
深まりゆく秋、シックでエレガントな飛び切りのカクテル・スーツに身を包んだミドヴァニィ。本作品は、作者ビリーボーイがパリ・オートクチュールへ敬意を表して制作したもの。「ヘルメスの羽根 Ailes D'Hermes」と命名され、1993年秋冬コレクションとして発表された。貴重な高級素材を用いたオートクチュール仕立ての衣装とグラマラスなメーキャップが特徴であり、世界中のミドヴァニィ・ファンを虜にした。

彼女が着ているのは、鶯茶色(褐色がかった黄緑色)のシルクタフタで作られ、白地にシルバーの錦模様が入ったシルクの布地(1910年代にポール・ポワレが実際に使用したというイタリアの有名生地メーカー、ビアンキニ・フェリア社のもの)による衿とカフスが付いたテーラード・ジャケットに、衿とカフスと同じ布地のシーススカート。そして、ゴージャスでグラマラスな黒いカクテル・ハットは、本物のマラブー(アフリカコウノトリの柔らかい羽毛)でできている。そのほか、黒い手袋、黒いエナメルのハイヒール・パンプス。装身具には、白いスズラン型の手吹きガラスによるイヤリング、ゴールドのネックレス、ゴールドのカフスブレスレットがコーディネートされており、更に付属品として、ポール・ポワレのオリエンタル趣味を反映したシルバーの地にピンクの花が手彩色された扇が含まれている。

ヘアースタイルはブラウンのボブ。メーキャップはブラウンのアイシャドーに艶やかなコーラル・リップスとネイルス。クールでグラマラスなレジン製ミドヴァニィの魅力が濃縮された美しい顔である。

「ヘルメスの羽根」ミドヴァニィは、全部で25体制作され、それぞれ異なるメーキャップと、カラー・バリエーションのあるボブ・ヘアー、そして数種類の布地のバリエーションがあるカクテル・スーツを纏っていた。
因みに、今回ご紹介の「ヘルメスの羽根」ミドヴァニィは、No.10
一点ものの布地を用いて作られたカクテル・スーツを着ており、25体の中でも、とりわけ希少価値の高い、まさにパリジャン・オートクチュールを纏う極めてファッション性に優れた逸品と言える。
彼女の美しいイメージが伝われば幸いです。
人形本体はレジン製
1993年制作
◎本作品は、現在、入手可能です。ご興味ある方は、管理人までご連絡ください。
Photo (c) Sumiko Watanabe
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ミドヴァニィに関する公式サイトは以下のものです。
http://www.mdvanii.ch/en/mdvanii/
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