2018年05月26日

シュールレアル・ビジューからミドヴァニィへ(11) Surreal Bijoux - Mdvanii 11

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ビリーボーイの自叙伝的スキャパレッリ研究書「フロッキング・ライフ」(FROCKING LIFE SEARCHING FOR ELSA SCHIAPARELLI) より、第15章「シュールレアル・ビジューからミドヴァニィへ」(Surreal Bijoux - Mdvanii) の翻訳です。

シュールレアル・ビジューを愛したセレブたち


バイヤー、コレクター、友人、物好き、の面々が直接、私たちの仕事場へやって来た。
ローレン・バコールが立ち寄り、10個のジュエリーを選び、独特の声で「支払いはどうよ?」と聞いた。そして彼女は、いつもすんなりと支払った。
エリザベス・テイラーがやって来た時、私たちは王族をもてなしているような緊張感かあ逃れることができなかったが、大いに笑いあったものだった。
ベッティーナ・グラツィアーニは、買って買って買いまくった。そして又、彼女は、それらのシュールレアル・ビジューを様々な機会を利用して世の中へ提出した。例えば、骨コレクションの中のひとつであるブレスレット作品は、ロンドンのクリスティーズのオークションに出品され、約7,000ポンドで売られた。
ムバラク・エル・サバ王子は、彼の側近たちとやって来て、トラック1台分のジュエリーを買った。本当に全てのジュッリーを買ったのだ。彼は非常に愉快な人物であり、側近たちに対して大層気前が良かったと記憶している。
私は、とても風変わりなメガネをレイ・チャールズと彼の妻たちの一人であったアルレットの為に作った。彼は、ある時、電話の向こうから「ハッピーバースデー」の歌をララの為に歌ってくれた。

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エリザベス・テイラー(左)とベッティーナ・グラツィアーニ(右) 1985年 
Photo (C) BillyBoy*

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シュールレアル・ビジューのブローチをつけたベッティーナ・グラツィアーニ(右)とビリーボーイ 1980年代 
Photo (C) BillyBoy*

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ビリーボーイ作のメガネをかけたレイ・チャールズ 1988年 Photo (C) BillyBoy*

フレッド・ヒューズ(アンディ・ウォーホルのビジネス・マネージャー)は、アンディ・ウォーホルと共にやって来た。そして彼は、ビアンカ・ジャガーとパロマ・ピカソと、その他沢山の有名人たちに、シュールレアル・ビジュー・コレクションの作品を買うように薦めてくれた。フレッドとアンディは、アーティストたちを実に良くサポートしていたのだ。そして私に関して言えば、彼らは私の仕事を非常に応援してくれた。彼らは、人々を次々に他の人に紹介するのが本当に好きだったのだと思う。彼らは人々を賞賛によって持ち上げ、更に、アンディの特別ブランドのユーモアを織り交ぜて。
ニューヨークのホテル・モルガンズに私が一度滞在していた時、私はパーティーを開いた。その時、アンディは、私にクローゼットに入っているジュエリー・ケースの中にきれいに並べられている作品を見せるべきだと言った。私は、その時まで知らなかったのだが、実は、アンディが、ちょうどホテルに泊まっていたシェールを含む何人もの人々に来るよう呼びかけていたのだ。結果、それはジュエリー・パーティーとなった。そして全ての作品が売れた。私自身が首につけていたものまでも。平日の昼間に、そこでは誰もが皆、ジュエリーを試着し、カクテルを飲み、本当にすてきなパーティーだった。
ニューヨークにおいての他の事柄では、クライアントであったベンデルス(ニューヨークに拠点を置く高級ファッション店)の為に、ララはパリから大量のシュールレアル・ビジュー作品を送らなければならなかったことが思い出される。

リッチーとブリジット・ベルリン(アメリカのアーティスとで、かってのウォーホルのスーパースターの一人)は、2〜3回パリへやって来て、ララと私の行き付けの素敵なフレンチ・レストランへ皆で行った。そしてそこで、人々に喝采をもって迎えられた。二人は、私が最も愛するシュールレアル・ビジューのいくつかを買ってくれた。

プリンセス・グロリア・フォン・トゥルン・ウント・タクシス(ドイツの貴族女性。1980年代、パンク・プリンセスとして社会的アイコンに)は、魅惑的な高級宝石細工品(又、時には古代の王族が身に着けていた有名な宝石)を付けたドレスを着てやって来た。私たちは非常に上機嫌で楽しい時を過ごした。しかし、いつも彼女は請求書の支払いを放り投げてしまう。だが、最終的には、私はそんなことはどうでも良くなった。私たちが共有した楽しみは、ララと私にとってお金以上の価値あるものだったから。(渡辺純子 訳)
次回へ続く。

トップの写真は、奇抜なヘアースタイルで舞踏会へ登場したプリンセス・グロリア・ファン・トゥルン・ウント・タクシス Princess Gloria Von Thrn Taxis。1989年。
Photo (C) The Telegraph
出典 https://www.telegraph.co.uk/womens-business/11098958


Mdvanii and all related names and the name of BillyBoy* is the sole copyright and trademark of BillyBoy*, and used with permission click on this link for all copyrights information.

http://www.fondationtanagra.com

ミドヴァニィに関する公式サイトは以下のものです。

http://www.mdvanii.ch/en/mdvanii/
posted by sumiko at 23:18| 東京 ☀| Comment(0) | BOOKS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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