2011年02月21日

アンバー・ド・ヴェニス Ambre de Venise

ambre de venise 1.JPG

「アンバー・ド・ヴェニス」(ヴェニスの竜涎香)とは、ポール・ポワレがプロデュースした有名な香水のひとつとして知られている。その妖しく艶かしいイメージからインスピレーションを得て、1993年にビリーボーイ BillyBoy*が作ったのが、今回ご紹介するレジン製のミドヴァニィ「アンバー・ド・ヴェニス」Mdvanii "Ambre de Venise" である。

今から18年も昔の作品であり、当時の特徴である強い印象を与えるブラウン系のアイメーキャップに、上下に入れた濃いアイライナー、そして真紅のリップス。魔力のある顔だ。

彼女がまとっているのは、ベージュのシルク地にピンクと黒い糸で刺繍がほどこされた凝ったファブリックによる19世紀スタイルの華麗なイブニングドレスとミステリアスな黒いベルベットのロング・ケープ。因みに、ドレスに用いられた素晴らしいファブリックは、ビリーボーイのファブリック・コレクションの中から選ばれたもので、画家のラウル・デュフィ Raoul Dufy がイタリアのファブリック・メーカー、ビアンキニ・フェリエ Bianchini-Férier の為にデザインし、ポール・ポワレPaul Poiret が用いた本物だという。

ambre de venise 2.JPG ambre de venise 3.JPG ambre de venise 4.JPG

ドレスはジャケットとスカート(その下にはピンクのシルクのペチーコート)から成っている。そして、黒いベルベットのロング・ケープであるが、その裏地にもドレスとお揃いのポワレのファブリックが使われているというドラマティックな見せ方。また、ケープの衿には、パーブルのビーズで縁飾りがされている。

装身具は、パールにパープルとゴールドのビーズでできたネックレス、パールのイアリング、ゴールドのカフスブレスレット。そして黒いシルクのストッキングに黒いエナメルのハイヒール・シューズを履き、黒い手袋に、ビーズの刺繍がされた黒いベルベットのハンドバッグを持っている。この他、彼女の付属品として、夜会用のシルバーのマスクとグリーンのガラス製香水瓶、ピンク・ゴールドの壁飾りなどが付いていた。

ambre de venise 2 hairdo.JPG ambre de venise 4 hairdo.JPG

また彼女のヘアースタイリングは、パリ美容界の大御所であった故アレクサンドル・ド・パリ本人によってなされた。ダークブラウンの人毛のロングヘアーを後方でスタイリッシュに結い上げ、小粒のパールが丁寧に飾られており、手の込んだ美しさが際立つ。

何と濃密な作品であろう!
19世紀末のデカダンスと妖艶なアンバーの芳香が漂ってくるようで、頭がくらくらしてしまう。
勿論一点もの特別作品である。その価値が現在100万円以上と言っても差し支えないだろう。

個人蔵

Photo: (C) Sumiko Watanabe


《お知らせ》
ミドヴァニィのメール・オークションを2月26日(土)に行います。ご興味のある方には、カタログをお送りしますので、下記までご連絡ください。
Email: info@swjapan.net


Mdvaii and all related names and the name of BillyBoy* is the sole copyright and trademark of MillyBoy* and used with permission click on this link for all copyright information.

http://www.fondationtanagra.com/

copyright (C) SW JAPAN 2011. All rights reserved.
posted by sumiko at 15:40| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | Resin Mdvanii | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック