2009年04月25日

悩める10代の少年 ミュー・ビックス Muio-Bix, teenage boy in the Mdvanii's World

Ete Indian No.2-1 blog.JPG

一雨毎に、若草の伸びる音が聞こえてくるような季節になった。
ゴールデン・ウィークも近い。期間中には、男の子の成長を祝う「端午の節句」(5月5日の「子供の日」)が含まれる。このイベントとは直接関係ないが、The Boy's Festivalという意味合いに因んで、ミドヴァニィの世界の少年たちをご紹介したいと思う。

1995年、ミドヴァニィの世界にキュートなティーンエイジ・ボーイが仲間入りした。ミドヴァニィ Mdvaniiとイーディ Edieの弟、ミュー・ビックス Muio-Bix である。彼は身長約25.5cm、フランスの誇るセーブル窯で焼成されたポーセレン製。ロギィ・ロギィ Rhogit-Rhogit やゼドリック Zhdrick など先発の男性人形たちと同様のボディ構造を持ち、各人形には、それぞれ個性が表現されていた。そして、ボディ・スタイルは、やはり筋肉質でセクシーであるが、大人の男性であるロギィ・ロギィやゼドリックと比べて幾分少年らしさが感じられ、ヘッドとボディのバランスは絶妙だった。当時、作者であるビリーボーイは、このミュー・ビックスを悩める10代の少年像として創作したと語っていた。そして、それは彼らの内省的な顔によく表されていた。興味深いことに、彼らの多くは、どこか東洋的な雰囲気をそなえている。各写真をクリックし、大写しになった彼らの表情を味わっていただきたい。

初版のミュー・ビックスは、5つのファッション・テーマによって制作された。

Ete Indian No.2 -2 blog.JPG Ete Indian No.2 -3 blog.JPG Ete Indian Box blog.JPG

1)インドの夏 Ete Indian 上の写真
ニューヨーク時代のビリーボーイが「ミスター・モダン」と呼ばれ、マスコミの話題をさらっていた頃のプレスクリッピングをプリントしたオープンシャツが呼び物のサマー・ファッション。付属品には素敵なピクニック・セットが含まれていた。

Birthday Party No.7-1 blog.JPG Birthday Party No.7-2 blog.JPG Birthday Party No.7-3 blog.JPG Birthay Party No.7-4 blog.JPG

2)バースデー・パーティー Birthday Party 上の写真
「インドの夏」と同様のオープンシャツが呼び物。バイオレットのスラックスとコーディネートされた。

Jardin Secret No.7-1 blog.JPG Jardin Secret No.7-2 blog.JPG Jardin Secret in box blog.JPG

3)秘密の庭 Jardin Secret 上の写真
ガーデニングをテーマにした作品。非常にフランス的なサロペット・ルックが可愛い!小物にも注目したい。

Bricolo No.4-1 blog.JPG Bricolo No.4-2 blog.JPG Bricolo No.1 in box blog.JPG

4)36−15ブリコロ 36-15 Bricolo 上の写真
大工仕事がテーマ。「秘密の庭」と同様の作業着ルックだ。大工道具も面白い。

Go-go boy No.4-1 blog.JPG Go-go boy No.4-2 blog.JPG

5)ゴーゴー・ボーイ Go-go Boy 上の写真
ウルトラ・セクシーなコスチュームをつけたミュー・ビックスである。
悩殺ポーズと誘惑的な眼差しがたまらない!

テーマ毎に5体から15体のミュー・ビックスが制作され、各作品には、セーフセックスのための本物のフランス製コンドームがついていた。
どのミュー・ビックスも非常に味のある複雑で個性的な顔をしている。そして彼らは、まるで生きて呼吸をしているかのように見える。
悩めるボーイズ、ミュービックスたちよ、その姿は見るものを悩ませて止まない。

人形本体はフランス・セーブルのポーセレン製。1995年制作。

◎現在、まだ、かなりの作品が在庫に残っていて、5月一杯、大割引の感謝セールを行なっています。
ご興味のある方には、ご案内資料をお送りしますので、SW JAPANまでご連絡ください。

info@swjapan.net


Photo (c) Sumiko Watanabe

Mdvanii and all related names and the name of BillyBoy* is the sole copyright and trademark of BillyBoy* and used with permission click on this link for all copyright information.

http://www.fondationtanagra.com


その他のご案内
ミドヴァニィの世界とは直接関係はありませんが、注目したい展覧会の情報をご紹介します。
「世界創作人形展」 4月29日から5月5日まで、丸善丸の内本展ギャラリーにて。ヨーロッパ、ロシア、そして日本の人形作家、総勢50人の作品が一堂に展示されます。詳細は、
http://www.nonc.jp/worldningyo/index.html



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2009年04月09日

世界で最もセクシーな黒人男性人形 ゼドリック Zhdrick, the most sexy black doll in the world

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タフでハンサム、肉体的唯美主義と精神性が融合した男性人形たちがミドヴァニィの世界に登場したのは1992年のことだった。
白人のロギィ・ロギィ Rhogit-Rhogit, 彼の双子の弟ティムキー Tiimky, そして黒人のゼドリック Zhdrick だ。彼らの身長は約27cm、レジン製。解剖学的に正確な男性ボディを持ち、世界で最もセクシーな男性人形としてセンセーションを巻き起こした。
ロギィ・ロギィは、アーティストであると同時に水兵でもあり、ミドヴァニィ Mdvanii の恋人、ティムキーは生物学者、そしてゼドリックは黒人美女ディーの弟でミュージシャン。彼らは全員、バイセクシャルという設定であった。

さて、その後、1995年になると、更に品質と芸術性の向上がはかられ、彼らはフランスが誇るセーブル窯のポーセレンで作られるようになる。
1995年にロギィ・ロギィが、そして1997年にゼドリックが、ポーセレン製になって生まれ変わった。
彼らの身長は、28,5cmとなり、レジン時代に比べ、足が長い。また、首は左右に回るだけでなく、あらゆる角度に傾けられ、手足のジョイントにも改良が加えられた。
ボディ・スタイルもレジン製のものに比べ、更にリアリティーが追求され、非常にセクシーな印象を与える。

Pub Anglais 2 Zhdrick.JPG Pub Anglais 3 Zhdrick.JPG

さて今回、紹介するのは、ポーセレン製になって生まれ変わった第1号のゼドリックたち。
上の写真は、「パブ・アングレ Pub Anglais」と題された非常に貴重な作品である。
肌の色が同じポーセレン製ゼドリックより黒いのが特徴で、2体しか作られなかったもの。
ロンドンのパブの雰囲気をテーマにしたダンディーな作品だ。
彼が身につけているのは、赤いウールのパンツに白いジャージーのプルオーバー、黒いソックス、黒革製のブーツ、黒いボーラーハット、タータンチェックのマフラー。ゴールドのブレスレットが黒い肌に映える。
その他、付属品として、赤い傘、ダートゲーム、新聞、氷とソーダが入ったバケツ等が含まれていた。
ブラック・パンサーのように精悍でセクシー!たとえようもないほど魅力的なゼドリックの逸品である。

この他、彼と同時期に作られた、やはり非常に貴重なポーセレン製ゼドリック作品に、「スコットランドの城の炉辺で By a Scottish Castle Fireside」と、「アラビアのロレンス Lawrence d'Arabie」があった。

Scottish Castle 1 Zhdrick.JPG Scottish Castle 2 Zhdrick.JPG

上の写真が「スコットランドの城の炉辺で By a Scottish Castle Fireside」だ。
やはり英国調のダンディズムをテーマにした作品といえる。
肌の色は、「パブ・アングレ」に比べ、かなり明るい。これがレギュラーのゼドリックの肌色となる。
彼が身に付けているのは、白いジャージーのタートルネック・ボディシャツにタータンチェックのウールのパンツ、お揃いのマフラー、ベージュの革製ブーツ、ボーラー・ハット。そして付属品には、赤い傘、薪の入ったバスケット、新聞、ポケットブック、更に愛らしいペットのイヌまで含まれていた。非常にハンサムで色っぽいゼドリックである。

Lawrence d'Arabie 1 Zhdrick.JPG Lawrence d'Arabie 2 Zhdrick.JPG

「アラビアのロレンス Lawrence d'Arabie」(上の写真)は、ご存知、映画「アラビアのロレンス」をモチーフにした作品。
18世紀の貴重なファブリックを用いた随所に贅沢なこだわりが見られる。究極のゼドリック作品といっても差し支えないだろう。
ボディラインがくっきり見えるセクシーな黒いボディ・レオタードの上に白いウールのサウレルパンツをはき、白い木綿のチュニックに、18世紀のシルク生地を用いたベスト、グレーのスエード製ブーツ、シルクのヘッドスカーフとバンド、木製のビーズ・ネックレスとブレスレット、宝石の飾りが付いたチャーム・サッチェル(胸に下げる小さな袋)などを身につけている。その他、18世紀の布地で作られた敷物、革製の大きなバッグ(中にはセーフセックスのためのコンドームが入っている)、乗馬用のムチ、そしてアフリカ人アーティストが作ったという革張りの馬が、付属品として含まれていた。
エキゾチックで官能的なゼドリックの最高傑作といえる。

これらの貴重なゼドリックたちは、現在、まだ在庫として残っている。
SW JAPANでは、ミドヴァニィの20周年を祝うイベントの一つとして、今回のゼドリック3体を含む在庫の男性人形たち(ティーンエイジ・ボーイのミュー・ビックス Muio-Bix やジョビー Jobiiなど)約33体を通常価格の半額で提供する特別セールを来週からスタートする。

ご希望の方には、セール・カタログをお送りしますので、SW JAPANまでご連絡ください。

info@swjapan.net

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2009年03月24日

ビリーボーイのポートレートとレクチャー・ショー IDENTITY "Was BillyBoy* Barbie's Be-atch?"

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今年は、ビリーボーイとララBillyBoy* & Lala が創作したアートな人形(現在は完全にアートとして評価されている)ミドヴァニィMdvaniiの生誕20周年にあたる。
これを祝うイベントの一環として、3月31日(火)から4月23日(木)まで、スイス・ジュネーブのカルージュという町にある現代アート・ラボ「FLUX」にて展覧会とレクチャー/パフォーマンスが行なわれる。

トップの写真は、故アンディ・ウォーホルが描いたバービーのポートレート(ビリーボーイが所有)を元にしたコラージュ作品であり、ビリーボーイのポートレートだという。タイトルは、"THE PORTRAIT OF BILLYBOY* BEHIND THE PORTRAIT OF BILLYBOY*"130cm×130cmのシルクスクリーン。ビリーボーイとララによる「ミドヴァニィイズム」絵画作品の最新作である。マンガチックなまん丸な目と真一文字に結んだ口は、おどけた時のビリーボーイにそっくりだ!

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この展覧会の会期中、4月2日(木)と23日(木)の夜7時から、ビリーボーイとララによるIDENTITY "Was BillyBoy* Barbie's Be-atch?" と題されたレクチャーとパフォーマンスが行なわれる。
「アンディ・ウォーホル」、「バービー」などがキーワードのようだ。

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詳細は、Fluxの下記サイトにもUPされている。

http://www.fluxlaboratory.com

また、世界のエキサイティングなアート・ニュースを発信している"superfuture"の下記サイトにも。

http://www.superfuture.com/supernews/

4月にジュネーブ方面へお出掛けになられる方は、ぜひご覧になってください。

"THE PORTRAIT OF BILLYBOY* BEHIND THE PORTRAIT OF BILLYBOY*" .. COPYRIGHT 2009 BILLYBOY* & LALA, STRICTLY FORBIDDEN TO USE THIS IMAGE WITHOUT WRITTEN CONSENT OF THE ARTISTS.

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2009年03月15日

ミドヴァニィ「自由の微風」 Mdvanii "Breeze of Liberty"

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3月も半ばを過ぎ、だいぶ春らしくなってきた。そろそろ桜の開花も近い。緑の機の葉をくすぐる微風の季節でもある。

今回ご紹介するのは、「自由の微風 Breeze of Liberty」と題されたミドヴァニィ Mdvanii
この作品は、2000年に発表された一点ものミドヴァニィによるライフスタイルを表した「イントロ・スペクトラム2000コレクション」シリーズの最後の作品である。シリーズ作品の中でも最も自由で奇抜な衣装を着ていることと、その極めて妖艶な美しい顔が呼び物だった。

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赤と白の透き通るようなオーガンザを用いたケープとヴェールが一体化した衣装は、まるでパラシュートか、微風に吹かれて大きく膨らんだヨットの帆のよう。あるいはクラゲか?
その下には、折り重ねたプフが両脇に付いた黒いベルベットに縫い取り模様が入ったミニスカート。
ゴールドの革のストラップがついた赤いプラットフォーム・シューズ。
ジュエリーは、手吹きガラスによる赤いはなびらのようなイアリング。
髪型は、過激な「ド・シェーブ」ヘアー、そしてバイオレットのビーズをつけて「メデューサ」に見せることもできた。
アイメーキャップは、「ウルトラ・バイオレット」、そしてリップスは「有毒なキッス」と命名された。

ところで裏話であるが、この髪型に関して、当初ビリーボーイBillyBoy*がデザインしたのは「ド・シェーブ」ヘアーであったが、ララLalaがそれは過激すぎると反対し、「メデューサ」にもなるよう工夫が凝らされた。私の好みから言えば、「ド・シェーブ」ヘアーの純粋さが断然魅力的にみえるのだが、皆さんはいかがだろうか?
下の写真が「メデューサ」風の髪型である。

breeze pf liberty 1 blog.JPG

なお、作品のためのイラストも非常に魅了的なので、以下にご紹介しよう。ここでは、「メデューサ」風の髪型に描かれている。

breeze of liberty for blog.JPG

髪型の如何はともあれ、ミドヴァニィ・ファッションの新生面を開拓した非常に気合の入った作品であり、当シリーズの最高傑作と言っても過言ではない。

フランス・セーブル窯のポーセレン製 身長約25cm。2000年制作。

Photo (C) BillyBoy*
Photo (C) Sumiko Watanabe

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2009年02月23日

ララのニューアルバム LALA Succes damnes (The Lost Album)とミュージック・ビデオ"Edie Superstar"

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ビリーボーイ&ララBillyBoy* & Lalaのララことジャン・ピエール・レストラード氏は、ビリーボーイと出会う前、1970年代〜1980年代、パリの人気シンガーソングライターだった。そのミュージック・センスは、パリジャンらしく洗練されていて、どこかセクシー。kdラングやフィリップ・グラスが大好きな私の好みと共通するものがあった。
その彼が、20年近く前に作ったものの、長いことお蔵入りになっていた曲が、今年1月、CDニューアルバムとして日の目を見ることになった。
アルバム・タイトルは、"LALA Succes damnes (The Lost Album)"。

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当アルバムは、スイスのアート誌"SANG BLEU MAGAZINE" とのコラボレーションにより制作。更に、プロモーション用のミュージック・ビデオも作られ、お披露目のイベントが1月30日、有名シャンパン・メーカーのドン・ペリのスポンサーシップにより、ジュネーブで開かれた。
以下の画像は、ミュージック・ビデオの収録シーン。アルバムの中の"Edie Superstar"( アンディ・ウォーホルのスーパースターの一人、イーディ・セジウィックへのオマージュ)のためのもの。
赤いウィッグをつけたララ、白いウィッグを被りアンディ・ウォーホル風のビリーボーイ、そしてイーディに扮したモデル。アンディ・ウォーホルのファクトリーとイーディの見事なパロディである。

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彼らのミュージック・ビデオは、現在、You Tubeでも見られる。

http://www.youtube.com/watch?v=0yPneoLWxnU

なお、アルバムの中には、ビリーボーイが歌っている"Vroom! Vroom!" と"Geek National Anthem"という2曲も含まれており、これらが、実に非凡で面白い!

当CDアルバムに関するお問合せは下記または、当ブログの管理人までご連絡ください。

DINEMEC RECORDS
Rue de la Paix 3
CH 1196 Gland
Switzerland
Email: studio@dinemec.com
www.dinemec.com

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2009年01月07日

「雪の女王」ミドヴァニィ Mdvanii "Reine des Neiges"

Mdvanii-Reine-des-neiges3 for blog.jpg

ビリーボーイとララ BillyBoy* & Lala が住んでいるスイス・ローザンヌ近郊は、今、一面の銀世界、雪がかなり積もっているという。
彼らから一枚の写真が送られてきた。それが上のものである。
彼らの最新作「雪の女王」ミドヴァニィ Mdvanii "Reine des Neiges"だ。
この作品は、来週からローザンヌのミュージアムで始まるショーのために制作されたという。

ペーパーマッシュ製。身長は約65cm。

彼女が着ているパッチワークのドレスは、1930年代のスキャパレッリのファブリックを利用したもの。又、美しい模様がプリントされたシフォンのストールは、Jakob Schaepferによるものだそうだ。そして、彼女の足元と頭の上にもご注目を。
彼女が履いているのは、有名なバレエ・シューズ・メーカーであるRepettoによるシューズ。そして、何と頭の上には、本物の人間用のバレエ・シューズをのせている!それがとてもカワイイ!

因みに、このミュージアム・ショーは、バレエに関係する「ローザンヌ賞」に因んだものだとか。

「雪の女王」の名に恥じない美しいミドヴァニィ Mdvaniiだ。
静かな眼差しが何故かほっとさせる。「雪の女王」というよりむしろ、「春の女神」と言った方が相応しい気がするのだが・・・。

何はともあれ、この美しいイメージを楽しんでいただければと思う。

Photo (C) Fondation Tanagra

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2009年01月02日

A HAPPY NEW YEAR! 2009

2009-Zulu for blog.jpg

新年あけましておめでとうございます。

今年は、ミドヴァニィMdvaniiの生誕20周年にあたります。
ミドヴァニィMdvaniiは、未来への希望を象徴する女性像。
沢山の驚きとポジティブなパワーを世界へ向けて発信し続けています。

彼女の新しいイメージにご期待ください。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

SW JAPAN 代表・渡辺純子

Photo (C) Fondation Tanagra

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2008年12月22日

魔性の女「オンディーヌ」ミドヴァニィ "Ondine" Mdvanii

Ondine mdvanii 1 blog.JPG

クチュール・ネットに捕らえられたオンディーヌ、あるいはシレーン。
水の精、はたまた美しい歌声で船乗りを誘い寄せ、船を沈めてしまうという半人半魚の海の精か?
この世のものとは思えぬ妖しい美しさを持つこのミドヴァニィMdvaniiは、「イントロ・スペクトラム2000コレクション」の一作品として、2000年に発表された。

     ondine mdvanii 2 blog.jpg Ondine mdvanii 4 blog.JPG

彼女がまとうのは、ハンドメードのオフホワイト・リネンのクローセ編みによるエンパイア・スタイルのシースドレス。20世紀初頭の花瓶敷から組み立てられ、パールが縫い付けられたチュールレースによる宮廷スタイルの長いトレーンと、ウエストの中央にミッドナイトブルーの花と裾までの長さのパールのリボンがついている。

ルビーのラインストーンが嵌め込まれた古代ギリシャ風のゴールドの厚底シューズ。パールのイアリングをつけている。

彼女の髪型は「ジョセフィーヌ」と呼ばれ、白いアクセントがつけられたゴールドのチェーンでできている。
アイ・メーキャップは「銀河」と呼ばれ、シルバーブルーとブラウンのグラデーションに白い斑点。
口紅は「サンゴの叫び」!ダークピンクだ。
ネイルスは「ソナー(水中音波探知機)」のココア色。

手作業の真髄を見せるような美しい衣装とアバンギャルドなチェーンによるヘアー、大胆なメーキャップが呼び物だった。

妖しく美しい、そして伝統に裏打ちされたアバンギャルド性を示すミドヴァニィMdvaniiの最高傑作のひとつと言える作品である。

身長約25cm。フランス・セーブル窯のポーセレン製。
2000年制作。
個人蔵。


トップの写真と中段左の写真:Photo (C) BillyBoy*
中段右の写真:Photo (C) Sumiko Watanabe

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2008年11月07日

流れ星のブローチ/ネックレス Shooting Star brooch/ necklace

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ビリーボーイBillyBoy* のコスチューム・ジュエリー、最初期の名作のひとつが、この「流れ星のブローチ/ネックレス」である。

レジン製のベースに、レッド、ピンク、透明のラインストーンが鏤められた五芒星に、ゴールドのラメ・ビーズでできた異常に長い尾がついている。そして尾の先には、ゴールドの丸い大きなビーズ。
五芒星の裏側と、ゴールドの尾の下から三分の二位の位置についているBILLYBOY*のタグの裏に留め具がついていて、それらを留める位置によってブローチにも、ネックレスとしても使うことができる。

     shooting star 1.JPG

実際、身につける時は、先ず、星の部分をドレスの最も効果的なところにつけ、ゴールドの尾を首から肩に巻きつけるなど、いろいろな楽しみ方があると思う。
どのように身につけても、その度肝を抜くような美しさと迫力は、いかなる貴石を使ったハイジュエリーが束になってかかってきても、負けない。故アンディ・ウォーホルに「最後のスーパースター」と言わせたビリーボーイBillyBoy*の真骨頂がここにあるようだ。
思えば、ビリーボーイBillyBoy*の名前の最後についているのも星。自分の名前に星まで取り込んでしまうなんて、この無邪気なアイディアも才能のうちであろうか?

ビリーボーイBillyBoy* のコスチューム・ジュエリーにご興味をお持ちの方には、作品カタログをお送りしますので、管理人又は、SW JAPAN (下記アドレス)までご連絡ください。

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2008年11月03日

ビリーボーイのコスチューム・ジュエリー(2) BillyBoy* Costume Jewelry

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愛すべきビリーボーイBillyBoy*のコスチューム・ジュエリーを前回に引き続きご紹介したい。

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貝の秘密 The Secret of the Shell
巻貝とサンゴをモチーフにしたユニークでゴージャスなイアリング。
ピンクとゴールドに塗られたレジン製の巻貝に、手塗りのパールがついたゴールド・メタルのサンゴ。バロック的な装飾性がたまらない!
約10cm。1980年代後期。

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写真上の左
★ジャンヌ・ダルク Jeanne d'Arc
最初期の伝説的なネックレス。レジン製。
ゴールドに塗った四角と三角のベースにガーネット色のプラスティックが嵌め込まれている。アンディ・ウォーホルも同じテーマで作られたネックレスを所有し、好んで身につけ、パーティーに現れたという。首から下げたときの長さは約35cm。1980年代中期。

写真上の右
★ジャンヌ・ダルク(続) Jeanne d"Arc bis
鈍いシルバー・メタル製の「ジャンヌ・ダルク」ネックレス。
鈍いシルバーの三角形のベースの上に、黒、ブルー、白の角型プラスティックが嵌め込まれた非常にグラフィックでクールなネックレス。
広げると約40cm。1980年代後期。

ビリーボーイBillyBoy*のネックレスは、女性だけでなく、普通の男性が身につけても良く似合う。

次回に続く。

カタログをご希望の方は、当ブログの管理人又は、下記へご連絡ください。

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2008年10月28日

ビリーボーイのコスチューム・ジュエリー BillyBoy* Costume Jewelry

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ビリーボーイBillyBoy*は、ハイファッション・ドール、ミドヴァニィMdvaniiを作る前、ジュエリー・デザイナーとして名を馳せた。
1980年代前半のことである。思えば、私が彼とパリで出会ったのもその頃だった。私もビリーボーイBillyBoy*も偶然、パリのモンマルトル地区に住んでいて、私は、時々、彼をパートナーのララことジャン・ピエール・レストラードと住んでいるアパルトマンに訪ね、人形コレクションを見せてもらったり、また、制作中のジュエリーをよく見せてもらったものだった。彼の作るジュエリーとは、貴石を使った優雅な所謂ハイ・ジュエリーとは違う、度肝を抜くような超アバンギャルドな遊び心が一杯、ファッションの一部としてジャラジャラつけるような類のものであった。とにかく、ド派手で、シュールでユーモラス、そして可愛く、ずば抜けてカッコ良かった。
それが、ティエリー・ミュグレーの目にとまり、コレクションでモデルたちが身につけてことから、一躍脚光を浴び、瞬く間にスター街道をまっしぐら。シャルル・ジャルダン、ハナエ・モリ、フランセスコ・スマルト、ベルナルド・ペリスなど有名クチュリエがこぞって彼のコスチューム・ジュエリーを使った。

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上の写真は、ティエリー・ミュグレーのコレクションのショー。1985年。BIJOUX DE HAUTE COUTURE BIJOUX D'ARTISTESのカタログより

さらに、アンディ・ウォーホルやジャクリーヌ・ケネディ・オナシスがビリーボーイのコスチューム・ジュエリーを支持し、頻繁に身につけ、広告塔にもなってくれた。

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上の写真は、「ジャンヌ・ダルク」と名付けられたネックレスを身につけたアンディ・ウォーホル。BIJOUX DE HAUTE COUTURE BIJOUX D'ARTISTES のカタログより

ビリーボーイとララは、パリのラペ通りにあるカルティエ店の隣に、シュールレアル・プロダクション/シュール・ビジュー社を設立。顧客には、女優のエリザベス・テイラーやローレン・バコール、マリサ・ベレンソン、ローレン・ハットンの名が挙げられた。
そして代表作はパリのルーブルやニューヨークのメトロポリタンの各ミュージアムに収蔵されるなど、ジュエリー・デザイナーとして大きな成功を収める。

ビリーボーイBillyBoy*のコスチューム・ジュエリーは、欧米や日本の有名デパートとブティックなどで販売され、絶大な人気を得たが、ミドヴァニィMdvaniiの制作が開始された1988年には、ジュエリーの制作に終止符が打たれ、その後は例外的に、SW JAPANの為に2度限定制作が行なわれた他、決して作られることはなかった。

さて、今や、伝説的なものとなっているビリーボーイBillyBoy*のコスチューム・ジュエリーであるが、今年あたりから、にわかに、コレクターズ・アイテムとして注目を集めている。
今年4月に、パリのオークションハウスで行なわれた「オートクチュールとアーティストによるコスチューム・ジュエリー BIJOUX DE HAUTE COTURE / BIJOUX D'ARTISTES」というオークションに出品されたビリーボーイBillyBoy*の作品が、その殆どが、予想値を上回る高値で落札されたのだ。因みに、ブローチが10万円以上、ネックレスが32万円以上など。

こうした状況を踏まえ、私、SW JAPANが、長年個人的に集めたもの、そして在庫としてあたためていたビリーボーイBillyBoy*のコスチューム・ジュエリー作品を、当プログで、公開し、あらためてその魅力の真髄を考察して行きたいと考えた。

また、これをきっかけに、現在、販売可能な作品を紹介するビリーボーイ・コスチューム・ジュエリー・カタログを作成中である。
ご希望の方は、下記までご連絡ください。

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●トップの写真 クッキー・モンスターCookie Monster
レジン製のブローチとイアリングのセット。最も有名なビリーボーイ・ジュエリーのモチーフのひとつである。ゴールドに塗られたレジン製の下地にラインストーンとビーズが埋め込まれている。ビリーボーイのユーモアのエッセンスがぎゅっと詰め込まれた伝説的な作品。ブローチの横幅は約6cm。1980年代後期。

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マンドラゴラ Mandragora
「マンドラゴラ」とは、根っこが人間のような形をしている植物。引き抜くと世にも恐ろしい悲鳴をあげると伝えられている。根は有毒で催眠剤に使われ、また、ヨーロッパの伝説によると魔女の薬とも言われているらしい。このマンドラゴラをモチーフにしたイアリングとブローチのセット。レジン製。赤いプラスティックが埋め込まれ、周りがゴールドとシルバーに彩られている。最初期の作品で、非常にインパクトがあり、ユーモラスであると同時に恐ろしく美しい。イアリングの長さは約9cm。1980年代中期。

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黄金時代 The Golden Age
1930年代にダリとブニュエルが共同で作った映画「黄金時代」からインスパイアーされたレジン製のブローチ。ゴールドの手のひらに、赤いラインストーンの涙、その周りにグリーン、ブルー、レッドに塗られたメタル製のアリが3匹とまっている。シュールでユーモラス、そして非常に人目を引く。手の長さは約11cm。1980年代後期。

      jean cocteau 1.JPG  
●写真上 ジャン・コクトへ捧ぐ Hommade to Jean Cocteau
ジャン・コクトーの絵の人物像からインスパイアーされたレジン製のブローチ。黒く塗られた横顔に、ゴールドで髪のラインと目が表現され、パールのネックレスがついている。シックでユーモラスな最初期の人気作品のひとつ。長さ約6cm。1980年代中期。

写真下 マン・レイへ捧ぐ Hommage to Man Ray
1934年に発表されたマン・レイの有名な天空に浮かんだ大きな唇の絵「天文台の時間ー恋人たち」からインスパイアーされたレジン製のブローチ。濃いワインレッドのセクシーな唇。横幅約6cm。

   octpas.JPG sea horse.JPG
●写真左 魔法のような緑色のタコ Magical Green Octopas
西洋では嫌われ者のタコだが、ビリーボーイBillyBoy*にとってはお気に入りのモチーフ。レジン製。ラインストーンの目に小さなパールとラインストーンの吸盤がついた緑色に輝く魔法のようなタコのブローチ。約8cm。1980年代後期。

写真右 タツノオトシゴ Sea Horse
非常に美しくカワイイ緑色に輝くタツノオトシゴのブローチ・レジン製。レインストーンの目にパールの尾(?)がついている。約9cm。1980年代後期。

ビリーボーイBillyBoy*のコスチューム・ジュエリーは、どれも明るさと喜びに満ちている。そしてそれを身につける人を元気にし、周りの人々を楽しませる。不安とストレスの多い現在社会に生きる私たちが、求めてやまないものを、彼のコスチューム・ジュエリーは与えてくれるように思う。

次回に続く。 

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2008年10月07日

魅せられて......、ミドヴァニィ "Glovely to look at..." Mdvanii

glovely to look at bis for blog.JPG

色の中でも赤という色は、最も強烈な魔法を持っていると思う。
ある年代になると、赤を勝負色にする人も少なくない。
赤には、人の気持ちを奮い立たせる何かがあるからだ。

さて、今回は、超刺劇的な赤いドレスをまとったミドヴァニィMdvaniiをご紹介したい。
この作品のオリジナル・タイトルは、"Glovely to look at....."というものであった。"Glovely" とは、ビリーボーイBillyBoy*の造語で、"Glove"と"Lovely"を合体させたもの。つまり、手袋の素敵なドレスを着たミドヴァニィMdvaniiを見て、といった意味合いなのだが、そのまま訳しても芸がない。そこでムードを読み取り「魅せられて...」と意訳した。

        mdvfourt14 (1) for blog.jpg

ミドヴァニィMdvaniiが着ているのは、模擬解剖された肺のように赤く塗られた革製の長手袋から成るイブニングドレス!前中央は深く割れていて、「インスタント・セックス」ボタンが付けられている。
プルーン色とグリーンのプラットフォーム・シューズ。
ジュエリーは、ルビー色のラインストーンが嵌め込まれたゴールドのカフス・ブレスレットに、ゴールドの糸で作られたチョーカーと十字架がついた長いチェーン・ネックレス、そしてラインストーン入りの十字架のイアリングだ。

    mdvbis14 for blog.jpg glovely to look at for blog.JPG

ショッキングな髪型は中国人の弁髪のようにも見えるが、メディチ風「ド・シェーブ」と呼ばれ、センセーショナルなシルバーの糸によるみつあみポニーテールに黒いヘアーバンドを巻いている。そして、その上に、赤とゴールドで彩色されたレジン製のルイ15世風のウィッグ・ハットを被せることもできる。

ライム・グリーンのアイ・メーキャップは「冷たい復習」、そして真紅の唇は「決闘」と呼ばれた。

闘いモードの非常にショッキングな、この世のものとは思えない美しさを持つミドヴァニィMdvanii。彼女の勝負服も赤だった!

        glovely to look at illustration for blog.JPG

2000年に発表された「イントロ・スペクトラム2000コレクション」の一作品。
身長約25cm。フランス・セーブル窯のポーセレン製。
個人蔵

Photo and drawing (C) BillyBoy*

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2008年09月17日

ポンポン・ヴォーグのミドヴァニィ "Pompons Vogue" Mdvanii

pompons vogue for blog.JPG

ようやく秋らしくなってきた。
ニットが恋しい季節の始まりだ。

今回は、目が釘付けになるような素敵なニットのパンツ・ルックでカクテル・パーティーへお出ましのミドヴァニィMdvaniiを紹介したい。
「ポンポン・ヴォーグPompons Vogue」ミドヴァニィMdvaniiがそれである。


   pompons vogue 2 for blog.JPG pompons vogue 3 for blog.JPG

彼女が着ているのは、ウルトラ・ネオネオのカクテル・アンサンブル。裾に黒いスパンコールがついた水色のニットのベルボトム・パンツに、黒と金色の糸で刺繍した布製の帯のような太いベルトを巻いている。水色の奇抜なプリーツ・スリーブ・ケープをはおり、ビーズとスパンコールとポンポンでできた大胆なブラ・ネックレスが胸をおおう。
シューズは、黒いストラップのついたプラットフォーム型。そして金色のバンブー・ハンドルがついた花芯のポンポン・ハンドバッグを手に持っている。
ジュエリーは、黒い透明のティア・ドロップ型のガラスビーズ・イアリングとゴールドのカフス・ブレスレットだ。

大胆でセクシーなアフロヘアーは、褐色の毛皮製!金色の糸で刺繍されたピンクの布のヘアーバンドを巻いてゴージャスさを演出している。

グレーとブラウンのアイ・メーキャップと口紅は「ジェーンX」、そして、水色に塗られたネイルスと乳首は「フロスト・ブルー」と呼ばれた。

遊び心が一杯詰まったオシャレな作品。まるで1970年代のフレンチ・ヴォーグから抜け出て来たようなミドヴァニィMdvaniiである。

2000年に発表された「イントロ・スペクトラム2000コレクション」の一作品。
身長約27cm。フランス・セーブル窯のポーセレン製。
個人蔵

トップの写真 Photo (C) BillyBoy*
その他の写真 Photo (C) Sumiko Watanabe

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2008年08月23日

精神分裂症のドレスを着たミドヴァニィ "Robe Schizophrène" Mdvanii

robe schizophrene blog.JPG

ここ2〜3日は涼しい日が続いているが、決してこのまま秋へ移行する訳ではあるまい。来週半ば頃から、また厳しい残暑がぶり返すことだろう。
私は、この憎憎しいまでの残暑というのが結構好きである。ひとを開き直りの境地にさせ、クレージーにさせ、何かが解放されるからだ。

さて、こんな季節にぴったりの最高にクレージーでセクシーで美しいドレスをまとったミドヴァニィMdvaniiを紹介したい。

その名も「精神分裂症のドレス Robe Schizophrène 」。2000年に発表された「イントロ・スペクトラム2000コレクション」シリーズの一作品である。

     Schizophrene 1 blog.JPG Schizophrene 2 blog.JPG

彼女がまとうのは、泡のようなオフホワイトのオーガンザ・ガーゼで作られた頭部を覆うヴェールと一体となった摩訶不思議なドレス。その下には、ワイヤーで作られ、赤いレザーが張り付けられた鳥かごのようなスカートとレースの短いペチコート。赤いヒモで編み上げられた黒いビニール製のボクサー・スタイルのセミ・ブーツを履いている。
赤い皮紐にゴールドの鋲が打たれたイヌの首輪型のチョーカー。血の滴を想わせる赤いティア・ドロップ型のイアリング。
ショッキングなスキンヘッドは「ド・シェーブ」ヘアー。熱を帯びたような赤味のあるブラウンのアイ・メーキャップは「リビドー」、真紅のリップスとネイルスは「インテンス」と呼ばれた。

完全に常軌を逸したような夢幻的なスタイルである。ミドヴァニィMdvaniiだからこそ許されるのだろう。
また、古典的な美しい顔は、テーマの持つ魅力に拍車をかけているように見える。
このイメージ、秋の訪れを告げる「りゅうりゅう」と美声で鳴くカンタン(鈴虫と似た美しい昆虫)に通じるものがあると思う。
少しでも涼しさを感じていただければ幸いです。

なお、当作品のイメージ・デッサンがあまりにも魅力的なので、以下にご紹介しました。

           robe schizophrene drawing.JPG

フランス・セーブル窯のポーセレン製
身長約27cm
個人蔵

トップの写真:Photo (c) BillyBoy*
下の写真:Photo (c) Sumiko Watanabe
Drawing (C) BillyBoy*

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2008年08月02日

アリとセミのミドヴァニィ "The Cicada and the Ant" Mdvanii

la cigale et la fourmi for blog.JPG

暑中お見舞い申し上げます。

8月に入り、いよいよ暑さも本番というこの頃。猛烈な暑さは嬉しくないが、8月というと、どういう訳か、楽しかった子供時代の夏の思いでが甦ってくる。個人的なことだが、小学校時代の私の特技は、昆虫採集。奥多摩の山の中を、チョウチョやトンボ、セミを追いかけて、1日中駆け回り、地面のアリを観察し、将来は昆虫博士になりたいとかなり本気で夢見たこともあった。

「セミとアリ」というタイトルを持つミドヴァニィMdvanii作品は、そんな子供の頃の楽しい夏を喚起させる。但し、こちらは、あくまでもエレガントな大人の女性のファッション・イメージではあるが・・・。

cigale et 1 for blog.JPG cigale et 1 up.JPG cigale et 2 for blog.JPG

ミドヴァニィMdvaniiが着ているのは、くるぶし丈のベージュと白のニットのシーススカートにデリケートな白いレース編みのボディースが組み合わされたワンピースドレスだ。そのうえに、淡い緑色のラフィアで縁が飾られたシムニー衿のついたプリーツ入りのセミの翅のような透け感のあるゴースで作られたケープ・ジャケットをまとっている。そして「レタス」と命名されたライムグリーンの毛糸の髪。緑色のターバンが巻かれ、黒いアリが止まっている!
螺旋状によったゴールドのハンドルがついた緑色の花芯のポンポン・ハンドバッグ。そして淡い緑色のラフィアのストラップがついたアイスブルーのオープン・トウ・ハイヒールシューズ。
装身具は、バロック・パールのイアリングとネックレスだ。
洗練された淡いブラウンのアイメーキャップは「甲虫」、品の良いセクシーさを感じさせるダークレッドのリップスとネイルスは「さあ、踊ろう!」と呼ばれた。

長い地中生活を経て地上に出たセミのはかなくも美しい最後の舞いと歌声を表しているよう。それと同時に、緑色の髪にとまっている黒いアリがユーモラスで、はかなさなど笑い飛ばすかのごとくに見えるのがイイ。

この作品も2000年に発表された一点ものミドヴァニィMdvaniiによるライフスタイルの20の像「イントロ・スペクトラム2000コレクション」のひとつである。

身長約27cm。
フランス・セーブル窯のポーセレン製。
個人蔵

トップの写真: Photo (C) BillyBoy*
それ以外の写真: Photo (C) Sumiko Watanabe

ところで、つい先日、7月31日の朝日新聞、朝刊の「声」蘭に、「ミンミンゼミ鳴かぬ夏心配」という投稿が掲載されていた。それによると、標高700メートルの長野県のある地方で、例年なら6月下旬頃からミンミンゼミの鳴き声が聞こえるところが、この夏はいまだに聞こえぬという。そして、これだけ暑いのにセミが鳴かないとは、非常に違和感を覚え、近年の地球規模の異常気象の連鎖ではないかと心配されていた。そいうえば、東京でも、今年は、セミの鳴き声があまり聞こえないように思う。皆さんが住んでいられる地域ではどうだろうか?
アブラゼミの鳴き声は暑苦しくて好きではないが、ミンミンゼミの声は、夏の風物詩のひとつであり、聞こえぬというのは、とても淋しいし、ただ事ではないと思う。ミンミンゼミの鳴き声に注意したいこの夏だ。

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2008年07月13日

ハートがドキドキ、「心電図」ミドヴァニィ "Electrocardiogram" Mdvanii

electrocardiograme for blog.JPG

臈たけた美女という言葉が、これほどぴったりくるイメージも滅多にない。この作品も又、ポーセレン時代の最高峰に位置する「イントロ・スペクトラム2000コレクション」シリーズのひとつであり、ファッションドールという概念を超えた制作理念によって生み出された一点ものミドヴァニィ・ドールMdvanii dollによるライフスタイルの彫像と呼ばれたものだった。

     electrocardiograme for blog.JPG electrocardiogram 2 for blog.JPG

彼女がまとうドレスは「心電図」と命名されていて、ネイビーと白のミディ丈のニットシースの上に、心電図を想わせる波型の白いテープが張られた黒いコットンのプリーツスカート、ベルベットのクローセ編みによるワンショルダーのトップ。ラフィアのストラップがついた黒いハイヒール・シューズ、赤いエネメルが塗りこまれたゴールドのカフス・ブレスレット、ゴールドのバンブー・ハンドルがついた赤い花芯のハンドバッグ。黒と透明のガラス・ビーズでできたティア・ドロップ型のイアリング。

彼女の髪型は、ブラウンの羊毛糸に黒いレースのヘアーバンドが付けられ「ババ・オ・ラム」(ラム酒に浸した乾しぶどう入りのカステラ)、洗練されたサンドベージュのアイ・メーキャップは「バタフライ・ダスト」、そして官能的なブラウン・ローズの口紅と真紅のネイルスは、合わせて「ペンシブ」(物思いに沈んだ)と呼ばれた。

古典的な優雅さと奇抜なアイディアが見事に調和した名作。
心臓がドキドキするほど美しい彼女の顔は只事ではない!

フランスのセーブル窯のポーセレン製
身長約25cm 2000年発表
現在入手可能!

お知らせ
来る7月21日「海の日」に、毎年恒例のミドヴァニィ・メール・オークションを行います。今回ご紹介した「心電図」を含む19作品が出品されます。
ご興味が有る方には、オークション・カタログをお送りしますので、下記又は、管理人までご連絡ください。

info@swjapan.net

なお、英文の下の「オークション情報」をクリックされますと、出品作品の一部の写真がご覧になれます。
お問合せ歓迎!!


Intro Spectrum
THE SUMMER 2000 COLLECTION
One-of-a-kind Mdvanii Dolls 20 Sculptures with a Lifestyle


Electrocardiogram

Classic chic with a twist, this dress combines a full low skirt in raw black cotton and white croquet over an ankle-length knit sheath dress in matching tones with a one shoulder neckline in velvet crochet. Black lacquered stilettos with raffia straps, gold cuffs with red enamel inserts, red "heart of flower" pompom handbag with gold bamboo handle, transparent and black teadrop glass bead earrings.
Hairdo "Baba au Rhum" in breaded brown wool with black lace hairband.
Eye make-up "Butterfly Dust", lips and nails "Pensive".

Photo (c) BillyBoy*
Photo (c) Sumiko Watanabe

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オークション情報
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2008年06月29日

オキーフ・タッチ、お忍びのミドヴァニィ Mdvanii "Incognito"

incognito for blog.JPG

ジョージア・オキーフの花の絵の中に侵入し、そこから盗み取ってきたかのような臓器めいたボディス・ブラをつけたミドヴァニィMdvanii.
彼女らしからぬカウボーイ・ルックに身をつつみお忍びで、どこへ行こうとしているのか?

この「お忍びのミドヴァニィ Mdvanii Incognito」も又、「イントロ・スペクトラム2000コレクション」の中の一作品である。
斬新なニット遣いやレジン製のシュールなボディスなどが、このシリーズのミドヴァニィ・ファッションの特徴でもあった。

          incognito bis for blog.JPG

彼女が着ているのは、大胆な赤とベージュのツートン・ニットのカウボーイ・スタイルのパンツにブラウンの革紐、アールヌーボー期の彫刻家として知られる19世紀後半のクレモン・マシュエのセラミック作品やオキーフの花を想わせる赤と黄色に彩られたレジン製のオーガニック(臓器を想わせるという意味で)・ブラ、フェティッシュなピン・ヒールのブラウンの革製ブーツ、お揃いのミトン。キャラメル色のフェルトのカウボーイ・ハット、ゴールドのフープ・イアリング。

ブロンドのロングヘアーには、本物の人毛が使われている。
ミステリアスなシルバー・ブラウン・ベージュのアイメーキャップは「バンジョー」、官能的なダークピンクの唇とネイルスは「オキーフ」と呼ばれた。

     incognito 1 for blog.JPG incognito 2 for blog.JPG

オキーフ、アールヌーボー、カウボーイ・ルックという全く異なる要素が見事に融合し、独特の美学が構成されている。
それにしても、硬質のプラスチックであるレジンを素材とした、ぐにゃっとした内臓感覚のブラの発想は、ダリの「溶けかかった時計」からインスパイアーされたものと思われるが、まとめ方の見事さは、ビリーボーイBillyBoy*ならではのもの。素晴らしく魅力的な作品だ。

身長約25cm フランス・セーブル窯のポーセレン製 2000年発表 個人蔵

写真上のふたつは、Photo (C) BillyBoy*
下のふたつは Photo (C) Sumiko Watanabe

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2008年06月16日

サイバー・シュールレアリスムの華、「ザリガニの肉」のドレスを着たミドヴァニィ "The Crayfish Meat" Mdvanii

the crayfish meat for blog.JPG

ザリガニの肉をイメージしたシュールなドレスをまとい、スフィンクスさながらのミステリアスなムードを持つ美女、ミドヴァニィMdvanii。彼女は、2000年に発表された一点ものミドヴァニィMdvaniiによるライフスタイルを表したシリーズ作品「イントロ・スペクトラム2000コレクション」のひとつである。

      la chair de l'ecrevisse 1 for blog.JPG la chair de l'ecrevisse 2 for blog.JPG

彼女のワードローブのパスワードは、「サイバー・シュールレアリスム」。このドラマティックなドレスは、バロック・パールが縫い付けられた、乾いた海草のような黒いレースで作られたフルスカートと、シルバーグレーのシルクサテンのアンダースカート、そして肌色のようなピンクに塗られたレジン製の溶け掛かった臓器を想わせるボディースとで構成されている。そして、黒いビニール製のフェティッシュなビクトリアン・スタイルのセミ・ブーツ。ゴールドと黒が表裏に塗り分けられたメタル製のシェル型ハンドバッグ。ゴールドのカフス・ブレスレットとラインストーンにゴールドのダングリング・イアリング。
ラスタ・シックな髪型は、ゴールドのオペラ・フリンジでできていて、黒いミステリアスな羽根飾りが付けられている。
クールな眼差しを彩る淡い紫色のアイ・メーキャップは、「ル・モーヴ Le Mouve」、デカダンなブラウン・バイオレットの唇とネイルスは、「ゴット・ヤ Got Ya」と呼ばれた。

ダリ風の溶けかかった臓器めいたボディースは、息を呑むほどショッキングで美しい。また、どことなくビクトリアン調の雰囲気が漂い、不思議な気品を醸し出している。鬼才ビリーボーイBillyBoy*の才気が光るサイバー・シュールレアリスムの華ともいえる傑作だ。
ダリ先生も真っ青かも?

この作品のためのラフ・スケッチがあまりにもカワイイので、これも見て頂きたい。         
                ↓
           crayfish meat for blog.JPG

フランス・セーブル窯のポーセレン製。身長約25cm。
個人蔵

トップの写真とスケッチ:Photo and drawing (c) BillyBoy*
その他の写真:Photo (C) Sumiko Watanabe

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2008年06月07日

「それがどうした」ミドヴァニィ "So what?" Mdvanii

so what for blog 2.JPG

東京は昨年より20日も早く梅雨に入り、じめじめした嫌な天気が続いている。そんな鬱陶しさを吹き飛ばす威勢のいいミドヴァニィMdvaniiをご紹介したい。
"So what?"と題されたミドヴァニィMdvaniiが、それである。

彼女は、2000年に発表された一点ものミドヴァニィによるライフ・スタイルの20の彫像ー「イントロ・スペクトラム2000コレクション」シリーズの一作品。
"So what?"とは、「それがどうしたっていうの」とか「そんなの関係ないでしょ」といった意味合いであり、社会の既成概念に対して抵抗する姿勢を示したミドヴァニィMdvanii作品である。
いつもクールでエレガントなイメージのミドヴァニィMdvaniiだが、時には、こんなパンチの効いた台詞を吐く。そして、そういうところに親しみを感じるファンも少なくない。

             so what for blog 1.JPG

彼女がまとう衣装は、タイトルに負けない過激なもの。
巧みに引き裂かれたブラウンのレザー・スカートと、トルコ石とビーズでアクセントがつけられた生糸色のコットンのクローセ編みのテーラード・ボディースから成るウルトラ・セクシーなアンサンブル。膝上までのブラウンのスエード製ハイ・ブーツ。ターコイズのビーズで飾られたブラウン・スエードのカフス。

アフロ・スタイルの髪型は、羽毛でできていて、白いビーズの花がついた金色のビーズのヘアーバンドをつけている。トルコ石がついたフープ・イアリング。

稲光のように輝く銅色のアイメーキャップと口紅、ネイルスは共に「激烈な銅」と呼ばれた。

パンクの女王のようなイメージのミドヴァニィMdvaniiであるが、不思議な気品がにじみ出ているのはさすが。

約25cm。フランス・セーブル窯のポーセレン製。2000年発表 個人蔵

             so what 4 for blog.JPG

ところで余談だが、上の写真は、彼女が日本へ上陸してから、私が撮ったものであり、クローセ編みのボディースから乳房が出ている。私は、それがスタイルだと思っていたのだが、この写真を見たビリーボーイとララBillyBoy* & Lalaが絶句した。彼ら曰く、あまりにも品がない、刺激的過ぎるではないかと。そして本来、乳房がちょうど隠れるようにデザインしたのだと知らされた。しかし、私は、このタイトルからして、乳房が見えていようがいまいが、"So what?”ではないか、重要なのは、それが美しいかどうかだと主張した。彼らは、大いに納得。以来、バストをあらわに露出したミドヴァニィMdvaniiが多く作られるようになった。

トップと中の写真:Photo (C) BillyBoy*
最後の写真:Photo (C) Sumiko Watanabe

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2008年05月27日

ビリーボーイのシュールなジュエリー BillyBoy* - Surreal Bijoux

Rakham Le Vert for blog.JPG

ビリーボーイBillyBoy* は、1980年代初頭にニューヨークからパリへ活動の拠点を移し、パートナーのララLalaこと、ジャン・ピエール・レストラードと共に、シュールなコスチュームジュエリーをデザイン制作。それらは、ティエリー・ミュグレーThierry Muglerのショーで使われ、一躍脚光を浴びた。
ジュエリーのデザイン制作は、その後、1988年頃まで続き、1989年完全に終止符を打つ。その後は、ファッションドール「ミドヴァニィ」Mdvaniiの開発に専念してきた。

シュールでユーモラスでエレガントなビリーボーイBillyBoy* のコスチューム・ジュエリーの愛好者は多い。
アンディ・ウォーホル、ローレン・ハットン、ローレン・バコール、アリエル・ドンバスル、エリザベス・テイラー、ジャッキー・オナシス、マリサ・ベレンソン等の名が挙げられる。特に、アンディ・ウォーホルは、ビリーボーイBillyBoy* のコスチューム・ジュエリーをこよなく愛し、多くのパーティーにそれらをつけて姿を現し、強力な広告塔を演じていた。
            Jeanne d'Arc for blog.JPG

また、彼のコスチューム・ジュエリーの魅力のひとつには、その冴えたネーミングのセンスがあったと言える。
例えば、上の写真で、アンディ・ウォーホルが身につけているネックレスは、「ジャンヌ・ダルク」。その他、私が知っているいくつかには、「マンドラゴラ」、「メテオール」、「クッキー・モンスター」、「さもしい女王」・・・・・といったものがあった。

さて、この何ともステキなビリーボーイBillyBoy*のシュールなコスチューム・ジュエリーが、19点程、今年3月にパリのオークションハウスで開催された"BIJOUX DE HAUTE COUTURE COSTUME JEWELRY & BIJOUX DE HAUTE FANTAISIE BIJOUX D'ARTISTES" (オートクチュールの装身具 コスチューム・ジュエリーと独創的な高級装身具 アーティストによる装身具)と題されたオークションに出品され、その殆どが、予想を上回る高値で落札されたという。

        Cadaques for blog.JPG Mae West for blog.JPG

トップの写真は、"Rakham Le Vert"「緑色のラクハム」(ラクハムとは、フランスの人気コミック「タンタン」に登場する海賊の名前)。海賊の刀をイメージした美しいペンダント・ネックレスだ。落札値は、1900ユーロ(約31万円)。

上の写真左は、"Cadaques" 「カダケス」(ダリ縁のスペインの土地の名前。海に近い)と命名されたムール貝の貝殻を利用したネックレスとイアリングのセットである。落札値は、1300ユーロ(約21万2千円)。

上の写真右は、"Mae West" 「メエ・ウエスト」(1920年代〜1930年代に活躍したアメリカ女優)。唇をつないだネックレスとイアリングのセットだ。落札値は、1100ユーロ(約18万円)。

ウーン、どれも本当に魅惑的だ!
ビリーボーイBillyBoy*のコスチューム・ジュエリーは、1980年代、日本でもかなり販売されたので、所有されている方も多いだろう。
ご所有されている皆さん、くれぐれも大切にしましょう!

ところで、上述のパリのオークションハウスでは、6月に、「エロティック・アート」のオークションが開催される。そのなかに、ビリーボーイ&ララBillyBoy* & LalaミドヴァニィMdvaniiと絵画、そしてセクシー・タッチのコスチューム・ジュエリーがかなりの点数含まれるという。それらは、タナグラ財団のコレクションから出品されるようだ。

もし、オークション・カタログを入手されたい方がいらしたら、当ブログの管理人までご連絡を。


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Photo (C) CABINET DE VENTE AUX ENCHERES PUBLIQUES Marie-Francoise ROBERT & Franck BAILLE

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2008年05月18日

ミドヴァニィ・カクテル Mdvanii cocktails

invitation card.JPG

5月13日に、スイス・ジュネーブのホテル・リッチモンドで開かれたリーボーイとララBillyBoy* & Lalaによるスキャパレッリ・ファッション写真展。このイベントを祝うカクテル・パーティーには、およそ650人ものひとびとが参加し、3種類の「ミドヴァニィ・カクテル Mdvanii cocktails」が披露された。トップの写真は、カクテル・パーティーの招待状である。
さて、そのカクテルは、ドン・フラノ・テキーラをベースに様々なジュースとアロマによってブレンド。毒薬の瓶のようなボトルに入れられ、3種類のラベルが貼られた。以下がそのラベルである。

Cyber-1_sm for blog.jpg Schiapatini!_sm for blog.jpg Fetish_sm for blog.jpg

左から右へ
1)"WARNING MDVANII CYBER SEXUAL BILLYBOY* & LALA COCKTAIL - POISONING PEOPLE WITH ART SINCE 1983"
2006年に発表されたサイバー・セクシャル・ミドヴァニィがモデルになっている。

2)"SCHIAPATINI MDVANII SPACE GEISHA COCKTAIL BILLYBOY* & LALA MAKING LOVE POTIONS SINCE 1983"
2000年に発表された「スペース・ゲイシャ」ミドヴァニィがモデル。

3)"AT YOUR OWN RISK MDVANII FETISH COCKTAIL BILLYBOY* & LALA INTO HIGH HEELS SINCE FOREVER"
1997年のマドモアゼル・ミドヴァニィの足である。

カクテルは100ボトルの限定。実際には、ホテル・リッチモンドのカクテル・パーティ終了後、アート・パトロンでコレクター、そしてジュネーブのモダン&コンテンポラリー・アート・ミュージアムの共同設立者であるアンヌーシェルトン・アーロン夫人の邸宅で開かれたプライベート・ディナーの席で100人の客にふるまわれたという。味の方はどんなものであったのだろうか?

と、思っていたら、昨日、ビリーボーイBillyBoy*から、ディナーに招待されたお客の多くが風邪を引いたと知らされた・・・・・。単なる二日酔いだろう。

ところで、今回のスキャパレッリ・ファッション写真の内容であるが、リーボーイBillyBoy*のスキャパレッリ衣装のコレクションを、彼の周りの有名人に着てもらい、撮影したものだ。
因みに、モデルとなったのは、先述のアンヌーシェラトン・アーロン夫人、エレナ・モンテシノス(スイス人アーティスト、招待状の写真のモデル)、ローラ・ドラゴネス・フォン・フレイムことローラン・マルシェール(スイス人クチュリエ 男性)、クリスティナ・ド・ラボウシェール(スイス人スタイリスト)、セリア・グラフォン・フォン・ビスマルク(赤十字の大使)、キャサリーヌ・ババ(パリから来たスタイリスト)、ハリー・ウッドローン(アンディ・ウォーホルのスーパースターの一人)等。
日本では、殆ど知られていない名前であるが、スイスやフランスのアート&ファッション界では、有名人らしい。

皆、プロのモデルではないが、非常におしゃれで、個性豊か。各モデルの強烈な個性美をビリーボーイBillyBoy*がスキャパレッリ・ファッションによって引き出したという印象を受ける。
とにかく発想が面白い! こういう企画が日本でもできないものだろうか?

余談だが、ビリーボーイBillyBoy*から、私にもモデルをやってもらえないかと誘いを受けたのだが、彼らに多大な苦労をかけ、ノイローゼにさせては気の毒と思い、丁重に辞退した。今、少し後悔している・・・・・・・。

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2008年05月05日

ビリーボーイ&ララのスキャパレッリ・ファッション写真展 An exhibition of photos of Schiaparelli fashion by BillyBoy* & Lala

スキャパレッリ・ファッションのコレクターであり研究家としても知られるビリーボーイBillyBoy*。
このたび、ビリーボーイ&ララBillyBoy* & Lalaによるスキャパレッリ・ファッションの写真展が、ジュネーブのゴージャスな5つ星ホテル「リッチモンド」Hotel LE RICHEMONDで、5月13日(火)に開かれることになった。

当展は、スイスのファッション誌FEMINAとの共同企画。現在、発売中のFEMINA April-June issue に10頁に渡る特集記事が掲載されている。

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また、当日の夕べには、同ホテルで祝賀のカクテル・パーティーも行われるそうだ。
なお、このイベントのスポンサーは、FEMINA以外にも、ホテル「リッチモンド」Hotel LE RICHEMONDと、高級シャンパンでおなじみのドン・ペリ Dom Perignon CHAMPAGNEが務めている。因みに、ミドヴァニィMdvaniiは、ドン・ペリしか飲まないとか・・・・・。そのせいか、ドン・ペリは、この2〜3年、ビリーボーイとララBillyBoy* & Lalaに関する多くのイベントのスポンサーとなっている。

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2008年05月04日

「シェ・ソワ(家で)」未来のハウス "Chez Soi" The Liquid Screen House of Tomorrow

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最近のビリーボーイとララBillyBoy* & Lalaのヨーロッパのアート界における活躍ぶりを紹介したい。

つい2ヶ月程前から、スイスのジュネーブのデザイン・アート・ギャラリーで、現代スイスを代表するインテリア・デザイナー、フィリップ・クレマーPhilippe Cramerビリーボーイ&ララ BillyBoy* & Lalaのコラボレーションによる「シェ・ソワ、ザ・リキッド・スクリーン ハウス・オブ・トゥマローChez Soi, The Liquid Screen House of Tomorrow」と題されたアート作品の展示が行われている。

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ビリーボーイBillyBoy*が2年前に発表した"Liquid Screen"と題された近未来的短編小説の挿絵のシリーズが描かれた各辺が約70cmの立方体、そこには、隠されたドアがあり、開けると、内部は、寄木細工の床がはられ、白いマットな壁に囲まれた部屋になっている。そこには、未来的な不思議な形の赤いチューブ状のランプ(本当に電気がつく)、大型の立て鏡、洗練されたテーブルとイス。テーブルの上には白いステキな花瓶が置かれている。これらは、すべて、フィリップ・クレーマーPhilippe Cramerがデザインしたもので、ミドヴァニィMdvaniiのドール・ハウスであるが、人間用のサイズのものもあるらしい。

ドール・ハウスは、黒又は赤く塗られた4本足の台の上に設置され、その上には又、ハウスの中に使われているものと同様の未来的でシュールなランプがギャラリーの天井から吊り下げられた。
作品は、5個展示されている。しかし、どのハウスにも、ミドヴァニィMdvaniiの姿はない。このことをリーボーイとララBillyBoy* &Lalaに尋ねると、それは、ミドヴァニィイズムMdvaniiismのコンセプトの真の定義であり、実例だという。つまり、作品は、彼女と直接繋がっていようがいまいが、それ自体で完結していて、いずれにせよミドヴァニィMdvaniiのメッセージを表現している。彼女の姿がなくても、彼女の残り香が、そこにあるように。

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このショーのヴェルニサージュが、去る3月13日(木)の夕べに行われた。参加者の中には、ビリーボーイBillyBoy*の絵を胸に飾っている女性もいる。これは、"wearable" small-size paintingsのコレクションだそうだ。シュールレアル・シックの極み!
カラフルでファニーなガリアーノのプリント・シャツを着て、キャンディーのようなネックレスをつけているのがビリーボーイBillyBoy*、その隣の写真はララLala、そしてその隣の写真は、彼らの養子のアレクAlec。黒いロング・エプロンをつけたギャルソン・ルックの女の子たちもカワイイ。アキバのメイド・ルックとはちょっと違うが、スイスの若者の間でも、アキバ系ファッションは人気がある。

展示は、5月中旬頃まで行われるという。もし、近々、ジュネーブ方面へ行かれる予定がある方は、このギャラリー・ショーも覗いてください。

Cramer + Cramer
8 rue de la Muse
1205 Geneve
Tel. +41 22 321 4812
http://www.philippecramer.com



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2008年05月03日

サイバー・シュールレアリスト・ミドヴァニィ「蟻と話す」 "Talk to The Ant" Mdvanii

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イントロ・スペクトラム2000コレクションIntro Spectrum 2000 Collection シリーズ第10番目の作品は、「蟻と話す」サイバー・シュールレアリストのミドヴァニィMdvaniiだ。

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彼女が着ているのは、引き裂かれたニットのボディースがついた一見クラシックなイブニングドレス。それは、ビリーボーイBillyBoy*のオートクチュール・コレクションを再利用したもの。

黒いレースの胸当てがついたネイビーブルーのニットのボディースとブルーのモスリンに白い水玉のフルスカートから構成されており、スカートの後ろには、ザラメを想わせる金色のビーズが刺繍された大きなプフ・トレーンがつけられている。その下には、白い木綿のペチコート。

彼女の頭には、スキャパレッリ・タッチの溶けかかったピンクのレジン製のアイスクリーム型の帽子、その上に、一匹の蟻がとまっている!スカートの後ろについているザラメをたどって登ってきたようだ。

彼女は、素足にビクトリアン・スタイルのネイビーブルーのビニール製のフェティッシュなデミ・ブーツを履いている。

髪型は、オフ・ホワイトのクローセ編みにフリンジがつけられたもの。

品の良い淡いブラウンのアイ・メーキャップは、どういうわけか「ル・モーヴ(モーヴ色)」、そして、ダークピンク・ブラウンの唇とネイルスは「ゴット・ヤ Got Ya」と呼ばれた。

古典的なオートクチュール・ファッションとサイバー・シュールレアリスムの美しき出会い!
溶けかかったピンクのレジン製アイスクリームの帽子というアイディアが非常に誘惑的だ。

烏帽子を被った白拍子のイメージが、一瞬、脳裏をかすめた。

フランス・セーブル窯のポーセレン製 約25cm 2000年発表
個人蔵

Photo (C) BillyBoy*


Talk to The Ant
Cyber surrealist? Madly so! Another variation of BillyBoy*'s recycled Haute Couture, using the astutely-ripped knit bodice on an evening gown, this time sleeveless in navy blue wool with black lace corsage. The full skirt is in blue muslin with white polka dots, built with a multi-layer portefeuille effect and a pouf train in ruffled navy blue ribbon with white circles, enhanced with gold bead embroidery. White cotton midi-length petticoat with embroidered hem. "Melting ice-cream" resin hat with ant decoration and cotton straps (can be attached under the chin or in the back of the head). Vinyl Victorian-style fetish demi-boots. Eye make-up "Le Mauve", lips and nails "Got Ya".

Photo (C) BillyBoy*

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2008年04月28日

「乞食の晩餐会」ミドヴァニィ "Beggar's Banquet" Mdvanii

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"Beggar's Banquet" と言えば、1968年にリリースされたローリング・ストーンズの名アルバムを思い出される方も少なくないだろう。

実際、ビリーボーイBillyBoy*は、ストーンズの"Beggars Banquet" にインスパイアーされて、「食の晩餐会」ミドヴァニィ"Beggar's Bnaquet" Mdvaniiを、イントロ・スペクトラム2000コレクションIntro Spectrum 2000 Collectionシリーズの第11番目の作品として発表した。

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彼女が着ているのは、スコティッシュ・キルトによる、くるぶし丈のアンサンブル。後ろが深く割れていて、ドラマティックなピンで留められたプリーツのロングスカートには、ブラジャーの役割を果たす交差したサスペンダーが付いている。
カラフルな糸によるアップリケがついたハンド・ペイントのゴム製のベスト、医療用のガーゼで作られたシューズと長手袋。シューズには、ブラウンの革底とコードのストラップがついている。
トロンプルイユ(だまし絵)のフェイクな革製ハンドバッグ。

白いネオ・パンクな髪型には、白いヤクの毛が用いられ、カラフルなコットンの結びヒモでアクセントが付けられている。

サンド・ベージュのクールなアイ・メーキャップと唇は「救世軍」、そして黒豆のようなネイルスは「ネオ・マックス・ファクター」と呼ばれた。

ユーモアたっぷり、格調高いパンク・ルックの極めつけミドヴァニィMdvanii!ニヒルな表情もカッコイイ!!!
Beggars Banquet の名に恥じない最高のいでたちである。

フランス・セーブル窯のポーセレン製 約25cm。2000年発表
個人蔵

Photo (c) BillyBoy*


Beggar's Banquet
Day ensemble with Scottish floor-length kilt with opening in the back, closed with a huge dramatic pin, crossed suspenders forming a bra and hand-painted rubber vest with coloured thread appliques. Shoes and long gloves in white medical gauze, shoes with a brown leather sole and cord straps, Tromp-l'oeil "Fake" leather handbag. Neo-punk white hairdo in yak hair with coloured cotton knots, gold loop earrings. Eye make-up and lips "Salvation Army", nails "Neo Max Factor".

Photo (c) BillyBoy*

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2008年04月24日

蜘蛛と私 "Spider and I" Mdvanii

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イントロ・スペクトラム2000コレクションIntro Spectrum 2000 Collectionシリーズ8番目の作品は、「蜘蛛と私」Spider and I と題されたミドヴァニィMdvaniiだ。
ブライアン・イーノの1970年代後期のヒット・アルバム「ビフォー・アンド・アフター・サイエンス」の中に収録されている同名の歌に因んだものだった。

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彼女が着ているのは、鮮やかなオレンジ色のループ状のニットのロングスカートに、ネックラインを波立たせたレースのボディース。ウエストに黒いリボン・ベルトでアクセントがつけられている。

まるで蚊帳のような黒いベールがついたドラマティックな黒いフェルトの大きな帽子、それには、高く結い上げられた彼女の髪を通す穴が真ん中に開けられている。

黒いスパンコールのミトン、ビリーボーイBillyBoy*のコスチューム・ジュエリーのモチーフとしてよく使われる蟻がついた愉快なハンドバッグ。

ブラウンのモヘアの髪は、高く結い上げられ、鮮やかなオレンジ色のヘアーバンドが巻かれている。

オレンジとゴールドのビーズのイアリング、ゴールドのストラップがついた黒いプラットフォーム・シューズ。

妖しげなパープル・ブラウンのアイ・メーキャップは「蛍」、そしてデカダンなダーク・バイオレットの唇とネイルスは「グリシン(藤の一種)」と呼ばれた。

まるで魔性の貴婦人。「蜘蛛と私Spider and I」というより、ロミー・シュナイダーの「地獄の貴婦人」(1974年)という恐くて美しい映画を想い出す。

フランス・セーブル窯のポーセレン製 約25cm。2000年発表
個人蔵

Photo and drawing (C) BillyBoy*


Spider and I
As an response to some early "nut case" collector who dared send us a picture of her own Mdvanii doll wearing some horrible hand-made outfits (a freaky pastiche of country weatern to boots!) in knitted wool of her own creation (it only happened once!), Mdvanii one more time shows what real couture chic and allure is about, no matter what material is used. This bright orange curly knit full skirt with black waist ribbon attached in the back has a lace corsage with ruffled neckline. Dramatic black felt hat with veil moustiquaire, with center hole to pass the high hairdo. Black sequinned mittens, purse with BillyBoy* Surreal Bijoux "ant on rock". Bright orange raphia hairband, hairdo in brown mohair chignon with blach lace flower. Orange and gold bead earrings, black platform shoes with gold leather straps. Eye make-up "Luciole", lips and nails "Glycine".
Named after a sublime song by Brian Eno, the inventor of "Ambiant Music", from the late 1970's, in the "Before And After Science " album.

Photo and drawing (C) BillyBoy*

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2008年04月23日

「セキレイ」ミドヴァニィ "Lavandiere" Mdvanii

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イントロ・スペクトラム2000コレクションIntro Spectrum 2000 Collection シリーズの7番目の作品。
作者ビリーボーイBillyBoy*は、この作品を「セキレイ」と命名し、その制作コンセプトを、ディスコンストラクティヴィスト(解体主義者)・ドール・クチュールのある側面だと表現した。

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「セキレイ」ミドヴァニィ"Lavandiere" Mdvaniiが着ているのは、黒いレースの胸当てが付いた青磁色の、絶妙に引き裂かれたニットのボディースに、19世紀のシルクのリボンを利用したプフが後ろについた小さな花の刺繍入りの黒いクレープ製の2枚重ねのオーバースカート。
スカートの中央は、大きく割れていて、中にネイビーブルーのオーガンザのミニスカートが見えるようになっている。
ミッドナイトブルーのビニール製のプラットフォーム・ブーツ。
髪型は、オフホワイトのクローセ編みにフリンジが付けられたもの。
エスニックなダングリング・シルバーのイアリング。
洗練された美しいブラウン・ベージュのアイ・メーキャップと唇は「えも言われぬ錆」、そして漆黒のネイルスは、どういうわけか「セラドーン(青磁色)2」と呼ばれた。

全体に、「セキレイ」に見えなくもない。

世紀末的なニヒリズムを感じさせる美しい作品だ。

フランス・セーブル窯のポーセレン製 約25cm。

個人蔵


Lavandiere
Another aspect of deconstructivist doll couture: a celadon astutely-ripped knit bodice with black lace corsage and cuffs, full open skirt with two layers of black crepe embroidered with tiny delicate flowers and a 19th-century ribbon overskirt building as a pouf in the back. Short underskirt in navy blue organza crin banding. Platform boots in midnight blue vinyl.
Hairdo in off-white crocheted cotton with fringe.
Ethnic dangling silver earrings. Eye make-up and lips "Rouille Exquise", nails "Celadon 2".

Photo (C) BillyBoy*

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2008年04月22日

ツェツェバエのミドヴァニィ "Tse Tse" Mdvanii

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ツェツェバエ」をご存知だろうか?
このステキな吸血バエは、睡眠病を媒介するという。不眠症の方には、うってつけかも・・・・。

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ツェツェバエ」成りきりのミドヴァニィMdvaii、彼女の装いは、いつになく刺激的だ。

華麗な色調のシルクで作られたウルトラ・ミニ・スカート。後ろには可愛いプフが付いている。赤く塗られたレジンでできた内臓を想わせるコルセット、15世紀のチャイニーズ「ショパン」スタイルのゴールドの革製ストラップがついた赤いプラットフォーム・シューズ、ルビー色のラインストーンがはめ込まれたゴールドのカフス・ブレスレットとハンドメードのルビー色のガラス製の花びら(グリポワがシャネルのためにデザインしたもの)を用いたチョーカーとイアリング。

「ド・シェーブ」呼ばれる丸坊主のショッキングな頭部には、赤い花芯と2本の触角が付けられている。
ミステリアスなパープル系のアイ・メーキャップは「ソニック」、そして真紅の唇とネイルスは「新しい血」と呼ばれた。

内臓感覚の赤いレジンのコルセットなど、カニバリスティックなムードが漂う、衝撃的な名作である。

フランス・セーブル窯のポーセレン製 約25cm。
個人蔵


Tse Tse
This fine mouche is certainly not going to make you fall asleep; ultra short skirt in silk ribbon with flowery tones and dainty pouf in the back, "organic" red lacquered corset in resin. Platform shoes in red lacquer and gold leather straps in the 15th-century Chinese "chopin" style, gold plated cuffs with ruby rhinestones, choker of hand-made glass ruby petal (by Gripoix) with matching earrings.
De Shave hairdo with red heart flower and two antennas, perfect to feel the mood.
Eye make-up "Sonic", lipstick and nails "Sang Neuf".

Photo and drawing (C) BillyBoy*

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2008年04月21日

事物の秘密 "The Secret of Things" Mdvanii

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ニジンスキーの「薔薇の精」を想わすファンタスティックなコスチュームをまとうミドヴァニィMdvanii
イントロ・スペクトラム2000コレクションIntro Spectrum 2000 Collection シリーズの一作品「事物の秘密 The Secret of Things」は、自然界の神秘と森の中に潜んでいる超自然的な存在をモチーフにしている。

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彼女がまとっているのは、ワイヤーで形を整えた生糸色のコットンレース細工による18世紀風のスカート、その上に葉っぱのアップリケと長くてふわふわした淡緑色のクレープのトレーンがつき、透き通る銅色のラフィアのボディースとで構成されている。

ヘルメットのような髪型は、スカートとマッチした生糸色のコットンでできていて、ゴールドのビーズとゴールド・メタルの葉っぱ、赤い花芯の飾りが付いている。ラフィアでできたエキゾティックなストラップ付きのシューズと葉っぱの形をした舞踏会用マスクも効果的だ。

ゴールドとレッドのアイ・メーキャップは「カブキ」、そしてグラマラスなダークレッドの唇とネイルスは「チュ!」。

美少年のような雰囲気が何とも悩ましいミドヴァニィMdvanii


フランス・セーブル窯のポーセレン製 約25cm。

個人蔵

The Secret of Things
This fantasy costume, perhaps for a glamorous bal masque or an opera scene, evokes the mystery of nature and the mythological creatures hidden in the forest. The dress is constructed on a wired grege cotton lacework skirt evoking the 18th-century...., with leaf appliques, a long and fluffy celadon green crepe train and transparent copper raffia corsage. The hairdo is treated as a helmet made in matching grege cotton embroidery maccarons, gold beads and gold metal leaves and a red flower heart. Stilettos with raphia straps, leaf mask.
Gold and red "Kabuki" make-up, lips and nails "Chut!".

Photo (C) BillyBoy*

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2008年04月19日

不眠症のミドヴァニィ "Insomnia" Mdvanii

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不眠症のミドヴァニィMdvaniiが、一晩中、さ迷い歩いてる。

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彼女がまとっているのは、胸の部分が切り裂かれたカラフルなクローセ編みのニットで組み立てられた毛布のように大きなドレス。後ろから見ると、蝶のように見えるのが特徴だ。
彼女の足は、シューズを履く代わりに、ゴールドに彩られ、彼女が正気でないことを暗示する。
濡れた砂のような色をした長い髪は、シルクの糸から成り、鈍いゴールドの不眠症の蝶のブローチが留められている。
まるで毒キノコを想わせる淡いバイオレットに白い斑点のアイ・メーキャップは「頻発する夢」、デカダンなダークブラウン・バイオレットの唇とネイルスは「ムーン・キッス」と呼ばれた。

ミドヴァニィの知られざる一面を表した作品。彼女の狂気をはらんだ顔に戦慄的な美を感じる。

フランス・セーブル窯によるポーセレン製 約25cm。

個人蔵

Insomnia
Insomnia....or sleep walking? Mesmerized, Mdvanii wanders through the night, wrapped in a blanket gown of cannibalized bright coloured crochet wool, a slit corsage unveiling the breasts, attached in the back with raphia straps. Her feet are painted gold with blue pompons. Long hairdo in wet sand colour, attached in the back with a black and gold insomnia butterfly brooch. The ultra sensational eye make-up is called "Recurrent Dream", the lips shade "Moonkiss".

Photo (C) BillyBoy*
Photo (C) Sumiko Watanabe

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