2017年11月16日

シュールレアル・ビジューからミドヴァニィへ(5) Surreal Bijoux - Mdvanii 5

 Rakham Le Vert for blog.jpg

ビリーボーイの自叙伝的スキャパレッリ研究書「フロッキング・ライフ」(FROCKING LIFE SEARCHING FOR ELSA SCHIAPARELLI)より、第15章「シュールレアル・ビジューからミドヴァニィまで」(Surreal Bijoux - Mdvanii)の翻訳です。


オーブンでジュエリーを焼く

我が家のオールド・ファッションのキッチンで、私たちはジュエリーを作るための真新しい実験をしていた。それは、より装飾品やオブジェ、グリ・グリに関連させた方法によってであった。最初、プラスターを使った。そして、それを、画家スーラが絵を描いていた地として知られるパリ近郊のブージヴァルのイル・ド・ラ・ジャットにあるチャリティー・ショップ「エマオ」で、最初の道具として購入したスイスのルレーブ・オーブンで焼成することを試みる。その結果は、私たちが意図したものにはならなかったが、焼き上がったプラスターは何とも可愛らしく、面白い質感が出ていた。このオーブンでジュエリーを焼くということが、プレスや、私たちの製品のファンから魅惑的だと注目され、ジュエリー制作についての一種の神話が生まれた。

私たちは、ジュエリー、オブジェ、像、そして装飾品といった各ジャンルの間を漂うような、言葉で言い表せない変わった一点もののアイテムを作り出すために、人造宝石やラインストーン、木、偶然見つけたもの、ガラス、金属、やや高価な石、そして貴石など様々な素材を使った。私たちは、クリニャンクールの蚤の市によく通ったものだ。この驚嘆すべき場所には、全ての種類のビンテージ・ビーズが沢山あり、ルーマニア人の姉妹によって売られていた。その品揃えの多種多様性にはビックリさせられる。又、ビーズと小石は、ゴブレット(小さなプラスチックのカップ)に一杯で幾らというように売られていて、お客はゴブレットに好きなビーズや小石を選んで入れる。あっという間に、誰でも、この宝捜しの為にコインを使い果たした。私たちはジャムのジャーを持って、そこに頻繁に出かけて行き、それに一杯になるまで宝物を買い漁ったものだ。因みに、このジャムのジャーには、過去数十年を通して使っていた貴重なストックが入っていて、それらを組み合わせることは本当にスリリングであった。そしてそれは、私たちの創作における重要な役割を担ったのである。(渡辺純子 訳)
次回へ続く。

トップの写真は、"Rakham Le Vert" 「緑色のラクハム」と名付けられた様々なビーズや小石をつかったペンダント・ネックレス。「ラクハム」とは、フランスの人気コミック「タンタン」に登場する海賊の名前。海賊の刀をイメージした作品。

Photo (c) BillyBoy* & Lala 2017. All rights reserved.

Mdvanii and all related names and the name of BillyBoy* is the sole copyright and trademark of BillyBoy*, and usd with permission click on this link for all copyrights information.

http://www.fondationtanagra.com

ミドヴァニイに関する公式サイトは以下のものです。

http://www.mdvanii.ch/en/mdvanii/
posted by sumiko at 18:48| 東京 ☀| Comment(0) | BOOKS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。