
ビリーボーイの自叙伝的スキャパレッリ研究書「フロッキング・ライフ」( FROCKING LIFE SEARCHING FOR ELSA SCHIAPARELLI) より、第15章「シュールレアル・ビジューからミドヴァニィへ」( Surreal Bijoux - Mdvanii) の翻訳です。
バービー・イベントが成功して・・・・・・
シュールレアル・ビジューに関する活動のかたわら、私は又、私の仕事がターニングポイントを迎えたことを知った。
1988年、私のバービー・ブックがベストセラーとなり、数か国語に翻訳されて出版される。
ビリーボーイ著のバービー・ブック " BARBIE HER LIFE & TIMES" 英語版
日本語版
又、「ビリーボーイ・ヌーボー・テアトル・ド・ラ・モードとバービー・レトロスペクティブ」と題されたイベント(パリの有名ファッション・デザイナー等がデザインしたドレスをまとったバービー・ドールと年代物のバービー、合わせて約300体を特別列車に乗せて各地を巡回するというもの。全てビリーボーイのバービー・ドール・コレクション)は、フランスとアメリカへツアーし、大成功を収めた。そして、プレスで大きく取り上げられ、又、クレージーなバービー・コレクターの放火犯が、私の1970年代のヴィンテージ・バービーが入った沢山の木箱を焼こうとトラックに満載したという様なくだらない出来事も起こった。
私は、2体の新しいスタイルのバービーをデザインし、それらは大成功した。それは人形史上初めて、デザイナーの名前が人形の箱に記されたものであった。(トップの写真を参照ください)
又、アンディ・ウォーホルは、ポップ・カルチャー・ドール・バージョンとしての私のポートレートを創作した。
こうしたワクワクするような状況にあったが、私の心からはバービーの魅力と興奮が徐々に消えて行く。
私の人形への執念に関する全ての事は世界的に成功したけれども、私は何か新しいものを創作したくなったのだ。私自身の人形、私自身の世界に対するヴィジョンを詰め込んだような何かを。私は、完全に新しく、そして大胆な(リスクがあってさえも)コンセプトをエンビジョンした。それは子供のおもちゃとは無縁の、完全に贅沢で、アーティスティックな大人の為のファッション・ドールを作りたいと思った。
(渡辺純子 訳)
次回へ続く。
トップの写真は、デザインしたバービーを手にしたビリーボーイ。1987年ころ。
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ビリーボーイのシュールレアル・ビジューのサイト
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