2011年08月28日

「プチ・トリアノン」ミドヴァニィ "Petit Trianon" Mdvanii

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乙女チックなライラック色のアップヘアーに、夢見るようなブルーグレーの瞳とふっくらしたバラ色の唇・・・・。
マリー・アントワネットが愛した館「プチ・トリアノン」の名を冠した、このロマンチックな雰囲気を漂わせるミドヴァニィは、前回ご紹介した1998年に発表されたポーセレン製ミドヴァニィ一点ものシリーズの中の一作品。前回の「宇宙の花」ミドヴァニィとヘアースタイル、カラー、メーキャップが似ているせいか、並べてみると、まるで姉妹のように見える。ということで、連続してご紹介することにした。

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彼女が着ているのは、美しく肩を見せたピスタチオ・アイスクリーム色のシルク・モスリンの夏向きのカクテルドレス。デコルテの縁の部分には赤とオレンジ色の花の刺繍付き。そしてウエストには、赤とグリーンのクラシックなリボンが乗せられたピンクのチンツ製の長いボウでアクセントが付けられ、後ろの部分には赤とオレンジ色の花の刺繍がほどこされ、蝶結びされている。

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ドレスの下にはピンクのペチコート、そして注目すべきは、ドレスとお揃いの花の刺繍がなされた薄霞のようなパンティーと、やはり花の刺繍がアクセントにつけられた白いレースのストッキングだ。
これまでミドヴァニィは、ドレスのシルエットをそこなわないようにと、決して下着をつけたことがなかった。ところが、この年初めて、ビリーボーイはミドヴァニィのために可愛くてセクシーな下着をデザインした。それはミドヴァニィの歴史上、極めて稀なことであり、下着をつけたミドヴァニィは、後にも先にも、この「プチ・トリアノン」を含めて数体しか存在しない。それらのミドヴァニィはコレクターにとって、ある意味、垂涎の作品といえる。

彼女の装身具には、白い手吹きガラスのスズラン型のイアリングとクラシック・リボンから作られたチョーカー。
又、付属品には、ライラック色のビーズの持ち手がついた、ウエストのボウとお揃いの布製ハンドバッグ、そしてゴールドのハイヒールシューズ。

「プチ・トリアノン」は、そもそも植物学研究に熱心だったルイ15世がフィールドワークのために造らせた英国と中国の折衷スタイルの庭園であり、城館は愛人ポンパドール夫人の発案で建てられた。その後ルイ16世が、マリー・アントワネットへ贈ったというストーリーが知られている。
マリー・アントワネットがこよなく愛した美しい庭園を、今、ミドヴァニィが歩いている姿を想像していただければと思う。

人形本体はフランス・セーヴル窯焼成のポーセレン製。1998年制作。個人蔵。

Photo (C) Sumiko Watanabe

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posted by sumiko at 17:02| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | Porcelain Mdvanii | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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