2014年04月25日

「パルムの僧院」ミドヴァニィ "La Chartreuse de Parme" Mdvanii

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フランスの作家スタンダールの代表作の小説「パルムの僧院」(1839年出版)と言えば、情熱的なイタリアの青年貴族ファブリスの波乱万丈な半生を描いた傑作として知られている。この有名な小説の名を冠したミドヴァニィ Mdvanii。おそらく、作者のビリーボーイ BillyBoy* は、小説の主人公ファブリスが愛した娘クレリアからインスピレーションを得て、このミドヴァニィを制作したと思われる。

彼女は1998年に発表されたレジン製プロトタイプ・ミドヴァニィ(10体限定制作)のひとつであった。珍しいロージー・トーン(普通の肌色よりややローズ色がかった)肌色をしているのが特徴であり、1940年代風の前髪が表現されたブラウン・モヘアの髪。青い花と金色のトリムが飾られたヘアーネット式の帽子を被っている。

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彼女が纏っているのは、藤の花を想わせるようなロマンティックなロングドレス。ネックラインから肩にかけてミンク風の黒いベルベットのトリムが付けられたブルーグレーのシルク・シャンタンのロングドレスに、裾の黒と白の花のトリムが付いた藤色のオーバースカートが重ねられている。ウエストには、大きな金色のバックルが付いた金色のリボンでできたベルト。そして黒いストッキングと下着に、メタル製の黒いハイヒール・パンプスを履いている。装身具は、金色のループ・イヤリングに金の十字架ネックレスと金色のバングル、そして黒いストロー製のハンドバッグ。
又、彼女のメーキャップと口紅は「マンドリン」と名付けられ、鮮やかな水色のアイシャドーに強く描かれた黒いアイライン、ブライト・ローズの口紅。そしてネイルスには、「モンテ・クリスト伯」と命名されたブライトレッドが使われている。

文学的な味わいのある非常にユニークな美しい作品だ。生き生きして、明るく、そして理知的なムードを併せ持つ顔が、たまらなく悩ましい。もう一度、「パルムの僧院」を読んでみたくなるのは私だけではないかもしれない。

1998年制作 レジン製 個人蔵

Photo (c) Sumiko Watanabe

Mdvani and all related names and the name of BillyBoy* is the sole copyright and trademark of BillyBoy* and used with cick on this link for all coptright information.

http://www.fondationtanagra.com
posted by sumiko at 12:19| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | Resin Mdvanii | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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