2016年08月15日

サイバー・セクシャル・ミドヴァニィ「アウト・オブ・ザ・ブルー」 CYBER SEXUAL MDVANII "OUT OF THE BLUE"

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青い、青い、吸い込まれるように深いコバルトブルーの空。金色に塗られたボディを輝かせ、スカイダイビングしているように見えるミドヴァニィ。彼女の足元には、ショッキングピンクの絞り染めのイブニングドレスが置かれている。それは、まるでセミの抜け殻のようにも見え、美しいドレスを脱ぎ捨て、ファッションドールという殻から脱皮し、新しいステージへ向かうミドヴァニィのスピリットを象徴しているかのようだ。

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この鮮烈なイメージと象徴性に満ちたミドヴァニィは、サイバー・セクシャル・ミドヴァニィ「アウト・オブ・ザ・ブルー」と題され、"Mdvanii ceci n'est pas une poupee" (ミドヴァニィ、これは人形ではない)というパラフレーズと共に、2007年に発表された7体の作品のひとつである。

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彼女は、鮮烈なブルーの合成素材が敷き詰められ、不揃いな石のパターンが表現されたリノリウム板の扉が付いた木製の箱に、胸から下を金色に塗られたヌード姿で首に赤いリボンを結び、黒いコードによって吊り下げられている。そして足元に置かれたドレスを着せることはできない。この独特の審美的表現は、隠喩における願望の隠された目的(それにより、結局はフラストレーションが起こされる)を暗示しているのでは、という見方もできるであろう。
さまざまな解釈が可能であるが、作者であるビリーボーイとララの創作への新しい挑戦を象徴していることだけは間違いない。

因みに、私は、日本へ上陸したばかりの彼女たち7体が並んだ姿を見たとき、プレアデスの星々になったアトラスの7姉妹(ギリシャ神話)を思い浮かべたものだった。

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何はともあれ、非常に悩ましい作品である。そして無条件に美しい美の女神だ。
「私は人形ではない」と言う、このパワフルで魅惑的なミドヴァニイの少女のような顔、その切れ長の目は一体どこへ向けられているのだろうか?

2007年制作
人形本体はレジン製
7体限定制作されたうち、現在5体の在庫があります。ご興味ある方には情報を送りいたしますので、管理人までご連絡ください。

Photo(c) Sumiko Watanabe

mdvanii and all related names and the name of BillyBoy* is the sole copyright and trademark of BillyBoy* and used with permission click on thin link for all copyrights information.

http://www.fondationtanagra.com

ミドヴァニィに関する公式のサイトは以下のものです。

http://www.mdvanii.ch/en/mdvanii/

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posted by sumiko at 18:17| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | Cyber Sexual Mdvanii | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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