスではないか!
私は瞬時に魅了され、この美の女神たちを日本で紹介したいと、ビリボーイに申し出た。

Mdvanii and all related names, and the name BillyBoy* is the sole copyright and trademark of BillyBoy* and used with pertmission click on this link for all copyright information.
http://www.fondationtanagra.com


resin mdvanii 3.JPGresin mdvanii 5.JPGresin mdvanii 4.JPG

ビリーボーイとララの住まいは、アーティストのユニークなインテリアのモデルとして内外の幾つもの雑誌に紹介された。写真は、「エル・デコ」(1992年)に掲載されたもの。
ここで、ミドヴァニィは生まれたのだ。
また、これらのミドヴァニィの写真も、1990年〜1991年にかけて「アン・アン」、「花椿」、「STYLING」など日本の雑誌の誌面を飾った。


posted by sumiko at 00:00| Comment(3) | TrackBack(1) | Mdvanii from Paris 1990 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ブログ開設おめでとうございます!

この1〜2年、私の中では、
ビリーボーイさんの80年代ジュエリーが大復活中。
イマの時代の気分にすごく合ってる気がして。
何といっても、あのジュエリーを見ると、
みんな笑顔になるところがスゴイ!!
人類を幸せにするジュエリーですね。

ドール集めはお休み中ですが、
これからもちょくちょく覗かせていただきます。
Posted by カンザワ at 2006年01月08日 18:19
コメント有難うございます。

私もビリーボーイのジュエリーをつけていると、周りのひとに、あきれられたり、面白がられたりします。確かに、あれを見て暗くなるひとはいないようです。
このブログでも、特別編として少し紹介してみようかな。




Posted by sumiko-watanabe at 2006年01月08日 18:54
毎日素敵なお写真と文章を堪能させていただいています。

私もレジン製ミドヴァニィを
初めて紹介していただいた時の衝撃は忘れられません。
次々と変貌を遂げるミドヴァニィはどれも魅力的ですが
やはり私の中ではミドヴァニィはこの初期ミドヴァニィな気がします。

これからもレアな画像を見せてくださいね♪
Posted by luna at 2006年01月09日 02:05
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/11441327
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック

オートクチュール
Excerpt: オートクチュールオートクチュール(haute couture・フランス語)とは、高級衣装店のことである。特にパリの高級衣装店協会(通称「サンディカ」)に加盟している店のことをいう。.wikilis{f..
Weblog: デザインの宝庫
Tracked: 2006-01-10 15:00