2009年03月15日

ミドヴァニィ「自由の微風」 Mdvanii "Breeze of Liberty"

breeze of liberty bis blog.JPG

3月も半ばを過ぎ、だいぶ春らしくなってきた。そろそろ桜の開花も近い。緑の機の葉をくすぐる微風の季節でもある。

今回ご紹介するのは、「自由の微風 Breeze of Liberty」と題されたミドヴァニィ Mdvanii
この作品は、2000年に発表された一点ものミドヴァニィによるライフスタイルを表した「イントロ・スペクトラム2000コレクション」シリーズの最後の作品である。シリーズ作品の中でも最も自由で奇抜な衣装を着ていることと、その極めて妖艶な美しい顔が呼び物だった。

breeze of liberty blog.JPG

赤と白の透き通るようなオーガンザを用いたケープとヴェールが一体化した衣装は、まるでパラシュートか、微風に吹かれて大きく膨らんだヨットの帆のよう。あるいはクラゲか?
その下には、折り重ねたプフが両脇に付いた黒いベルベットに縫い取り模様が入ったミニスカート。
ゴールドの革のストラップがついた赤いプラットフォーム・シューズ。
ジュエリーは、手吹きガラスによる赤いはなびらのようなイアリング。
髪型は、過激な「ド・シェーブ」ヘアー、そしてバイオレットのビーズをつけて「メデューサ」に見せることもできた。
アイメーキャップは、「ウルトラ・バイオレット」、そしてリップスは「有毒なキッス」と命名された。

ところで裏話であるが、この髪型に関して、当初ビリーボーイBillyBoy*がデザインしたのは「ド・シェーブ」ヘアーであったが、ララLalaがそれは過激すぎると反対し、「メデューサ」にもなるよう工夫が凝らされた。私の好みから言えば、「ド・シェーブ」ヘアーの純粋さが断然魅力的にみえるのだが、皆さんはいかがだろうか?
下の写真が「メデューサ」風の髪型である。

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なお、作品のためのイラストも非常に魅了的なので、以下にご紹介しよう。ここでは、「メデューサ」風の髪型に描かれている。

breeze of liberty for blog.JPG

髪型の如何はともあれ、ミドヴァニィ・ファッションの新生面を開拓した非常に気合の入った作品であり、当シリーズの最高傑作と言っても過言ではない。

フランス・セーブル窯のポーセレン製 身長約25cm。2000年制作。

Photo (C) BillyBoy*
Photo (C) Sumiko Watanabe

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2008年12月22日

魔性の女「オンディーヌ」ミドヴァニィ "Ondine" Mdvanii

Ondine mdvanii 1 blog.JPG

クチュール・ネットに捕らえられたオンディーヌ、あるいはシレーン。
水の精、はたまた美しい歌声で船乗りを誘い寄せ、船を沈めてしまうという半人半魚の海の精か?
この世のものとは思えぬ妖しい美しさを持つこのミドヴァニィMdvaniiは、「イントロ・スペクトラム2000コレクション」の一作品として、2000年に発表された。

     ondine mdvanii 2 blog.jpg Ondine mdvanii 4 blog.JPG

彼女がまとうのは、ハンドメードのオフホワイト・リネンのクローセ編みによるエンパイア・スタイルのシースドレス。20世紀初頭の花瓶敷から組み立てられ、パールが縫い付けられたチュールレースによる宮廷スタイルの長いトレーンと、ウエストの中央にミッドナイトブルーの花と裾までの長さのパールのリボンがついている。

ルビーのラインストーンが嵌め込まれた古代ギリシャ風のゴールドの厚底シューズ。パールのイアリングをつけている。

彼女の髪型は「ジョセフィーヌ」と呼ばれ、白いアクセントがつけられたゴールドのチェーンでできている。
アイ・メーキャップは「銀河」と呼ばれ、シルバーブルーとブラウンのグラデーションに白い斑点。
口紅は「サンゴの叫び」!ダークピンクだ。
ネイルスは「ソナー(水中音波探知機)」のココア色。

手作業の真髄を見せるような美しい衣装とアバンギャルドなチェーンによるヘアー、大胆なメーキャップが呼び物だった。

妖しく美しい、そして伝統に裏打ちされたアバンギャルド性を示すミドヴァニィMdvaniiの最高傑作のひとつと言える作品である。

身長約25cm。フランス・セーブル窯のポーセレン製。
2000年制作。
個人蔵。


トップの写真と中段左の写真:Photo (C) BillyBoy*
中段右の写真:Photo (C) Sumiko Watanabe

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2008年10月07日

魅せられて......、ミドヴァニィ "Glovely to look at..." Mdvanii

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色の中でも赤という色は、最も強烈な魔法を持っていると思う。
ある年代になると、赤を勝負色にする人も少なくない。
赤には、人の気持ちを奮い立たせる何かがあるからだ。

さて、今回は、超刺劇的な赤いドレスをまとったミドヴァニィMdvaniiをご紹介したい。
この作品のオリジナル・タイトルは、"Glovely to look at....."というものであった。"Glovely" とは、ビリーボーイBillyBoy*の造語で、"Glove"と"Lovely"を合体させたもの。つまり、手袋の素敵なドレスを着たミドヴァニィMdvaniiを見て、といった意味合いなのだが、そのまま訳しても芸がない。そこでムードを読み取り「魅せられて...」と意訳した。

        mdvfourt14 (1) for blog.jpg

ミドヴァニィMdvaniiが着ているのは、模擬解剖された肺のように赤く塗られた革製の長手袋から成るイブニングドレス!前中央は深く割れていて、「インスタント・セックス」ボタンが付けられている。
プルーン色とグリーンのプラットフォーム・シューズ。
ジュエリーは、ルビー色のラインストーンが嵌め込まれたゴールドのカフス・ブレスレットに、ゴールドの糸で作られたチョーカーと十字架がついた長いチェーン・ネックレス、そしてラインストーン入りの十字架のイアリングだ。

    mdvbis14 for blog.jpg glovely to look at for blog.JPG

ショッキングな髪型は中国人の弁髪のようにも見えるが、メディチ風「ド・シェーブ」と呼ばれ、センセーショナルなシルバーの糸によるみつあみポニーテールに黒いヘアーバンドを巻いている。そして、その上に、赤とゴールドで彩色されたレジン製のルイ15世風のウィッグ・ハットを被せることもできる。

ライム・グリーンのアイ・メーキャップは「冷たい復習」、そして真紅の唇は「決闘」と呼ばれた。

闘いモードの非常にショッキングな、この世のものとは思えない美しさを持つミドヴァニィMdvanii。彼女の勝負服も赤だった!

        glovely to look at illustration for blog.JPG

2000年に発表された「イントロ・スペクトラム2000コレクション」の一作品。
身長約25cm。フランス・セーブル窯のポーセレン製。
個人蔵

Photo and drawing (C) BillyBoy*

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2008年09月17日

ポンポン・ヴォーグのミドヴァニィ "Pompons Vogue" Mdvanii

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ようやく秋らしくなってきた。
ニットが恋しい季節の始まりだ。

今回は、目が釘付けになるような素敵なニットのパンツ・ルックでカクテル・パーティーへお出ましのミドヴァニィMdvaniiを紹介したい。
「ポンポン・ヴォーグPompons Vogue」ミドヴァニィMdvaniiがそれである。


   pompons vogue 2 for blog.JPG pompons vogue 3 for blog.JPG

彼女が着ているのは、ウルトラ・ネオネオのカクテル・アンサンブル。裾に黒いスパンコールがついた水色のニットのベルボトム・パンツに、黒と金色の糸で刺繍した布製の帯のような太いベルトを巻いている。水色の奇抜なプリーツ・スリーブ・ケープをはおり、ビーズとスパンコールとポンポンでできた大胆なブラ・ネックレスが胸をおおう。
シューズは、黒いストラップのついたプラットフォーム型。そして金色のバンブー・ハンドルがついた花芯のポンポン・ハンドバッグを手に持っている。
ジュエリーは、黒い透明のティア・ドロップ型のガラスビーズ・イアリングとゴールドのカフス・ブレスレットだ。

大胆でセクシーなアフロヘアーは、褐色の毛皮製!金色の糸で刺繍されたピンクの布のヘアーバンドを巻いてゴージャスさを演出している。

グレーとブラウンのアイ・メーキャップと口紅は「ジェーンX」、そして、水色に塗られたネイルスと乳首は「フロスト・ブルー」と呼ばれた。

遊び心が一杯詰まったオシャレな作品。まるで1970年代のフレンチ・ヴォーグから抜け出て来たようなミドヴァニィMdvaniiである。

2000年に発表された「イントロ・スペクトラム2000コレクション」の一作品。
身長約27cm。フランス・セーブル窯のポーセレン製。
個人蔵

トップの写真 Photo (C) BillyBoy*
その他の写真 Photo (C) Sumiko Watanabe

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2008年08月23日

精神分裂症のドレスを着たミドヴァニィ "Robe Schizophrène" Mdvanii

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ここ2〜3日は涼しい日が続いているが、決してこのまま秋へ移行する訳ではあるまい。来週半ば頃から、また厳しい残暑がぶり返すことだろう。
私は、この憎憎しいまでの残暑というのが結構好きである。ひとを開き直りの境地にさせ、クレージーにさせ、何かが解放されるからだ。

さて、こんな季節にぴったりの最高にクレージーでセクシーで美しいドレスをまとったミドヴァニィMdvaniiを紹介したい。

その名も「精神分裂症のドレス Robe Schizophrène 」。2000年に発表された「イントロ・スペクトラム2000コレクション」シリーズの一作品である。

     Schizophrene 1 blog.JPG Schizophrene 2 blog.JPG

彼女がまとうのは、泡のようなオフホワイトのオーガンザ・ガーゼで作られた頭部を覆うヴェールと一体となった摩訶不思議なドレス。その下には、ワイヤーで作られ、赤いレザーが張り付けられた鳥かごのようなスカートとレースの短いペチコート。赤いヒモで編み上げられた黒いビニール製のボクサー・スタイルのセミ・ブーツを履いている。
赤い皮紐にゴールドの鋲が打たれたイヌの首輪型のチョーカー。血の滴を想わせる赤いティア・ドロップ型のイアリング。
ショッキングなスキンヘッドは「ド・シェーブ」ヘアー。熱を帯びたような赤味のあるブラウンのアイ・メーキャップは「リビドー」、真紅のリップスとネイルスは「インテンス」と呼ばれた。

完全に常軌を逸したような夢幻的なスタイルである。ミドヴァニィMdvaniiだからこそ許されるのだろう。
また、古典的な美しい顔は、テーマの持つ魅力に拍車をかけているように見える。
このイメージ、秋の訪れを告げる「りゅうりゅう」と美声で鳴くカンタン(鈴虫と似た美しい昆虫)に通じるものがあると思う。
少しでも涼しさを感じていただければ幸いです。

なお、当作品のイメージ・デッサンがあまりにも魅力的なので、以下にご紹介しました。

           robe schizophrene drawing.JPG

フランス・セーブル窯のポーセレン製
身長約27cm
個人蔵

トップの写真:Photo (c) BillyBoy*
下の写真:Photo (c) Sumiko Watanabe
Drawing (C) BillyBoy*

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2008年08月02日

アリとセミのミドヴァニィ "The Cicada and the Ant" Mdvanii

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暑中お見舞い申し上げます。

8月に入り、いよいよ暑さも本番というこの頃。猛烈な暑さは嬉しくないが、8月というと、どういう訳か、楽しかった子供時代の夏の思いでが甦ってくる。個人的なことだが、小学校時代の私の特技は、昆虫採集。奥多摩の山の中を、チョウチョやトンボ、セミを追いかけて、1日中駆け回り、地面のアリを観察し、将来は昆虫博士になりたいとかなり本気で夢見たこともあった。

「セミとアリ」というタイトルを持つミドヴァニィMdvanii作品は、そんな子供の頃の楽しい夏を喚起させる。但し、こちらは、あくまでもエレガントな大人の女性のファッション・イメージではあるが・・・。

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ミドヴァニィMdvaniiが着ているのは、くるぶし丈のベージュと白のニットのシーススカートにデリケートな白いレース編みのボディースが組み合わされたワンピースドレスだ。そのうえに、淡い緑色のラフィアで縁が飾られたシムニー衿のついたプリーツ入りのセミの翅のような透け感のあるゴースで作られたケープ・ジャケットをまとっている。そして「レタス」と命名されたライムグリーンの毛糸の髪。緑色のターバンが巻かれ、黒いアリが止まっている!
螺旋状によったゴールドのハンドルがついた緑色の花芯のポンポン・ハンドバッグ。そして淡い緑色のラフィアのストラップがついたアイスブルーのオープン・トウ・ハイヒールシューズ。
装身具は、バロック・パールのイアリングとネックレスだ。
洗練された淡いブラウンのアイメーキャップは「甲虫」、品の良いセクシーさを感じさせるダークレッドのリップスとネイルスは「さあ、踊ろう!」と呼ばれた。

長い地中生活を経て地上に出たセミのはかなくも美しい最後の舞いと歌声を表しているよう。それと同時に、緑色の髪にとまっている黒いアリがユーモラスで、はかなさなど笑い飛ばすかのごとくに見えるのがイイ。

この作品も2000年に発表された一点ものミドヴァニィMdvaniiによるライフスタイルの20の像「イントロ・スペクトラム2000コレクション」のひとつである。

身長約27cm。
フランス・セーブル窯のポーセレン製。
個人蔵

トップの写真: Photo (C) BillyBoy*
それ以外の写真: Photo (C) Sumiko Watanabe

ところで、つい先日、7月31日の朝日新聞、朝刊の「声」蘭に、「ミンミンゼミ鳴かぬ夏心配」という投稿が掲載されていた。それによると、標高700メートルの長野県のある地方で、例年なら6月下旬頃からミンミンゼミの鳴き声が聞こえるところが、この夏はいまだに聞こえぬという。そして、これだけ暑いのにセミが鳴かないとは、非常に違和感を覚え、近年の地球規模の異常気象の連鎖ではないかと心配されていた。そいうえば、東京でも、今年は、セミの鳴き声があまり聞こえないように思う。皆さんが住んでいられる地域ではどうだろうか?
アブラゼミの鳴き声は暑苦しくて好きではないが、ミンミンゼミの声は、夏の風物詩のひとつであり、聞こえぬというのは、とても淋しいし、ただ事ではないと思う。ミンミンゼミの鳴き声に注意したいこの夏だ。

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2008年07月13日

ハートがドキドキ、「心電図」ミドヴァニィ "Electrocardiogram" Mdvanii

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臈たけた美女という言葉が、これほどぴったりくるイメージも滅多にない。この作品も又、ポーセレン時代の最高峰に位置する「イントロ・スペクトラム2000コレクション」シリーズのひとつであり、ファッションドールという概念を超えた制作理念によって生み出された一点ものミドヴァニィ・ドールMdvanii dollによるライフスタイルの彫像と呼ばれたものだった。

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彼女がまとうドレスは「心電図」と命名されていて、ネイビーと白のミディ丈のニットシースの上に、心電図を想わせる波型の白いテープが張られた黒いコットンのプリーツスカート、ベルベットのクローセ編みによるワンショルダーのトップ。ラフィアのストラップがついた黒いハイヒール・シューズ、赤いエネメルが塗りこまれたゴールドのカフス・ブレスレット、ゴールドのバンブー・ハンドルがついた赤い花芯のハンドバッグ。黒と透明のガラス・ビーズでできたティア・ドロップ型のイアリング。

彼女の髪型は、ブラウンの羊毛糸に黒いレースのヘアーバンドが付けられ「ババ・オ・ラム」(ラム酒に浸した乾しぶどう入りのカステラ)、洗練されたサンドベージュのアイ・メーキャップは「バタフライ・ダスト」、そして官能的なブラウン・ローズの口紅と真紅のネイルスは、合わせて「ペンシブ」(物思いに沈んだ)と呼ばれた。

古典的な優雅さと奇抜なアイディアが見事に調和した名作。
心臓がドキドキするほど美しい彼女の顔は只事ではない!

フランスのセーブル窯のポーセレン製
身長約25cm 2000年発表
現在入手可能!

お知らせ
来る7月21日「海の日」に、毎年恒例のミドヴァニィ・メール・オークションを行います。今回ご紹介した「心電図」を含む19作品が出品されます。
ご興味が有る方には、オークション・カタログをお送りしますので、下記又は、管理人までご連絡ください。

info@swjapan.net

なお、英文の下の「オークション情報」をクリックされますと、出品作品の一部の写真がご覧になれます。
お問合せ歓迎!!


Intro Spectrum
THE SUMMER 2000 COLLECTION
One-of-a-kind Mdvanii Dolls 20 Sculptures with a Lifestyle


Electrocardiogram

Classic chic with a twist, this dress combines a full low skirt in raw black cotton and white croquet over an ankle-length knit sheath dress in matching tones with a one shoulder neckline in velvet crochet. Black lacquered stilettos with raffia straps, gold cuffs with red enamel inserts, red "heart of flower" pompom handbag with gold bamboo handle, transparent and black teadrop glass bead earrings.
Hairdo "Baba au Rhum" in breaded brown wool with black lace hairband.
Eye make-up "Butterfly Dust", lips and nails "Pensive".

Photo (c) BillyBoy*
Photo (c) Sumiko Watanabe

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オークション情報
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2008年06月29日

オキーフ・タッチ、お忍びのミドヴァニィ Mdvanii "Incognito"

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ジョージア・オキーフの花の絵の中に侵入し、そこから盗み取ってきたかのような臓器めいたボディス・ブラをつけたミドヴァニィMdvanii.
彼女らしからぬカウボーイ・ルックに身をつつみお忍びで、どこへ行こうとしているのか?

この「お忍びのミドヴァニィ Mdvanii Incognito」も又、「イントロ・スペクトラム2000コレクション」の中の一作品である。
斬新なニット遣いやレジン製のシュールなボディスなどが、このシリーズのミドヴァニィ・ファッションの特徴でもあった。

          incognito bis for blog.JPG

彼女が着ているのは、大胆な赤とベージュのツートン・ニットのカウボーイ・スタイルのパンツにブラウンの革紐、アールヌーボー期の彫刻家として知られる19世紀後半のクレモン・マシュエのセラミック作品やオキーフの花を想わせる赤と黄色に彩られたレジン製のオーガニック(臓器を想わせるという意味で)・ブラ、フェティッシュなピン・ヒールのブラウンの革製ブーツ、お揃いのミトン。キャラメル色のフェルトのカウボーイ・ハット、ゴールドのフープ・イアリング。

ブロンドのロングヘアーには、本物の人毛が使われている。
ミステリアスなシルバー・ブラウン・ベージュのアイメーキャップは「バンジョー」、官能的なダークピンクの唇とネイルスは「オキーフ」と呼ばれた。

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オキーフ、アールヌーボー、カウボーイ・ルックという全く異なる要素が見事に融合し、独特の美学が構成されている。
それにしても、硬質のプラスチックであるレジンを素材とした、ぐにゃっとした内臓感覚のブラの発想は、ダリの「溶けかかった時計」からインスパイアーされたものと思われるが、まとめ方の見事さは、ビリーボーイBillyBoy*ならではのもの。素晴らしく魅力的な作品だ。

身長約25cm フランス・セーブル窯のポーセレン製 2000年発表 個人蔵

写真上のふたつは、Photo (C) BillyBoy*
下のふたつは Photo (C) Sumiko Watanabe

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2008年06月16日

サイバー・シュールレアリスムの華、「ザリガニの肉」のドレスを着たミドヴァニィ "The Crayfish Meat" Mdvanii

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ザリガニの肉をイメージしたシュールなドレスをまとい、スフィンクスさながらのミステリアスなムードを持つ美女、ミドヴァニィMdvanii。彼女は、2000年に発表された一点ものミドヴァニィMdvaniiによるライフスタイルを表したシリーズ作品「イントロ・スペクトラム2000コレクション」のひとつである。

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彼女のワードローブのパスワードは、「サイバー・シュールレアリスム」。このドラマティックなドレスは、バロック・パールが縫い付けられた、乾いた海草のような黒いレースで作られたフルスカートと、シルバーグレーのシルクサテンのアンダースカート、そして肌色のようなピンクに塗られたレジン製の溶け掛かった臓器を想わせるボディースとで構成されている。そして、黒いビニール製のフェティッシュなビクトリアン・スタイルのセミ・ブーツ。ゴールドと黒が表裏に塗り分けられたメタル製のシェル型ハンドバッグ。ゴールドのカフス・ブレスレットとラインストーンにゴールドのダングリング・イアリング。
ラスタ・シックな髪型は、ゴールドのオペラ・フリンジでできていて、黒いミステリアスな羽根飾りが付けられている。
クールな眼差しを彩る淡い紫色のアイ・メーキャップは、「ル・モーヴ Le Mouve」、デカダンなブラウン・バイオレットの唇とネイルスは、「ゴット・ヤ Got Ya」と呼ばれた。

ダリ風の溶けかかった臓器めいたボディースは、息を呑むほどショッキングで美しい。また、どことなくビクトリアン調の雰囲気が漂い、不思議な気品を醸し出している。鬼才ビリーボーイBillyBoy*の才気が光るサイバー・シュールレアリスムの華ともいえる傑作だ。
ダリ先生も真っ青かも?

この作品のためのラフ・スケッチがあまりにもカワイイので、これも見て頂きたい。         
                ↓
           crayfish meat for blog.JPG

フランス・セーブル窯のポーセレン製。身長約25cm。
個人蔵

トップの写真とスケッチ:Photo and drawing (c) BillyBoy*
その他の写真:Photo (C) Sumiko Watanabe

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2008年06月07日

「それがどうした」ミドヴァニィ "So what?" Mdvanii

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東京は昨年より20日も早く梅雨に入り、じめじめした嫌な天気が続いている。そんな鬱陶しさを吹き飛ばす威勢のいいミドヴァニィMdvaniiをご紹介したい。
"So what?"と題されたミドヴァニィMdvaniiが、それである。

彼女は、2000年に発表された一点ものミドヴァニィによるライフ・スタイルの20の彫像ー「イントロ・スペクトラム2000コレクション」シリーズの一作品。
"So what?"とは、「それがどうしたっていうの」とか「そんなの関係ないでしょ」といった意味合いであり、社会の既成概念に対して抵抗する姿勢を示したミドヴァニィMdvanii作品である。
いつもクールでエレガントなイメージのミドヴァニィMdvaniiだが、時には、こんなパンチの効いた台詞を吐く。そして、そういうところに親しみを感じるファンも少なくない。

             so what for blog 1.JPG

彼女がまとう衣装は、タイトルに負けない過激なもの。
巧みに引き裂かれたブラウンのレザー・スカートと、トルコ石とビーズでアクセントがつけられた生糸色のコットンのクローセ編みのテーラード・ボディースから成るウルトラ・セクシーなアンサンブル。膝上までのブラウンのスエード製ハイ・ブーツ。ターコイズのビーズで飾られたブラウン・スエードのカフス。

アフロ・スタイルの髪型は、羽毛でできていて、白いビーズの花がついた金色のビーズのヘアーバンドをつけている。トルコ石がついたフープ・イアリング。

稲光のように輝く銅色のアイメーキャップと口紅、ネイルスは共に「激烈な銅」と呼ばれた。

パンクの女王のようなイメージのミドヴァニィMdvaniiであるが、不思議な気品がにじみ出ているのはさすが。

約25cm。フランス・セーブル窯のポーセレン製。2000年発表 個人蔵

             so what 4 for blog.JPG

ところで余談だが、上の写真は、彼女が日本へ上陸してから、私が撮ったものであり、クローセ編みのボディースから乳房が出ている。私は、それがスタイルだと思っていたのだが、この写真を見たビリーボーイとララBillyBoy* & Lalaが絶句した。彼ら曰く、あまりにも品がない、刺激的過ぎるではないかと。そして本来、乳房がちょうど隠れるようにデザインしたのだと知らされた。しかし、私は、このタイトルからして、乳房が見えていようがいまいが、"So what?”ではないか、重要なのは、それが美しいかどうかだと主張した。彼らは、大いに納得。以来、バストをあらわに露出したミドヴァニィMdvaniiが多く作られるようになった。

トップと中の写真:Photo (C) BillyBoy*
最後の写真:Photo (C) Sumiko Watanabe

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2008年05月03日

サイバー・シュールレアリスト・ミドヴァニィ「蟻と話す」 "Talk to The Ant" Mdvanii

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イントロ・スペクトラム2000コレクションIntro Spectrum 2000 Collection シリーズ第10番目の作品は、「蟻と話す」サイバー・シュールレアリストのミドヴァニィMdvaniiだ。

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彼女が着ているのは、引き裂かれたニットのボディースがついた一見クラシックなイブニングドレス。それは、ビリーボーイBillyBoy*のオートクチュール・コレクションを再利用したもの。

黒いレースの胸当てがついたネイビーブルーのニットのボディースとブルーのモスリンに白い水玉のフルスカートから構成されており、スカートの後ろには、ザラメを想わせる金色のビーズが刺繍された大きなプフ・トレーンがつけられている。その下には、白い木綿のペチコート。

彼女の頭には、スキャパレッリ・タッチの溶けかかったピンクのレジン製のアイスクリーム型の帽子、その上に、一匹の蟻がとまっている!スカートの後ろについているザラメをたどって登ってきたようだ。

彼女は、素足にビクトリアン・スタイルのネイビーブルーのビニール製のフェティッシュなデミ・ブーツを履いている。

髪型は、オフ・ホワイトのクローセ編みにフリンジがつけられたもの。

品の良い淡いブラウンのアイ・メーキャップは、どういうわけか「ル・モーヴ(モーヴ色)」、そして、ダークピンク・ブラウンの唇とネイルスは「ゴット・ヤ Got Ya」と呼ばれた。

古典的なオートクチュール・ファッションとサイバー・シュールレアリスムの美しき出会い!
溶けかかったピンクのレジン製アイスクリームの帽子というアイディアが非常に誘惑的だ。

烏帽子を被った白拍子のイメージが、一瞬、脳裏をかすめた。

フランス・セーブル窯のポーセレン製 約25cm 2000年発表
個人蔵

Photo (C) BillyBoy*


Talk to The Ant
Cyber surrealist? Madly so! Another variation of BillyBoy*'s recycled Haute Couture, using the astutely-ripped knit bodice on an evening gown, this time sleeveless in navy blue wool with black lace corsage. The full skirt is in blue muslin with white polka dots, built with a multi-layer portefeuille effect and a pouf train in ruffled navy blue ribbon with white circles, enhanced with gold bead embroidery. White cotton midi-length petticoat with embroidered hem. "Melting ice-cream" resin hat with ant decoration and cotton straps (can be attached under the chin or in the back of the head). Vinyl Victorian-style fetish demi-boots. Eye make-up "Le Mauve", lips and nails "Got Ya".

Photo (C) BillyBoy*

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2008年04月28日

「乞食の晩餐会」ミドヴァニィ "Beggar's Banquet" Mdvanii

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"Beggar's Banquet" と言えば、1968年にリリースされたローリング・ストーンズの名アルバムを思い出される方も少なくないだろう。

実際、ビリーボーイBillyBoy*は、ストーンズの"Beggars Banquet" にインスパイアーされて、「食の晩餐会」ミドヴァニィ"Beggar's Bnaquet" Mdvaniiを、イントロ・スペクトラム2000コレクションIntro Spectrum 2000 Collectionシリーズの第11番目の作品として発表した。

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彼女が着ているのは、スコティッシュ・キルトによる、くるぶし丈のアンサンブル。後ろが深く割れていて、ドラマティックなピンで留められたプリーツのロングスカートには、ブラジャーの役割を果たす交差したサスペンダーが付いている。
カラフルな糸によるアップリケがついたハンド・ペイントのゴム製のベスト、医療用のガーゼで作られたシューズと長手袋。シューズには、ブラウンの革底とコードのストラップがついている。
トロンプルイユ(だまし絵)のフェイクな革製ハンドバッグ。

白いネオ・パンクな髪型には、白いヤクの毛が用いられ、カラフルなコットンの結びヒモでアクセントが付けられている。

サンド・ベージュのクールなアイ・メーキャップと唇は「救世軍」、そして黒豆のようなネイルスは「ネオ・マックス・ファクター」と呼ばれた。

ユーモアたっぷり、格調高いパンク・ルックの極めつけミドヴァニィMdvanii!ニヒルな表情もカッコイイ!!!
Beggars Banquet の名に恥じない最高のいでたちである。

フランス・セーブル窯のポーセレン製 約25cm。2000年発表
個人蔵

Photo (c) BillyBoy*


Beggar's Banquet
Day ensemble with Scottish floor-length kilt with opening in the back, closed with a huge dramatic pin, crossed suspenders forming a bra and hand-painted rubber vest with coloured thread appliques. Shoes and long gloves in white medical gauze, shoes with a brown leather sole and cord straps, Tromp-l'oeil "Fake" leather handbag. Neo-punk white hairdo in yak hair with coloured cotton knots, gold loop earrings. Eye make-up and lips "Salvation Army", nails "Neo Max Factor".

Photo (c) BillyBoy*

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2008年04月24日

蜘蛛と私 "Spider and I" Mdvanii

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イントロ・スペクトラム2000コレクションIntro Spectrum 2000 Collectionシリーズ8番目の作品は、「蜘蛛と私」Spider and I と題されたミドヴァニィMdvaniiだ。
ブライアン・イーノの1970年代後期のヒット・アルバム「ビフォー・アンド・アフター・サイエンス」の中に収録されている同名の歌に因んだものだった。

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彼女が着ているのは、鮮やかなオレンジ色のループ状のニットのロングスカートに、ネックラインを波立たせたレースのボディース。ウエストに黒いリボン・ベルトでアクセントがつけられている。

まるで蚊帳のような黒いベールがついたドラマティックな黒いフェルトの大きな帽子、それには、高く結い上げられた彼女の髪を通す穴が真ん中に開けられている。

黒いスパンコールのミトン、ビリーボーイBillyBoy*のコスチューム・ジュエリーのモチーフとしてよく使われる蟻がついた愉快なハンドバッグ。

ブラウンのモヘアの髪は、高く結い上げられ、鮮やかなオレンジ色のヘアーバンドが巻かれている。

オレンジとゴールドのビーズのイアリング、ゴールドのストラップがついた黒いプラットフォーム・シューズ。

妖しげなパープル・ブラウンのアイ・メーキャップは「蛍」、そしてデカダンなダーク・バイオレットの唇とネイルスは「グリシン(藤の一種)」と呼ばれた。

まるで魔性の貴婦人。「蜘蛛と私Spider and I」というより、ロミー・シュナイダーの「地獄の貴婦人」(1974年)という恐くて美しい映画を想い出す。

フランス・セーブル窯のポーセレン製 約25cm。2000年発表
個人蔵

Photo and drawing (C) BillyBoy*


Spider and I
As an response to some early "nut case" collector who dared send us a picture of her own Mdvanii doll wearing some horrible hand-made outfits (a freaky pastiche of country weatern to boots!) in knitted wool of her own creation (it only happened once!), Mdvanii one more time shows what real couture chic and allure is about, no matter what material is used. This bright orange curly knit full skirt with black waist ribbon attached in the back has a lace corsage with ruffled neckline. Dramatic black felt hat with veil moustiquaire, with center hole to pass the high hairdo. Black sequinned mittens, purse with BillyBoy* Surreal Bijoux "ant on rock". Bright orange raphia hairband, hairdo in brown mohair chignon with blach lace flower. Orange and gold bead earrings, black platform shoes with gold leather straps. Eye make-up "Luciole", lips and nails "Glycine".
Named after a sublime song by Brian Eno, the inventor of "Ambiant Music", from the late 1970's, in the "Before And After Science " album.

Photo and drawing (C) BillyBoy*

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2008年04月23日

「セキレイ」ミドヴァニィ "Lavandiere" Mdvanii

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イントロ・スペクトラム2000コレクションIntro Spectrum 2000 Collection シリーズの7番目の作品。
作者ビリーボーイBillyBoy*は、この作品を「セキレイ」と命名し、その制作コンセプトを、ディスコンストラクティヴィスト(解体主義者)・ドール・クチュールのある側面だと表現した。

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「セキレイ」ミドヴァニィ"Lavandiere" Mdvaniiが着ているのは、黒いレースの胸当てが付いた青磁色の、絶妙に引き裂かれたニットのボディースに、19世紀のシルクのリボンを利用したプフが後ろについた小さな花の刺繍入りの黒いクレープ製の2枚重ねのオーバースカート。
スカートの中央は、大きく割れていて、中にネイビーブルーのオーガンザのミニスカートが見えるようになっている。
ミッドナイトブルーのビニール製のプラットフォーム・ブーツ。
髪型は、オフホワイトのクローセ編みにフリンジが付けられたもの。
エスニックなダングリング・シルバーのイアリング。
洗練された美しいブラウン・ベージュのアイ・メーキャップと唇は「えも言われぬ錆」、そして漆黒のネイルスは、どういうわけか「セラドーン(青磁色)2」と呼ばれた。

全体に、「セキレイ」に見えなくもない。

世紀末的なニヒリズムを感じさせる美しい作品だ。

フランス・セーブル窯のポーセレン製 約25cm。

個人蔵


Lavandiere
Another aspect of deconstructivist doll couture: a celadon astutely-ripped knit bodice with black lace corsage and cuffs, full open skirt with two layers of black crepe embroidered with tiny delicate flowers and a 19th-century ribbon overskirt building as a pouf in the back. Short underskirt in navy blue organza crin banding. Platform boots in midnight blue vinyl.
Hairdo in off-white crocheted cotton with fringe.
Ethnic dangling silver earrings. Eye make-up and lips "Rouille Exquise", nails "Celadon 2".

Photo (C) BillyBoy*

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2008年04月22日

ツェツェバエのミドヴァニィ "Tse Tse" Mdvanii

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ツェツェバエ」をご存知だろうか?
このステキな吸血バエは、睡眠病を媒介するという。不眠症の方には、うってつけかも・・・・。

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ツェツェバエ」成りきりのミドヴァニィMdvaii、彼女の装いは、いつになく刺激的だ。

華麗な色調のシルクで作られたウルトラ・ミニ・スカート。後ろには可愛いプフが付いている。赤く塗られたレジンでできた内臓を想わせるコルセット、15世紀のチャイニーズ「ショパン」スタイルのゴールドの革製ストラップがついた赤いプラットフォーム・シューズ、ルビー色のラインストーンがはめ込まれたゴールドのカフス・ブレスレットとハンドメードのルビー色のガラス製の花びら(グリポワがシャネルのためにデザインしたもの)を用いたチョーカーとイアリング。

「ド・シェーブ」呼ばれる丸坊主のショッキングな頭部には、赤い花芯と2本の触角が付けられている。
ミステリアスなパープル系のアイ・メーキャップは「ソニック」、そして真紅の唇とネイルスは「新しい血」と呼ばれた。

内臓感覚の赤いレジンのコルセットなど、カニバリスティックなムードが漂う、衝撃的な名作である。

フランス・セーブル窯のポーセレン製 約25cm。
個人蔵


Tse Tse
This fine mouche is certainly not going to make you fall asleep; ultra short skirt in silk ribbon with flowery tones and dainty pouf in the back, "organic" red lacquered corset in resin. Platform shoes in red lacquer and gold leather straps in the 15th-century Chinese "chopin" style, gold plated cuffs with ruby rhinestones, choker of hand-made glass ruby petal (by Gripoix) with matching earrings.
De Shave hairdo with red heart flower and two antennas, perfect to feel the mood.
Eye make-up "Sonic", lipstick and nails "Sang Neuf".

Photo and drawing (C) BillyBoy*

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2008年04月21日

事物の秘密 "The Secret of Things" Mdvanii

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ニジンスキーの「薔薇の精」を想わすファンタスティックなコスチュームをまとうミドヴァニィMdvanii
イントロ・スペクトラム2000コレクションIntro Spectrum 2000 Collection シリーズの一作品「事物の秘密 The Secret of Things」は、自然界の神秘と森の中に潜んでいる超自然的な存在をモチーフにしている。

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彼女がまとっているのは、ワイヤーで形を整えた生糸色のコットンレース細工による18世紀風のスカート、その上に葉っぱのアップリケと長くてふわふわした淡緑色のクレープのトレーンがつき、透き通る銅色のラフィアのボディースとで構成されている。

ヘルメットのような髪型は、スカートとマッチした生糸色のコットンでできていて、ゴールドのビーズとゴールド・メタルの葉っぱ、赤い花芯の飾りが付いている。ラフィアでできたエキゾティックなストラップ付きのシューズと葉っぱの形をした舞踏会用マスクも効果的だ。

ゴールドとレッドのアイ・メーキャップは「カブキ」、そしてグラマラスなダークレッドの唇とネイルスは「チュ!」。

美少年のような雰囲気が何とも悩ましいミドヴァニィMdvanii


フランス・セーブル窯のポーセレン製 約25cm。

個人蔵

The Secret of Things
This fantasy costume, perhaps for a glamorous bal masque or an opera scene, evokes the mystery of nature and the mythological creatures hidden in the forest. The dress is constructed on a wired grege cotton lacework skirt evoking the 18th-century...., with leaf appliques, a long and fluffy celadon green crepe train and transparent copper raffia corsage. The hairdo is treated as a helmet made in matching grege cotton embroidery maccarons, gold beads and gold metal leaves and a red flower heart. Stilettos with raphia straps, leaf mask.
Gold and red "Kabuki" make-up, lips and nails "Chut!".

Photo (C) BillyBoy*

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2008年04月19日

不眠症のミドヴァニィ "Insomnia" Mdvanii

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不眠症のミドヴァニィMdvaniiが、一晩中、さ迷い歩いてる。

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彼女がまとっているのは、胸の部分が切り裂かれたカラフルなクローセ編みのニットで組み立てられた毛布のように大きなドレス。後ろから見ると、蝶のように見えるのが特徴だ。
彼女の足は、シューズを履く代わりに、ゴールドに彩られ、彼女が正気でないことを暗示する。
濡れた砂のような色をした長い髪は、シルクの糸から成り、鈍いゴールドの不眠症の蝶のブローチが留められている。
まるで毒キノコを想わせる淡いバイオレットに白い斑点のアイ・メーキャップは「頻発する夢」、デカダンなダークブラウン・バイオレットの唇とネイルスは「ムーン・キッス」と呼ばれた。

ミドヴァニィの知られざる一面を表した作品。彼女の狂気をはらんだ顔に戦慄的な美を感じる。

フランス・セーブル窯によるポーセレン製 約25cm。

個人蔵

Insomnia
Insomnia....or sleep walking? Mesmerized, Mdvanii wanders through the night, wrapped in a blanket gown of cannibalized bright coloured crochet wool, a slit corsage unveiling the breasts, attached in the back with raphia straps. Her feet are painted gold with blue pompons. Long hairdo in wet sand colour, attached in the back with a black and gold insomnia butterfly brooch. The ultra sensational eye make-up is called "Recurrent Dream", the lips shade "Moonkiss".

Photo (C) BillyBoy*
Photo (C) Sumiko Watanabe

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2008年04月18日

貝の秘密 "The Secret of the Shell" Mdvanii

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イントロ・スペクトラム2000コレクション Intro Spectrum 2000 Collection シリーズの一作品。「の秘密」The Secret of the Shell と題されたミドヴァニィである。

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彼女がまとうのは、1920年代のジャン・パトウのファブリックを用いた細かいプリーツが入ったベージュにゴールドの彩色がほどこされたオーガンザのクチュール・ドレス。中にワイヤーが入っていて、クチュールの貝のように巻き上げ、形を整えている。スカートの後ろ側には、微妙なオフホワイトの薄手のオーガンザのふわっとしたプフが付いている。ゴールドの糸が差し込まれた砂色のフリンジによるネックレス風のボディース。淡いグレーと白のイタリアン・ストロー・タレイラン・ハット。ゴールドの細いストラップがついたハイヒール・シューズ。
淡いブルーの柔らかい羽毛でできたボブ・ヘアー。淡いブラウンのアイ・メーキャップは「シェル・スリル」、そして官能的なダークレッドの唇とネイルスは「夢」と命名されている。

クチュール仕立ての巻貝のような形のスカートが最大の見所だ。
霊気を帯びた中性的な顔とベージュ系の洗練されたファッションのカラーハーモニーが、東洋的な静の美を感じさせる。
又同時に、「嘆きの天使」や「モロッコ」のマルレーネ・ディートリッヒを思い出させるかもしれない。

個人蔵

The Secret of the Shell
Stunning gown in pleated organza with wired waist and hem coilling like the couture shell that it is, it has gold painted accents on its surface and a fluffy foam-like pouf in subtle off-white gauze. The fabric were originally made for Jean Patou in the 1920's. The Corsage is made of sand-coulour fringe with gold thread inserts, hanging from the neck like a necklace. Pale grey and white Italian tressed straw Talleyrand hat with gold brim. Gold stilettos with gold straps.
Hairdo in pale blue down. Eye make-up "Shell Thrill", lipstick and nails "De Reve".

Photo (C) BillyBoy*

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2008年04月17日

欲望のパラドックス "The Paradox of Desire" Mdvanii

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このミドヴァニィMdvanii「イントロ・スペクトラム2000コレクション」Intro Spectrum 2000 Collection シリーズのひとつ。

彼女がまとっているのは、透けるようなゴースとレースとで作られたアンダースカートに、カラフルなボーが飾られ、ゴールドのワイヤーで編まれた鳥かご風のオーバースカートと、透き通るグリーンのラフィアによるボディースとで構成されたアヴァンギャルドなドレス。後ろには、19世紀のリボンでできた大きなプフが付いている。

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黒と茶色の毛糸から成る彼女の髪型は「ラスタマニア」、パープルに白い斑点が描かれたアイ・メーキャップは「薄情なマッシュルーム」、ネクロフィリアチックなダークバイオレットの唇とネイルスは「有毒なキッス」とそれぞれ命名されている。
古代エジプトの王妃がつけていたようなゴールドのイアリングとまるで小さな鎌のような三日月型のブレスレットを両腕にはめ、サディスティックなミッドナイトブルーのビニール製のショートブーツを履いて、彼女は私たちの前に現れた。

一見、エドガー・アラン・ポーの小説に出てくる退廃的で病的な世紀末美女のイメージであるが、どっこい、そうは行かない。じっと見ていると、彼女の本質が独特の可笑しみと不思議なバイタリティーにあることが分かる。そして見るものの心を捉えて離さない。
このセンスこそが、ビリーボーイBillyBoy*の才能の煌きだと、私は思った。

個人蔵

The Paradox of Desire
Or, as its namesake, to be paractically nude in a transparent pleated gauze underskirt trimmed in lace under a gold wire dress enhanced with coloured raphia bows. Transparent celadon raphia corsage, big pouf in 19th-century ribbon. Hairdo "Rastamania" in black and brown wool. Eye make-up "Unfriendly Mushroom", lipstick and nails "Toxic Kiss". Gold plated earrings and moon-shaped bracelets. Boots in midnight blue vinyl with red lace.

Photo (C) BillyBoy*

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2008年01月02日

アールヌーボーの妖精 "Spirit of Art Nouveau" Mdvanii

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A HAPPY NEW YEAR 2008
新年明けましておめでとうございます。

今年最初にご紹介するのは、「アールヌーボーの妖精」ミドヴァニィ Spirit of Art Nouveau Mdvanii。この作品は、2000年に発表されたポーセレン製一点ものシリーズ「イントロ・スペクトラム2000コレクション」Intro Spectrum 2000 Collection の第1番目の作品です。
イントロ・スペクトラム Intro Spectrum つまり、「内観性」という新しい制作理念によって生み出された、それまでのファッション至上主義のミドヴァニィとは一味違うもの。そこには、「サイバー・シュールレアリスム」や「ファッションのカニバリズム」、そして未来志向など、ぞくぞくするような新生面が披露されているのが特徴でした。

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「アールヌーボーの妖精」ミドヴァニィ Spirit of Art Nouveau Mdvanii 、彼女は、水底の水晶の光にも似た霊妙な流動体。彼女が、まとう渦巻きのような立体構成的なドレスは、淡いイエローとライムグリーンのプリーツ加工されたオーガンジーで作られ、透き通るセロファンに白いコットンの糸が織り込まれたリボン状のボディースと組み合わされています。ギリシャ風のゴールドのサンダル。そして、「ド・シェーブ」と呼ばれる剃り上げたようなショッキングなヘッドには、モーブ色とブルーの柔らかな羽毛と海草を想わせるグリーンのラフイアで表現された髪がスタイリングされています。
手首にも、海草のようなグリーンのラフィアの飾り。透明なブルーのプラスチック製の花、アニスグリーンとクリスタルビーズのイアリング。
アイ・メーキャップは「アイ・ラブ・ガウディ」と命名されたブラウン系のぼかし。唇とネイルは「ブラックカラント・ドリーム」と名付けられたブラウン。
透明感のある新感覚ミドヴァニィMdvaniiです。彼女の内面から発する高い微細なエネルギーと形而上学的な美を感じてください。個人蔵。

ところで、このミドヴァニィMdvaniiは、今から8年前に制作されたものですが、昨年、スイスの有名ファッション誌に、彼女と良く似た超空想的なハイファッション・クチュール・ドレスをまとったモデルの写真が出ていたのを、ララが見つけ、送ってくれました。
それが、下の写真です。

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ミドヴァニィMdvaniiが、時代の何歩も前を進んでいたことの証明のように思えました。

Photo by (c) BillyBoy*

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★ところで、ビリーボーイ&ララのミドヴァニィをご紹介する傍ら、やはり私が、長年、気になっていた「カチーナ人形」(アメリカ大陸最古の先住民ホピ族の精霊を表した木製の人形)を紹介するブログを、今年から開始いたしました。下記のものです。
全く関係ないように見えるかも知れませんが、やはりつながりがあるのです。それは、ブログで・・・・・。

http://katsinamanas.blog22.fc2.com/

皆様がご興味を抱いてくだされば幸いです。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

SW JAPAN
渡辺純子

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