2012年10月23日

「夜のにおいあらせいとうの花」ソラヤ "Giroflee du soir" Soraya

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秋色のゴージャスなドレスを着た小麦色の肌のミステリアスな美女。彼女の名はソラヤSoyara.
ミドヴァニィMdvaniiの世界に、インドのエキゾティシズムとパリ・ファッションの魅惑をもたらした第三のキャラクターであり、また、世界で初めての「第六巻」を象徴したファッションドールであった。

本作品は、1998年夏に発表された「13の一点ものスペシャル・コレクション」のひとつ。ポーセレン製のソラヤである。

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彼女が着ているのは、スキャパレッリ的な装飾とアイディアが光る素晴らしく魅惑的なイブニングドレス。オレンジ色の地に金色の糸で刺繍されたボディス(ピンクのモールの飾りつき)とプルーン色のシルク・ジャージーのスカートから成る手の込んだドレスだ。そして、沢山のビーズが刺繍されたスキャパレッリ風のエビ色のラム・レッグ・グローブス(子羊の足のような形をした長い手袋)。その上にシャネル風のゴールドのカフス・ブレスレットをはめている。ドレスとマッチしたゴールドの籠型ハンドバッグもユニーク。
また見どころのひとつは、「スカルプテッド・ヘアー」と呼ばれるポーセレンによる彫刻的な仕上げのヘアースタイルだ。ピンク、バイオレット、ゴールドに彩色された木の葉型の髪の上に小さなパールがちりばめられている。
メーキャップも髪型に合わせ、ゴールドの入ったピンクのアイシャドーにつややかなピンクのリップス。
各ディテールにオートクチュール的なこだわりとセンスが反映されたヴィンテージ・ソラヤの忘れられない名品である。

因みに、「においあらせいとう」は、春に香の良いオレンジ・イエローの花を咲かせるという。つまり、春の花ではあるが、このソラヤのドレスは完全に秋を想わせる色合い。まだ暑さが少し残る秋の夜に狂い咲きしたかのような「においあらせいとうの花」の芳香をお楽しみください。

人形本体は、フランス・セーブル窯焼成のポーセレン製。1998年制作。個人蔵

Photo (C) Sumiko watanabe

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2012年05月23日

金曜日のソラヤ "Vendredi" Soraya

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ちょっと神懸かっていて、超聡明!ソラヤ Sorayaは、窺い知れぬインドの女神。
「全部分かってしまうと寛大になれるものよ」(スタール夫人)が彼女の人生哲学。

ミドヴァニィMdvaniiの世界に、インドのエキゾティシズムとパリ・ファッションの魅惑をもたらした第3のキャラクター「サイキック・インディアン」(レジン製)が紹介されたのは、1992年春だった。彼女は女神の容貌を持ち、ミドヴァニィMdvanii と黒人ディーDheeiの魅力と完璧な調和を見せ、ミドヴァニィMdvaniiの世界を一層味わいのあるものにした。
また彼女は、エレガンスの要塞であるばかりでなく、「サイキック」、つまり人間誰もの内にある第六感を象徴した世界で最初のファッション・ドールであったという重要な意味を持っていた。

そして、それから3年、1995年夏、彼女はレジン製からグレードアップしたポーセレン製となり、新しく生まれ変わる。その名は、ソラヤSoraya
彼女は、美しく滑らかな小麦色の肌を持ち、褐色の切れ長の目、アルカイック・スマイル風のミステリアスな微笑みを浮かべた口元、そして漆黒の長い髪。ヘアースタイリングは、アレクサンドル・ド・パリによるものだった。衣装は勿論オートクチュール。

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今回ご紹介するのは、1995年夏に発表されたポーセレン製ソラヤSorayaの一点ものシリーズ「ソラヤの1週間 La Semaine de Soraya」より、「金曜日Vendredi」のソラヤである。
彼女が着ているのは、スキャパレッリからインスパイアーされたガーネット色のジャージーのシースドレス。デコルテには、ゴールドとブラックのフリンジがつけられ、ゴージャス感を演出している。黒いシックな長手袋。写真では分かり難いが、その上にパールの指輪が縫い付けられていて、シュールな遊び心がうかがえる。そして、白いシフォンのロングストールを優雅にまとう。
装身具は、凝ったビーズとパールのイヤリングとお揃いのネックレス、そしてゴールドのカフス・ブレスレット。黒いエナメルのハイヒール・パンプスを履いている。
また、彼女の付属品には、ハンドバッグ、香水瓶、金色の象のレリーフがついた木製の宝石箱などが含まれていた。
漆黒のビーハイブ・ロングヘアーは、アレクサンドル・ド・パリならではの素晴らしいカッコよさ!

彼女は、相変わらず人智を超えたサイキックな力を持ち、洞察力に満ちた深いまなざしで貴方を見つめる。
「金曜日のソラヤ」の魅力を少しでも感じていただければと思う。

人形本体は、フランス・セーブル窯焼成のポーセレン製。1995年制作。個人蔵

Photo (C) Sumiko Watanabe

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2006年05月31日

ロジーヌ Rosine

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ロジーヌ Rosine」、この美しい呼び名を与えられたサイキック・インディアン(後のソラヤ Soraya)の特別作品(1991年制作)は、20世紀パリ・モードの原点を担った天才デザイナー、ポール・ポワレ Paul Poire へ捧げられたオマージュであった。

そもそも「ロジーヌ」とは、ポール・ポワレの長女の名前であり、又、1908年にポワレが発表した異国情緒を漂わせた香水の名である。

ビリーボーイBillyBoy* にとって、ポール・ポワレは、最も尊敬するデザイナーの一人であり、ビリーボーイは、本物のポワレのファブリック・コレクションをかなり所有していた。それらを惜しげもなく使い、ポワレのファッション・スタイルを再現したのが、この世にも豪華でエキゾティックな作品「ロジーヌ」であった。

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モデルは、綿菓子のようなピンクのビーハイブ・ヘアー(やはりアレクサンドル・ド・パリのスタイリングによるもの)に、ミステリアスなバイオレトの瞳を持つサイキック・インディアン

彼女がまとうのは、淡いピンクのシルクのビスチェ・シース・ドレスに、1917年頃のポワレの刺繍入りナイルグリーンのシルクのイブニングコート、ピンクのターバン、ターコイズのシルク・ストッキングと手袋、そしてマッチした装身具。そのほか、着替え用のナイルグリーンのシルクのシースドレスにパース、ゴールド・ラメの長手袋、2種類のネックレス、ブレスレット、香水瓶、水差し、手鏡、ハンガー、ウィッグスタンド、ゴールドの壁飾り、ラメ・ファブリックでできた5種類のクッション、ミニチュア・ブック"PENSEES"などが付属品として含まれていた。

何という芸の細かさと贅沢さ!特に、イブニングコートとターバンにポワレ・ファッションのエッセンスがうかがえる。初期レジン作品の最高傑作のひとつであることは言うまでもないだろう。

ポール・ポワレビリーボーイは、生きた時代も違うし、ルックスも全く似ていないが、美意識と人生哲学において、いくつもの共通点があるように、私は感じる。
モデルにサイキック・インディアンを起用したというのも、いかにもポワレ好みでなないか・・・・・。

個人蔵

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2006年05月28日

ALL THE CHIC AND MYSTERY OF INDIA

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1992年、ミドヴァニィの世界に第3のキャラクターが誕生した。
それが、「サイキック・インディアン」(後のソラヤ Soraya)と呼ばれる写真の人形だ。

彼女は、古代インドのプリンセスの生まれ変わりかと思われるような神秘性とエレガンス、そして女神のような雰囲気をそなえた現代女性。プロモーション用の写真では、ライトアップされたエッフェル塔の前でポーズをとり、パリの魅惑をアピールしていた。
因みに、手前のペットの豹は、マイセンのもの。後ろのお姉さま方に引けをとらない美しさと存在感を示している。


黄褐色の肌に、ミステリアスなバイオレットの瞳、そして、アレクサンドル・ド・パリがデザインした大きく膨らませたカラフルなビーハイブヘアーは、'60sファッションから来ているもので、非常にモッズであると同時にインドの女神のムードでもあった。

衣装は、濃密なビーズ刺繍がなされたシルクのシースドレスに、半透明のシルク・ジョーゼットのサリー。各ディテールに、パリジャン・オートクチュールの魅惑が反映されている。

彼女は、ミドヴァニィ Mdvanii ディー Dheei の女友だち。2人と同様、知的で美しく気品があり、神秘的だ。そして、特筆すべきは、ビリーボーイ BillyBoy* が、この第3の人形に、「サイキック psychic」、つまり、第六感を象徴するスピリチュアルな人形、という特性を与えたことだった。それは、ファッションドールの世界において、初めてのものであった。

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