2008年10月28日

ビリーボーイのコスチューム・ジュエリー BillyBoy* Costume Jewelry

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ビリーボーイBillyBoy*は、ハイファッション・ドール、ミドヴァニィMdvaniiを作る前、ジュエリー・デザイナーとして名を馳せた。
1980年代前半のことである。思えば、私が彼とパリで出会ったのもその頃だった。私もビリーボーイBillyBoy*も偶然、パリのモンマルトル地区に住んでいて、私は、時々、彼をパートナーのララことジャン・ピエール・レストラードと住んでいるアパルトマンに訪ね、人形コレクションを見せてもらったり、また、制作中のジュエリーをよく見せてもらったものだった。彼の作るジュエリーとは、貴石を使った優雅な所謂ハイ・ジュエリーとは違う、度肝を抜くような超アバンギャルドな遊び心が一杯、ファッションの一部としてジャラジャラつけるような類のものであった。とにかく、ド派手で、シュールでユーモラス、そして可愛く、ずば抜けてカッコ良かった。
それが、ティエリー・ミュグレーの目にとまり、コレクションでモデルたちが身につけてことから、一躍脚光を浴び、瞬く間にスター街道をまっしぐら。シャルル・ジャルダン、ハナエ・モリ、フランセスコ・スマルト、ベルナルド・ペリスなど有名クチュリエがこぞって彼のコスチューム・ジュエリーを使った。

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上の写真は、ティエリー・ミュグレーのコレクションのショー。1985年。BIJOUX DE HAUTE COUTURE BIJOUX D'ARTISTESのカタログより

さらに、アンディ・ウォーホルやジャクリーヌ・ケネディ・オナシスがビリーボーイのコスチューム・ジュエリーを支持し、頻繁に身につけ、広告塔にもなってくれた。

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上の写真は、「ジャンヌ・ダルク」と名付けられたネックレスを身につけたアンディ・ウォーホル。BIJOUX DE HAUTE COUTURE BIJOUX D'ARTISTES のカタログより

ビリーボーイとララは、パリのラペ通りにあるカルティエ店の隣に、シュールレアル・プロダクション/シュール・ビジュー社を設立。顧客には、女優のエリザベス・テイラーやローレン・バコール、マリサ・ベレンソン、ローレン・ハットンの名が挙げられた。
そして代表作はパリのルーブルやニューヨークのメトロポリタンの各ミュージアムに収蔵されるなど、ジュエリー・デザイナーとして大きな成功を収める。

ビリーボーイBillyBoy*のコスチューム・ジュエリーは、欧米や日本の有名デパートとブティックなどで販売され、絶大な人気を得たが、ミドヴァニィMdvaniiの制作が開始された1988年には、ジュエリーの制作に終止符が打たれ、その後は例外的に、SW JAPANの為に2度限定制作が行なわれた他、決して作られることはなかった。

さて、今や、伝説的なものとなっているビリーボーイBillyBoy*のコスチューム・ジュエリーであるが、今年あたりから、にわかに、コレクターズ・アイテムとして注目を集めている。
今年4月に、パリのオークションハウスで行なわれた「オートクチュールとアーティストによるコスチューム・ジュエリー BIJOUX DE HAUTE COTURE / BIJOUX D'ARTISTES」というオークションに出品されたビリーボーイBillyBoy*の作品が、その殆どが、予想値を上回る高値で落札されたのだ。因みに、ブローチが10万円以上、ネックレスが32万円以上など。

こうした状況を踏まえ、私、SW JAPANが、長年個人的に集めたもの、そして在庫としてあたためていたビリーボーイBillyBoy*のコスチューム・ジュエリー作品を、当プログで、公開し、あらためてその魅力の真髄を考察して行きたいと考えた。

また、これをきっかけに、現在、販売可能な作品を紹介するビリーボーイ・コスチューム・ジュエリー・カタログを作成中である。
ご希望の方は、下記までご連絡ください。

info@swjapan.net

●トップの写真 クッキー・モンスターCookie Monster
レジン製のブローチとイアリングのセット。最も有名なビリーボーイ・ジュエリーのモチーフのひとつである。ゴールドに塗られたレジン製の下地にラインストーンとビーズが埋め込まれている。ビリーボーイのユーモアのエッセンスがぎゅっと詰め込まれた伝説的な作品。ブローチの横幅は約6cm。1980年代後期。

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マンドラゴラ Mandragora
「マンドラゴラ」とは、根っこが人間のような形をしている植物。引き抜くと世にも恐ろしい悲鳴をあげると伝えられている。根は有毒で催眠剤に使われ、また、ヨーロッパの伝説によると魔女の薬とも言われているらしい。このマンドラゴラをモチーフにしたイアリングとブローチのセット。レジン製。赤いプラスティックが埋め込まれ、周りがゴールドとシルバーに彩られている。最初期の作品で、非常にインパクトがあり、ユーモラスであると同時に恐ろしく美しい。イアリングの長さは約9cm。1980年代中期。

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黄金時代 The Golden Age
1930年代にダリとブニュエルが共同で作った映画「黄金時代」からインスパイアーされたレジン製のブローチ。ゴールドの手のひらに、赤いラインストーンの涙、その周りにグリーン、ブルー、レッドに塗られたメタル製のアリが3匹とまっている。シュールでユーモラス、そして非常に人目を引く。手の長さは約11cm。1980年代後期。

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●写真上 ジャン・コクトへ捧ぐ Hommade to Jean Cocteau
ジャン・コクトーの絵の人物像からインスパイアーされたレジン製のブローチ。黒く塗られた横顔に、ゴールドで髪のラインと目が表現され、パールのネックレスがついている。シックでユーモラスな最初期の人気作品のひとつ。長さ約6cm。1980年代中期。

写真下 マン・レイへ捧ぐ Hommage to Man Ray
1934年に発表されたマン・レイの有名な天空に浮かんだ大きな唇の絵「天文台の時間ー恋人たち」からインスパイアーされたレジン製のブローチ。濃いワインレッドのセクシーな唇。横幅約6cm。

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●写真左 魔法のような緑色のタコ Magical Green Octopas
西洋では嫌われ者のタコだが、ビリーボーイBillyBoy*にとってはお気に入りのモチーフ。レジン製。ラインストーンの目に小さなパールとラインストーンの吸盤がついた緑色に輝く魔法のようなタコのブローチ。約8cm。1980年代後期。

写真右 タツノオトシゴ Sea Horse
非常に美しくカワイイ緑色に輝くタツノオトシゴのブローチ・レジン製。レインストーンの目にパールの尾(?)がついている。約9cm。1980年代後期。

ビリーボーイBillyBoy*のコスチューム・ジュエリーは、どれも明るさと喜びに満ちている。そしてそれを身につける人を元気にし、周りの人々を楽しませる。不安とストレスの多い現在社会に生きる私たちが、求めてやまないものを、彼のコスチューム・ジュエリーは与えてくれるように思う。

次回に続く。 

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2008年10月07日

魅せられて......、ミドヴァニィ "Glovely to look at..." Mdvanii

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色の中でも赤という色は、最も強烈な魔法を持っていると思う。
ある年代になると、赤を勝負色にする人も少なくない。
赤には、人の気持ちを奮い立たせる何かがあるからだ。

さて、今回は、超刺劇的な赤いドレスをまとったミドヴァニィMdvaniiをご紹介したい。
この作品のオリジナル・タイトルは、"Glovely to look at....."というものであった。"Glovely" とは、ビリーボーイBillyBoy*の造語で、"Glove"と"Lovely"を合体させたもの。つまり、手袋の素敵なドレスを着たミドヴァニィMdvaniiを見て、といった意味合いなのだが、そのまま訳しても芸がない。そこでムードを読み取り「魅せられて...」と意訳した。

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ミドヴァニィMdvaniiが着ているのは、模擬解剖された肺のように赤く塗られた革製の長手袋から成るイブニングドレス!前中央は深く割れていて、「インスタント・セックス」ボタンが付けられている。
プルーン色とグリーンのプラットフォーム・シューズ。
ジュエリーは、ルビー色のラインストーンが嵌め込まれたゴールドのカフス・ブレスレットに、ゴールドの糸で作られたチョーカーと十字架がついた長いチェーン・ネックレス、そしてラインストーン入りの十字架のイアリングだ。

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ショッキングな髪型は中国人の弁髪のようにも見えるが、メディチ風「ド・シェーブ」と呼ばれ、センセーショナルなシルバーの糸によるみつあみポニーテールに黒いヘアーバンドを巻いている。そして、その上に、赤とゴールドで彩色されたレジン製のルイ15世風のウィッグ・ハットを被せることもできる。

ライム・グリーンのアイ・メーキャップは「冷たい復習」、そして真紅の唇は「決闘」と呼ばれた。

闘いモードの非常にショッキングな、この世のものとは思えない美しさを持つミドヴァニィMdvanii。彼女の勝負服も赤だった!

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2000年に発表された「イントロ・スペクトラム2000コレクション」の一作品。
身長約25cm。フランス・セーブル窯のポーセレン製。
個人蔵

Photo and drawing (C) BillyBoy*

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2008年09月17日

ポンポン・ヴォーグのミドヴァニィ "Pompons Vogue" Mdvanii

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ようやく秋らしくなってきた。
ニットが恋しい季節の始まりだ。

今回は、目が釘付けになるような素敵なニットのパンツ・ルックでカクテル・パーティーへお出ましのミドヴァニィMdvaniiを紹介したい。
「ポンポン・ヴォーグPompons Vogue」ミドヴァニィMdvaniiがそれである。


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彼女が着ているのは、ウルトラ・ネオネオのカクテル・アンサンブル。裾に黒いスパンコールがついた水色のニットのベルボトム・パンツに、黒と金色の糸で刺繍した布製の帯のような太いベルトを巻いている。水色の奇抜なプリーツ・スリーブ・ケープをはおり、ビーズとスパンコールとポンポンでできた大胆なブラ・ネックレスが胸をおおう。
シューズは、黒いストラップのついたプラットフォーム型。そして金色のバンブー・ハンドルがついた花芯のポンポン・ハンドバッグを手に持っている。
ジュエリーは、黒い透明のティア・ドロップ型のガラスビーズ・イアリングとゴールドのカフス・ブレスレットだ。

大胆でセクシーなアフロヘアーは、褐色の毛皮製!金色の糸で刺繍されたピンクの布のヘアーバンドを巻いてゴージャスさを演出している。

グレーとブラウンのアイ・メーキャップと口紅は「ジェーンX」、そして、水色に塗られたネイルスと乳首は「フロスト・ブルー」と呼ばれた。

遊び心が一杯詰まったオシャレな作品。まるで1970年代のフレンチ・ヴォーグから抜け出て来たようなミドヴァニィMdvaniiである。

2000年に発表された「イントロ・スペクトラム2000コレクション」の一作品。
身長約27cm。フランス・セーブル窯のポーセレン製。
個人蔵

トップの写真 Photo (C) BillyBoy*
その他の写真 Photo (C) Sumiko Watanabe

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2008年08月23日

精神分裂症のドレスを着たミドヴァニィ "Robe Schizophrène" Mdvanii

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ここ2〜3日は涼しい日が続いているが、決してこのまま秋へ移行する訳ではあるまい。来週半ば頃から、また厳しい残暑がぶり返すことだろう。
私は、この憎憎しいまでの残暑というのが結構好きである。ひとを開き直りの境地にさせ、クレージーにさせ、何かが解放されるからだ。

さて、こんな季節にぴったりの最高にクレージーでセクシーで美しいドレスをまとったミドヴァニィMdvaniiを紹介したい。

その名も「精神分裂症のドレス Robe Schizophrène 」。2000年に発表された「イントロ・スペクトラム2000コレクション」シリーズの一作品である。

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彼女がまとうのは、泡のようなオフホワイトのオーガンザ・ガーゼで作られた頭部を覆うヴェールと一体となった摩訶不思議なドレス。その下には、ワイヤーで作られ、赤いレザーが張り付けられた鳥かごのようなスカートとレースの短いペチコート。赤いヒモで編み上げられた黒いビニール製のボクサー・スタイルのセミ・ブーツを履いている。
赤い皮紐にゴールドの鋲が打たれたイヌの首輪型のチョーカー。血の滴を想わせる赤いティア・ドロップ型のイアリング。
ショッキングなスキンヘッドは「ド・シェーブ」ヘアー。熱を帯びたような赤味のあるブラウンのアイ・メーキャップは「リビドー」、真紅のリップスとネイルスは「インテンス」と呼ばれた。

完全に常軌を逸したような夢幻的なスタイルである。ミドヴァニィMdvaniiだからこそ許されるのだろう。
また、古典的な美しい顔は、テーマの持つ魅力に拍車をかけているように見える。
このイメージ、秋の訪れを告げる「りゅうりゅう」と美声で鳴くカンタン(鈴虫と似た美しい昆虫)に通じるものがあると思う。
少しでも涼しさを感じていただければ幸いです。

なお、当作品のイメージ・デッサンがあまりにも魅力的なので、以下にご紹介しました。

           robe schizophrene drawing.JPG

フランス・セーブル窯のポーセレン製
身長約27cm
個人蔵

トップの写真:Photo (c) BillyBoy*
下の写真:Photo (c) Sumiko Watanabe
Drawing (C) BillyBoy*

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2008年08月02日

アリとセミのミドヴァニィ "The Cicada and the Ant" Mdvanii

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暑中お見舞い申し上げます。

8月に入り、いよいよ暑さも本番というこの頃。猛烈な暑さは嬉しくないが、8月というと、どういう訳か、楽しかった子供時代の夏の思いでが甦ってくる。個人的なことだが、小学校時代の私の特技は、昆虫採集。奥多摩の山の中を、チョウチョやトンボ、セミを追いかけて、1日中駆け回り、地面のアリを観察し、将来は昆虫博士になりたいとかなり本気で夢見たこともあった。

「セミとアリ」というタイトルを持つミドヴァニィMdvanii作品は、そんな子供の頃の楽しい夏を喚起させる。但し、こちらは、あくまでもエレガントな大人の女性のファッション・イメージではあるが・・・。

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ミドヴァニィMdvaniiが着ているのは、くるぶし丈のベージュと白のニットのシーススカートにデリケートな白いレース編みのボディースが組み合わされたワンピースドレスだ。そのうえに、淡い緑色のラフィアで縁が飾られたシムニー衿のついたプリーツ入りのセミの翅のような透け感のあるゴースで作られたケープ・ジャケットをまとっている。そして「レタス」と命名されたライムグリーンの毛糸の髪。緑色のターバンが巻かれ、黒いアリが止まっている!
螺旋状によったゴールドのハンドルがついた緑色の花芯のポンポン・ハンドバッグ。そして淡い緑色のラフィアのストラップがついたアイスブルーのオープン・トウ・ハイヒールシューズ。
装身具は、バロック・パールのイアリングとネックレスだ。
洗練された淡いブラウンのアイメーキャップは「甲虫」、品の良いセクシーさを感じさせるダークレッドのリップスとネイルスは「さあ、踊ろう!」と呼ばれた。

長い地中生活を経て地上に出たセミのはかなくも美しい最後の舞いと歌声を表しているよう。それと同時に、緑色の髪にとまっている黒いアリがユーモラスで、はかなさなど笑い飛ばすかのごとくに見えるのがイイ。

この作品も2000年に発表された一点ものミドヴァニィMdvaniiによるライフスタイルの20の像「イントロ・スペクトラム2000コレクション」のひとつである。

身長約27cm。
フランス・セーブル窯のポーセレン製。
個人蔵

トップの写真: Photo (C) BillyBoy*
それ以外の写真: Photo (C) Sumiko Watanabe

ところで、つい先日、7月31日の朝日新聞、朝刊の「声」蘭に、「ミンミンゼミ鳴かぬ夏心配」という投稿が掲載されていた。それによると、標高700メートルの長野県のある地方で、例年なら6月下旬頃からミンミンゼミの鳴き声が聞こえるところが、この夏はいまだに聞こえぬという。そして、これだけ暑いのにセミが鳴かないとは、非常に違和感を覚え、近年の地球規模の異常気象の連鎖ではないかと心配されていた。そいうえば、東京でも、今年は、セミの鳴き声があまり聞こえないように思う。皆さんが住んでいられる地域ではどうだろうか?
アブラゼミの鳴き声は暑苦しくて好きではないが、ミンミンゼミの声は、夏の風物詩のひとつであり、聞こえぬというのは、とても淋しいし、ただ事ではないと思う。ミンミンゼミの鳴き声に注意したいこの夏だ。

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2008年07月13日

ハートがドキドキ、「心電図」ミドヴァニィ "Electrocardiogram" Mdvanii

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臈たけた美女という言葉が、これほどぴったりくるイメージも滅多にない。この作品も又、ポーセレン時代の最高峰に位置する「イントロ・スペクトラム2000コレクション」シリーズのひとつであり、ファッションドールという概念を超えた制作理念によって生み出された一点ものミドヴァニィ・ドールMdvanii dollによるライフスタイルの彫像と呼ばれたものだった。

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彼女がまとうドレスは「心電図」と命名されていて、ネイビーと白のミディ丈のニットシースの上に、心電図を想わせる波型の白いテープが張られた黒いコットンのプリーツスカート、ベルベットのクローセ編みによるワンショルダーのトップ。ラフィアのストラップがついた黒いハイヒール・シューズ、赤いエネメルが塗りこまれたゴールドのカフス・ブレスレット、ゴールドのバンブー・ハンドルがついた赤い花芯のハンドバッグ。黒と透明のガラス・ビーズでできたティア・ドロップ型のイアリング。

彼女の髪型は、ブラウンの羊毛糸に黒いレースのヘアーバンドが付けられ「ババ・オ・ラム」(ラム酒に浸した乾しぶどう入りのカステラ)、洗練されたサンドベージュのアイ・メーキャップは「バタフライ・ダスト」、そして官能的なブラウン・ローズの口紅と真紅のネイルスは、合わせて「ペンシブ」(物思いに沈んだ)と呼ばれた。

古典的な優雅さと奇抜なアイディアが見事に調和した名作。
心臓がドキドキするほど美しい彼女の顔は只事ではない!

フランスのセーブル窯のポーセレン製
身長約25cm 2000年発表
現在入手可能!

お知らせ
来る7月21日「海の日」に、毎年恒例のミドヴァニィ・メール・オークションを行います。今回ご紹介した「心電図」を含む19作品が出品されます。
ご興味が有る方には、オークション・カタログをお送りしますので、下記又は、管理人までご連絡ください。

info@swjapan.net

なお、英文の下の「オークション情報」をクリックされますと、出品作品の一部の写真がご覧になれます。
お問合せ歓迎!!


Intro Spectrum
THE SUMMER 2000 COLLECTION
One-of-a-kind Mdvanii Dolls 20 Sculptures with a Lifestyle


Electrocardiogram

Classic chic with a twist, this dress combines a full low skirt in raw black cotton and white croquet over an ankle-length knit sheath dress in matching tones with a one shoulder neckline in velvet crochet. Black lacquered stilettos with raffia straps, gold cuffs with red enamel inserts, red "heart of flower" pompom handbag with gold bamboo handle, transparent and black teadrop glass bead earrings.
Hairdo "Baba au Rhum" in breaded brown wool with black lace hairband.
Eye make-up "Butterfly Dust", lips and nails "Pensive".

Photo (c) BillyBoy*
Photo (c) Sumiko Watanabe

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オークション情報
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2008年06月29日

オキーフ・タッチ、お忍びのミドヴァニィ Mdvanii "Incognito"

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ジョージア・オキーフの花の絵の中に侵入し、そこから盗み取ってきたかのような臓器めいたボディス・ブラをつけたミドヴァニィMdvanii.
彼女らしからぬカウボーイ・ルックに身をつつみお忍びで、どこへ行こうとしているのか?

この「お忍びのミドヴァニィ Mdvanii Incognito」も又、「イントロ・スペクトラム2000コレクション」の中の一作品である。
斬新なニット遣いやレジン製のシュールなボディスなどが、このシリーズのミドヴァニィ・ファッションの特徴でもあった。

          incognito bis for blog.JPG

彼女が着ているのは、大胆な赤とベージュのツートン・ニットのカウボーイ・スタイルのパンツにブラウンの革紐、アールヌーボー期の彫刻家として知られる19世紀後半のクレモン・マシュエのセラミック作品やオキーフの花を想わせる赤と黄色に彩られたレジン製のオーガニック(臓器を想わせるという意味で)・ブラ、フェティッシュなピン・ヒールのブラウンの革製ブーツ、お揃いのミトン。キャラメル色のフェルトのカウボーイ・ハット、ゴールドのフープ・イアリング。

ブロンドのロングヘアーには、本物の人毛が使われている。
ミステリアスなシルバー・ブラウン・ベージュのアイメーキャップは「バンジョー」、官能的なダークピンクの唇とネイルスは「オキーフ」と呼ばれた。

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オキーフ、アールヌーボー、カウボーイ・ルックという全く異なる要素が見事に融合し、独特の美学が構成されている。
それにしても、硬質のプラスチックであるレジンを素材とした、ぐにゃっとした内臓感覚のブラの発想は、ダリの「溶けかかった時計」からインスパイアーされたものと思われるが、まとめ方の見事さは、ビリーボーイBillyBoy*ならではのもの。素晴らしく魅力的な作品だ。

身長約25cm フランス・セーブル窯のポーセレン製 2000年発表 個人蔵

写真上のふたつは、Photo (C) BillyBoy*
下のふたつは Photo (C) Sumiko Watanabe

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2008年06月16日

サイバー・シュールレアリスムの華、「ザリガニの肉」のドレスを着たミドヴァニィ "The Crayfish Meat" Mdvanii

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ザリガニの肉をイメージしたシュールなドレスをまとい、スフィンクスさながらのミステリアスなムードを持つ美女、ミドヴァニィMdvanii。彼女は、2000年に発表された一点ものミドヴァニィMdvaniiによるライフスタイルを表したシリーズ作品「イントロ・スペクトラム2000コレクション」のひとつである。

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彼女のワードローブのパスワードは、「サイバー・シュールレアリスム」。このドラマティックなドレスは、バロック・パールが縫い付けられた、乾いた海草のような黒いレースで作られたフルスカートと、シルバーグレーのシルクサテンのアンダースカート、そして肌色のようなピンクに塗られたレジン製の溶け掛かった臓器を想わせるボディースとで構成されている。そして、黒いビニール製のフェティッシュなビクトリアン・スタイルのセミ・ブーツ。ゴールドと黒が表裏に塗り分けられたメタル製のシェル型ハンドバッグ。ゴールドのカフス・ブレスレットとラインストーンにゴールドのダングリング・イアリング。
ラスタ・シックな髪型は、ゴールドのオペラ・フリンジでできていて、黒いミステリアスな羽根飾りが付けられている。
クールな眼差しを彩る淡い紫色のアイ・メーキャップは、「ル・モーヴ Le Mouve」、デカダンなブラウン・バイオレットの唇とネイルスは、「ゴット・ヤ Got Ya」と呼ばれた。

ダリ風の溶けかかった臓器めいたボディースは、息を呑むほどショッキングで美しい。また、どことなくビクトリアン調の雰囲気が漂い、不思議な気品を醸し出している。鬼才ビリーボーイBillyBoy*の才気が光るサイバー・シュールレアリスムの華ともいえる傑作だ。
ダリ先生も真っ青かも?

この作品のためのラフ・スケッチがあまりにもカワイイので、これも見て頂きたい。         
                ↓
           crayfish meat for blog.JPG

フランス・セーブル窯のポーセレン製。身長約25cm。
個人蔵

トップの写真とスケッチ:Photo and drawing (c) BillyBoy*
その他の写真:Photo (C) Sumiko Watanabe

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2008年06月07日

「それがどうした」ミドヴァニィ "So what?" Mdvanii

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東京は昨年より20日も早く梅雨に入り、じめじめした嫌な天気が続いている。そんな鬱陶しさを吹き飛ばす威勢のいいミドヴァニィMdvaniiをご紹介したい。
"So what?"と題されたミドヴァニィMdvaniiが、それである。

彼女は、2000年に発表された一点ものミドヴァニィによるライフ・スタイルの20の彫像ー「イントロ・スペクトラム2000コレクション」シリーズの一作品。
"So what?"とは、「それがどうしたっていうの」とか「そんなの関係ないでしょ」といった意味合いであり、社会の既成概念に対して抵抗する姿勢を示したミドヴァニィMdvanii作品である。
いつもクールでエレガントなイメージのミドヴァニィMdvaniiだが、時には、こんなパンチの効いた台詞を吐く。そして、そういうところに親しみを感じるファンも少なくない。

             so what for blog 1.JPG

彼女がまとう衣装は、タイトルに負けない過激なもの。
巧みに引き裂かれたブラウンのレザー・スカートと、トルコ石とビーズでアクセントがつけられた生糸色のコットンのクローセ編みのテーラード・ボディースから成るウルトラ・セクシーなアンサンブル。膝上までのブラウンのスエード製ハイ・ブーツ。ターコイズのビーズで飾られたブラウン・スエードのカフス。

アフロ・スタイルの髪型は、羽毛でできていて、白いビーズの花がついた金色のビーズのヘアーバンドをつけている。トルコ石がついたフープ・イアリング。

稲光のように輝く銅色のアイメーキャップと口紅、ネイルスは共に「激烈な銅」と呼ばれた。

パンクの女王のようなイメージのミドヴァニィMdvaniiであるが、不思議な気品がにじみ出ているのはさすが。

約25cm。フランス・セーブル窯のポーセレン製。2000年発表 個人蔵

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ところで余談だが、上の写真は、彼女が日本へ上陸してから、私が撮ったものであり、クローセ編みのボディースから乳房が出ている。私は、それがスタイルだと思っていたのだが、この写真を見たビリーボーイとララBillyBoy* & Lalaが絶句した。彼ら曰く、あまりにも品がない、刺激的過ぎるではないかと。そして本来、乳房がちょうど隠れるようにデザインしたのだと知らされた。しかし、私は、このタイトルからして、乳房が見えていようがいまいが、"So what?”ではないか、重要なのは、それが美しいかどうかだと主張した。彼らは、大いに納得。以来、バストをあらわに露出したミドヴァニィMdvaniiが多く作られるようになった。

トップと中の写真:Photo (C) BillyBoy*
最後の写真:Photo (C) Sumiko Watanabe

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2008年05月27日

ビリーボーイのシュールなジュエリー BillyBoy* - Surreal Bijoux

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ビリーボーイBillyBoy* は、1980年代初頭にニューヨークからパリへ活動の拠点を移し、パートナーのララLalaこと、ジャン・ピエール・レストラードと共に、シュールなコスチュームジュエリーをデザイン制作。それらは、ティエリー・ミュグレーThierry Muglerのショーで使われ、一躍脚光を浴びた。
ジュエリーのデザイン制作は、その後、1988年頃まで続き、1989年完全に終止符を打つ。その後は、ファッションドール「ミドヴァニィ」Mdvaniiの開発に専念してきた。

シュールでユーモラスでエレガントなビリーボーイBillyBoy* のコスチューム・ジュエリーの愛好者は多い。
アンディ・ウォーホル、ローレン・ハットン、ローレン・バコール、アリエル・ドンバスル、エリザベス・テイラー、ジャッキー・オナシス、マリサ・ベレンソン等の名が挙げられる。特に、アンディ・ウォーホルは、ビリーボーイBillyBoy* のコスチューム・ジュエリーをこよなく愛し、多くのパーティーにそれらをつけて姿を現し、強力な広告塔を演じていた。
            Jeanne d'Arc for blog.JPG

また、彼のコスチューム・ジュエリーの魅力のひとつには、その冴えたネーミングのセンスがあったと言える。
例えば、上の写真で、アンディ・ウォーホルが身につけているネックレスは、「ジャンヌ・ダルク」。その他、私が知っているいくつかには、「マンドラゴラ」、「メテオール」、「クッキー・モンスター」、「さもしい女王」・・・・・といったものがあった。

さて、この何ともステキなビリーボーイBillyBoy*のシュールなコスチューム・ジュエリーが、19点程、今年3月にパリのオークションハウスで開催された"BIJOUX DE HAUTE COUTURE COSTUME JEWELRY & BIJOUX DE HAUTE FANTAISIE BIJOUX D'ARTISTES" (オートクチュールの装身具 コスチューム・ジュエリーと独創的な高級装身具 アーティストによる装身具)と題されたオークションに出品され、その殆どが、予想を上回る高値で落札されたという。

        Cadaques for blog.JPG Mae West for blog.JPG

トップの写真は、"Rakham Le Vert"「緑色のラクハム」(ラクハムとは、フランスの人気コミック「タンタン」に登場する海賊の名前)。海賊の刀をイメージした美しいペンダント・ネックレスだ。落札値は、1900ユーロ(約31万円)。

上の写真左は、"Cadaques" 「カダケス」(ダリ縁のスペインの土地の名前。海に近い)と命名されたムール貝の貝殻を利用したネックレスとイアリングのセットである。落札値は、1300ユーロ(約21万2千円)。

上の写真右は、"Mae West" 「メエ・ウエスト」(1920年代〜1930年代に活躍したアメリカ女優)。唇をつないだネックレスとイアリングのセットだ。落札値は、1100ユーロ(約18万円)。

ウーン、どれも本当に魅惑的だ!
ビリーボーイBillyBoy*のコスチューム・ジュエリーは、1980年代、日本でもかなり販売されたので、所有されている方も多いだろう。
ご所有されている皆さん、くれぐれも大切にしましょう!

ところで、上述のパリのオークションハウスでは、6月に、「エロティック・アート」のオークションが開催される。そのなかに、ビリーボーイ&ララBillyBoy* & LalaミドヴァニィMdvaniiと絵画、そしてセクシー・タッチのコスチューム・ジュエリーがかなりの点数含まれるという。それらは、タナグラ財団のコレクションから出品されるようだ。

もし、オークション・カタログを入手されたい方がいらしたら、当ブログの管理人までご連絡を。


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2008年05月18日

ミドヴァニィ・カクテル Mdvanii cocktails

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5月13日に、スイス・ジュネーブのホテル・リッチモンドで開かれたリーボーイとララBillyBoy* & Lalaによるスキャパレッリ・ファッション写真展。このイベントを祝うカクテル・パーティーには、およそ650人ものひとびとが参加し、3種類の「ミドヴァニィ・カクテル Mdvanii cocktails」が披露された。トップの写真は、カクテル・パーティーの招待状である。
さて、そのカクテルは、ドン・フラノ・テキーラをベースに様々なジュースとアロマによってブレンド。毒薬の瓶のようなボトルに入れられ、3種類のラベルが貼られた。以下がそのラベルである。

Cyber-1_sm for blog.jpg Schiapatini!_sm for blog.jpg Fetish_sm for blog.jpg

左から右へ
1)"WARNING MDVANII CYBER SEXUAL BILLYBOY* & LALA COCKTAIL - POISONING PEOPLE WITH ART SINCE 1983"
2006年に発表されたサイバー・セクシャル・ミドヴァニィがモデルになっている。

2)"SCHIAPATINI MDVANII SPACE GEISHA COCKTAIL BILLYBOY* & LALA MAKING LOVE POTIONS SINCE 1983"
2000年に発表された「スペース・ゲイシャ」ミドヴァニィがモデル。

3)"AT YOUR OWN RISK MDVANII FETISH COCKTAIL BILLYBOY* & LALA INTO HIGH HEELS SINCE FOREVER"
1997年のマドモアゼル・ミドヴァニィの足である。

カクテルは100ボトルの限定。実際には、ホテル・リッチモンドのカクテル・パーティ終了後、アート・パトロンでコレクター、そしてジュネーブのモダン&コンテンポラリー・アート・ミュージアムの共同設立者であるアンヌーシェルトン・アーロン夫人の邸宅で開かれたプライベート・ディナーの席で100人の客にふるまわれたという。味の方はどんなものであったのだろうか?

と、思っていたら、昨日、ビリーボーイBillyBoy*から、ディナーに招待されたお客の多くが風邪を引いたと知らされた・・・・・。単なる二日酔いだろう。

ところで、今回のスキャパレッリ・ファッション写真の内容であるが、リーボーイBillyBoy*のスキャパレッリ衣装のコレクションを、彼の周りの有名人に着てもらい、撮影したものだ。
因みに、モデルとなったのは、先述のアンヌーシェラトン・アーロン夫人、エレナ・モンテシノス(スイス人アーティスト、招待状の写真のモデル)、ローラ・ドラゴネス・フォン・フレイムことローラン・マルシェール(スイス人クチュリエ 男性)、クリスティナ・ド・ラボウシェール(スイス人スタイリスト)、セリア・グラフォン・フォン・ビスマルク(赤十字の大使)、キャサリーヌ・ババ(パリから来たスタイリスト)、ハリー・ウッドローン(アンディ・ウォーホルのスーパースターの一人)等。
日本では、殆ど知られていない名前であるが、スイスやフランスのアート&ファッション界では、有名人らしい。

皆、プロのモデルではないが、非常におしゃれで、個性豊か。各モデルの強烈な個性美をビリーボーイBillyBoy*がスキャパレッリ・ファッションによって引き出したという印象を受ける。
とにかく発想が面白い! こういう企画が日本でもできないものだろうか?

余談だが、ビリーボーイBillyBoy*から、私にもモデルをやってもらえないかと誘いを受けたのだが、彼らに多大な苦労をかけ、ノイローゼにさせては気の毒と思い、丁重に辞退した。今、少し後悔している・・・・・・・。

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2008年05月05日

ビリーボーイ&ララのスキャパレッリ・ファッション写真展 An exhibition of photos of Schiaparelli fashion by BillyBoy* & Lala

スキャパレッリ・ファッションのコレクターであり研究家としても知られるビリーボーイBillyBoy*。
このたび、ビリーボーイ&ララBillyBoy* & Lalaによるスキャパレッリ・ファッションの写真展が、ジュネーブのゴージャスな5つ星ホテル「リッチモンド」Hotel LE RICHEMONDで、5月13日(火)に開かれることになった。

当展は、スイスのファッション誌FEMINAとの共同企画。現在、発売中のFEMINA April-June issue に10頁に渡る特集記事が掲載されている。

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また、当日の夕べには、同ホテルで祝賀のカクテル・パーティーも行われるそうだ。
なお、このイベントのスポンサーは、FEMINA以外にも、ホテル「リッチモンド」Hotel LE RICHEMONDと、高級シャンパンでおなじみのドン・ペリ Dom Perignon CHAMPAGNEが務めている。因みに、ミドヴァニィMdvaniiは、ドン・ペリしか飲まないとか・・・・・。そのせいか、ドン・ペリは、この2〜3年、ビリーボーイとララBillyBoy* & Lalaに関する多くのイベントのスポンサーとなっている。

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2008年05月04日

「シェ・ソワ(家で)」未来のハウス "Chez Soi" The Liquid Screen House of Tomorrow

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最近のビリーボーイとララBillyBoy* & Lalaのヨーロッパのアート界における活躍ぶりを紹介したい。

つい2ヶ月程前から、スイスのジュネーブのデザイン・アート・ギャラリーで、現代スイスを代表するインテリア・デザイナー、フィリップ・クレマーPhilippe Cramerビリーボーイ&ララ BillyBoy* & Lalaのコラボレーションによる「シェ・ソワ、ザ・リキッド・スクリーン ハウス・オブ・トゥマローChez Soi, The Liquid Screen House of Tomorrow」と題されたアート作品の展示が行われている。

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ビリーボーイBillyBoy*が2年前に発表した"Liquid Screen"と題された近未来的短編小説の挿絵のシリーズが描かれた各辺が約70cmの立方体、そこには、隠されたドアがあり、開けると、内部は、寄木細工の床がはられ、白いマットな壁に囲まれた部屋になっている。そこには、未来的な不思議な形の赤いチューブ状のランプ(本当に電気がつく)、大型の立て鏡、洗練されたテーブルとイス。テーブルの上には白いステキな花瓶が置かれている。これらは、すべて、フィリップ・クレーマーPhilippe Cramerがデザインしたもので、ミドヴァニィMdvaniiのドール・ハウスであるが、人間用のサイズのものもあるらしい。

ドール・ハウスは、黒又は赤く塗られた4本足の台の上に設置され、その上には又、ハウスの中に使われているものと同様の未来的でシュールなランプがギャラリーの天井から吊り下げられた。
作品は、5個展示されている。しかし、どのハウスにも、ミドヴァニィMdvaniiの姿はない。このことをリーボーイとララBillyBoy* &Lalaに尋ねると、それは、ミドヴァニィイズムMdvaniiismのコンセプトの真の定義であり、実例だという。つまり、作品は、彼女と直接繋がっていようがいまいが、それ自体で完結していて、いずれにせよミドヴァニィMdvaniiのメッセージを表現している。彼女の姿がなくても、彼女の残り香が、そこにあるように。

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このショーのヴェルニサージュが、去る3月13日(木)の夕べに行われた。参加者の中には、ビリーボーイBillyBoy*の絵を胸に飾っている女性もいる。これは、"wearable" small-size paintingsのコレクションだそうだ。シュールレアル・シックの極み!
カラフルでファニーなガリアーノのプリント・シャツを着て、キャンディーのようなネックレスをつけているのがビリーボーイBillyBoy*、その隣の写真はララLala、そしてその隣の写真は、彼らの養子のアレクAlec。黒いロング・エプロンをつけたギャルソン・ルックの女の子たちもカワイイ。アキバのメイド・ルックとはちょっと違うが、スイスの若者の間でも、アキバ系ファッションは人気がある。

展示は、5月中旬頃まで行われるという。もし、近々、ジュネーブ方面へ行かれる予定がある方は、このギャラリー・ショーも覗いてください。

Cramer + Cramer
8 rue de la Muse
1205 Geneve
Tel. +41 22 321 4812
http://www.philippecramer.com



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2008年05月03日

サイバー・シュールレアリスト・ミドヴァニィ「蟻と話す」 "Talk to The Ant" Mdvanii

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イントロ・スペクトラム2000コレクションIntro Spectrum 2000 Collection シリーズ第10番目の作品は、「蟻と話す」サイバー・シュールレアリストのミドヴァニィMdvaniiだ。

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彼女が着ているのは、引き裂かれたニットのボディースがついた一見クラシックなイブニングドレス。それは、ビリーボーイBillyBoy*のオートクチュール・コレクションを再利用したもの。

黒いレースの胸当てがついたネイビーブルーのニットのボディースとブルーのモスリンに白い水玉のフルスカートから構成されており、スカートの後ろには、ザラメを想わせる金色のビーズが刺繍された大きなプフ・トレーンがつけられている。その下には、白い木綿のペチコート。

彼女の頭には、スキャパレッリ・タッチの溶けかかったピンクのレジン製のアイスクリーム型の帽子、その上に、一匹の蟻がとまっている!スカートの後ろについているザラメをたどって登ってきたようだ。

彼女は、素足にビクトリアン・スタイルのネイビーブルーのビニール製のフェティッシュなデミ・ブーツを履いている。

髪型は、オフ・ホワイトのクローセ編みにフリンジがつけられたもの。

品の良い淡いブラウンのアイ・メーキャップは、どういうわけか「ル・モーヴ(モーヴ色)」、そして、ダークピンク・ブラウンの唇とネイルスは「ゴット・ヤ Got Ya」と呼ばれた。

古典的なオートクチュール・ファッションとサイバー・シュールレアリスムの美しき出会い!
溶けかかったピンクのレジン製アイスクリームの帽子というアイディアが非常に誘惑的だ。

烏帽子を被った白拍子のイメージが、一瞬、脳裏をかすめた。

フランス・セーブル窯のポーセレン製 約25cm 2000年発表
個人蔵

Photo (C) BillyBoy*


Talk to The Ant
Cyber surrealist? Madly so! Another variation of BillyBoy*'s recycled Haute Couture, using the astutely-ripped knit bodice on an evening gown, this time sleeveless in navy blue wool with black lace corsage. The full skirt is in blue muslin with white polka dots, built with a multi-layer portefeuille effect and a pouf train in ruffled navy blue ribbon with white circles, enhanced with gold bead embroidery. White cotton midi-length petticoat with embroidered hem. "Melting ice-cream" resin hat with ant decoration and cotton straps (can be attached under the chin or in the back of the head). Vinyl Victorian-style fetish demi-boots. Eye make-up "Le Mauve", lips and nails "Got Ya".

Photo (C) BillyBoy*

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2008年04月28日

「乞食の晩餐会」ミドヴァニィ "Beggar's Banquet" Mdvanii

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"Beggar's Banquet" と言えば、1968年にリリースされたローリング・ストーンズの名アルバムを思い出される方も少なくないだろう。

実際、ビリーボーイBillyBoy*は、ストーンズの"Beggars Banquet" にインスパイアーされて、「食の晩餐会」ミドヴァニィ"Beggar's Bnaquet" Mdvaniiを、イントロ・スペクトラム2000コレクションIntro Spectrum 2000 Collectionシリーズの第11番目の作品として発表した。

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彼女が着ているのは、スコティッシュ・キルトによる、くるぶし丈のアンサンブル。後ろが深く割れていて、ドラマティックなピンで留められたプリーツのロングスカートには、ブラジャーの役割を果たす交差したサスペンダーが付いている。
カラフルな糸によるアップリケがついたハンド・ペイントのゴム製のベスト、医療用のガーゼで作られたシューズと長手袋。シューズには、ブラウンの革底とコードのストラップがついている。
トロンプルイユ(だまし絵)のフェイクな革製ハンドバッグ。

白いネオ・パンクな髪型には、白いヤクの毛が用いられ、カラフルなコットンの結びヒモでアクセントが付けられている。

サンド・ベージュのクールなアイ・メーキャップと唇は「救世軍」、そして黒豆のようなネイルスは「ネオ・マックス・ファクター」と呼ばれた。

ユーモアたっぷり、格調高いパンク・ルックの極めつけミドヴァニィMdvanii!ニヒルな表情もカッコイイ!!!
Beggars Banquet の名に恥じない最高のいでたちである。

フランス・セーブル窯のポーセレン製 約25cm。2000年発表
個人蔵

Photo (c) BillyBoy*


Beggar's Banquet
Day ensemble with Scottish floor-length kilt with opening in the back, closed with a huge dramatic pin, crossed suspenders forming a bra and hand-painted rubber vest with coloured thread appliques. Shoes and long gloves in white medical gauze, shoes with a brown leather sole and cord straps, Tromp-l'oeil "Fake" leather handbag. Neo-punk white hairdo in yak hair with coloured cotton knots, gold loop earrings. Eye make-up and lips "Salvation Army", nails "Neo Max Factor".

Photo (c) BillyBoy*

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2008年04月24日

蜘蛛と私 "Spider and I" Mdvanii

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イントロ・スペクトラム2000コレクションIntro Spectrum 2000 Collectionシリーズ8番目の作品は、「蜘蛛と私」Spider and I と題されたミドヴァニィMdvaniiだ。
ブライアン・イーノの1970年代後期のヒット・アルバム「ビフォー・アンド・アフター・サイエンス」の中に収録されている同名の歌に因んだものだった。

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彼女が着ているのは、鮮やかなオレンジ色のループ状のニットのロングスカートに、ネックラインを波立たせたレースのボディース。ウエストに黒いリボン・ベルトでアクセントがつけられている。

まるで蚊帳のような黒いベールがついたドラマティックな黒いフェルトの大きな帽子、それには、高く結い上げられた彼女の髪を通す穴が真ん中に開けられている。

黒いスパンコールのミトン、ビリーボーイBillyBoy*のコスチューム・ジュエリーのモチーフとしてよく使われる蟻がついた愉快なハンドバッグ。

ブラウンのモヘアの髪は、高く結い上げられ、鮮やかなオレンジ色のヘアーバンドが巻かれている。

オレンジとゴールドのビーズのイアリング、ゴールドのストラップがついた黒いプラットフォーム・シューズ。

妖しげなパープル・ブラウンのアイ・メーキャップは「蛍」、そしてデカダンなダーク・バイオレットの唇とネイルスは「グリシン(藤の一種)」と呼ばれた。

まるで魔性の貴婦人。「蜘蛛と私Spider and I」というより、ロミー・シュナイダーの「地獄の貴婦人」(1974年)という恐くて美しい映画を想い出す。

フランス・セーブル窯のポーセレン製 約25cm。2000年発表
個人蔵

Photo and drawing (C) BillyBoy*


Spider and I
As an response to some early "nut case" collector who dared send us a picture of her own Mdvanii doll wearing some horrible hand-made outfits (a freaky pastiche of country weatern to boots!) in knitted wool of her own creation (it only happened once!), Mdvanii one more time shows what real couture chic and allure is about, no matter what material is used. This bright orange curly knit full skirt with black waist ribbon attached in the back has a lace corsage with ruffled neckline. Dramatic black felt hat with veil moustiquaire, with center hole to pass the high hairdo. Black sequinned mittens, purse with BillyBoy* Surreal Bijoux "ant on rock". Bright orange raphia hairband, hairdo in brown mohair chignon with blach lace flower. Orange and gold bead earrings, black platform shoes with gold leather straps. Eye make-up "Luciole", lips and nails "Glycine".
Named after a sublime song by Brian Eno, the inventor of "Ambiant Music", from the late 1970's, in the "Before And After Science " album.

Photo and drawing (C) BillyBoy*

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2008年04月23日

「セキレイ」ミドヴァニィ "Lavandiere" Mdvanii

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イントロ・スペクトラム2000コレクションIntro Spectrum 2000 Collection シリーズの7番目の作品。
作者ビリーボーイBillyBoy*は、この作品を「セキレイ」と命名し、その制作コンセプトを、ディスコンストラクティヴィスト(解体主義者)・ドール・クチュールのある側面だと表現した。

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「セキレイ」ミドヴァニィ"Lavandiere" Mdvaniiが着ているのは、黒いレースの胸当てが付いた青磁色の、絶妙に引き裂かれたニットのボディースに、19世紀のシルクのリボンを利用したプフが後ろについた小さな花の刺繍入りの黒いクレープ製の2枚重ねのオーバースカート。
スカートの中央は、大きく割れていて、中にネイビーブルーのオーガンザのミニスカートが見えるようになっている。
ミッドナイトブルーのビニール製のプラットフォーム・ブーツ。
髪型は、オフホワイトのクローセ編みにフリンジが付けられたもの。
エスニックなダングリング・シルバーのイアリング。
洗練された美しいブラウン・ベージュのアイ・メーキャップと唇は「えも言われぬ錆」、そして漆黒のネイルスは、どういうわけか「セラドーン(青磁色)2」と呼ばれた。

全体に、「セキレイ」に見えなくもない。

世紀末的なニヒリズムを感じさせる美しい作品だ。

フランス・セーブル窯のポーセレン製 約25cm。

個人蔵


Lavandiere
Another aspect of deconstructivist doll couture: a celadon astutely-ripped knit bodice with black lace corsage and cuffs, full open skirt with two layers of black crepe embroidered with tiny delicate flowers and a 19th-century ribbon overskirt building as a pouf in the back. Short underskirt in navy blue organza crin banding. Platform boots in midnight blue vinyl.
Hairdo in off-white crocheted cotton with fringe.
Ethnic dangling silver earrings. Eye make-up and lips "Rouille Exquise", nails "Celadon 2".

Photo (C) BillyBoy*

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2008年04月22日

ツェツェバエのミドヴァニィ "Tse Tse" Mdvanii

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ツェツェバエ」をご存知だろうか?
このステキな吸血バエは、睡眠病を媒介するという。不眠症の方には、うってつけかも・・・・。

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ツェツェバエ」成りきりのミドヴァニィMdvaii、彼女の装いは、いつになく刺激的だ。

華麗な色調のシルクで作られたウルトラ・ミニ・スカート。後ろには可愛いプフが付いている。赤く塗られたレジンでできた内臓を想わせるコルセット、15世紀のチャイニーズ「ショパン」スタイルのゴールドの革製ストラップがついた赤いプラットフォーム・シューズ、ルビー色のラインストーンがはめ込まれたゴールドのカフス・ブレスレットとハンドメードのルビー色のガラス製の花びら(グリポワがシャネルのためにデザインしたもの)を用いたチョーカーとイアリング。

「ド・シェーブ」呼ばれる丸坊主のショッキングな頭部には、赤い花芯と2本の触角が付けられている。
ミステリアスなパープル系のアイ・メーキャップは「ソニック」、そして真紅の唇とネイルスは「新しい血」と呼ばれた。

内臓感覚の赤いレジンのコルセットなど、カニバリスティックなムードが漂う、衝撃的な名作である。

フランス・セーブル窯のポーセレン製 約25cm。
個人蔵


Tse Tse
This fine mouche is certainly not going to make you fall asleep; ultra short skirt in silk ribbon with flowery tones and dainty pouf in the back, "organic" red lacquered corset in resin. Platform shoes in red lacquer and gold leather straps in the 15th-century Chinese "chopin" style, gold plated cuffs with ruby rhinestones, choker of hand-made glass ruby petal (by Gripoix) with matching earrings.
De Shave hairdo with red heart flower and two antennas, perfect to feel the mood.
Eye make-up "Sonic", lipstick and nails "Sang Neuf".

Photo and drawing (C) BillyBoy*

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2008年04月21日

事物の秘密 "The Secret of Things" Mdvanii

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ニジンスキーの「薔薇の精」を想わすファンタスティックなコスチュームをまとうミドヴァニィMdvanii
イントロ・スペクトラム2000コレクションIntro Spectrum 2000 Collection シリーズの一作品「事物の秘密 The Secret of Things」は、自然界の神秘と森の中に潜んでいる超自然的な存在をモチーフにしている。

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彼女がまとっているのは、ワイヤーで形を整えた生糸色のコットンレース細工による18世紀風のスカート、その上に葉っぱのアップリケと長くてふわふわした淡緑色のクレープのトレーンがつき、透き通る銅色のラフィアのボディースとで構成されている。

ヘルメットのような髪型は、スカートとマッチした生糸色のコットンでできていて、ゴールドのビーズとゴールド・メタルの葉っぱ、赤い花芯の飾りが付いている。ラフィアでできたエキゾティックなストラップ付きのシューズと葉っぱの形をした舞踏会用マスクも効果的だ。

ゴールドとレッドのアイ・メーキャップは「カブキ」、そしてグラマラスなダークレッドの唇とネイルスは「チュ!」。

美少年のような雰囲気が何とも悩ましいミドヴァニィMdvanii


フランス・セーブル窯のポーセレン製 約25cm。

個人蔵

The Secret of Things
This fantasy costume, perhaps for a glamorous bal masque or an opera scene, evokes the mystery of nature and the mythological creatures hidden in the forest. The dress is constructed on a wired grege cotton lacework skirt evoking the 18th-century...., with leaf appliques, a long and fluffy celadon green crepe train and transparent copper raffia corsage. The hairdo is treated as a helmet made in matching grege cotton embroidery maccarons, gold beads and gold metal leaves and a red flower heart. Stilettos with raphia straps, leaf mask.
Gold and red "Kabuki" make-up, lips and nails "Chut!".

Photo (C) BillyBoy*

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2008年04月19日

不眠症のミドヴァニィ "Insomnia" Mdvanii

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不眠症のミドヴァニィMdvaniiが、一晩中、さ迷い歩いてる。

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彼女がまとっているのは、胸の部分が切り裂かれたカラフルなクローセ編みのニットで組み立てられた毛布のように大きなドレス。後ろから見ると、蝶のように見えるのが特徴だ。
彼女の足は、シューズを履く代わりに、ゴールドに彩られ、彼女が正気でないことを暗示する。
濡れた砂のような色をした長い髪は、シルクの糸から成り、鈍いゴールドの不眠症の蝶のブローチが留められている。
まるで毒キノコを想わせる淡いバイオレットに白い斑点のアイ・メーキャップは「頻発する夢」、デカダンなダークブラウン・バイオレットの唇とネイルスは「ムーン・キッス」と呼ばれた。

ミドヴァニィの知られざる一面を表した作品。彼女の狂気をはらんだ顔に戦慄的な美を感じる。

フランス・セーブル窯によるポーセレン製 約25cm。

個人蔵

Insomnia
Insomnia....or sleep walking? Mesmerized, Mdvanii wanders through the night, wrapped in a blanket gown of cannibalized bright coloured crochet wool, a slit corsage unveiling the breasts, attached in the back with raphia straps. Her feet are painted gold with blue pompons. Long hairdo in wet sand colour, attached in the back with a black and gold insomnia butterfly brooch. The ultra sensational eye make-up is called "Recurrent Dream", the lips shade "Moonkiss".

Photo (C) BillyBoy*
Photo (C) Sumiko Watanabe

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2008年04月18日

貝の秘密 "The Secret of the Shell" Mdvanii

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イントロ・スペクトラム2000コレクション Intro Spectrum 2000 Collection シリーズの一作品。「の秘密」The Secret of the Shell と題されたミドヴァニィである。

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彼女がまとうのは、1920年代のジャン・パトウのファブリックを用いた細かいプリーツが入ったベージュにゴールドの彩色がほどこされたオーガンザのクチュール・ドレス。中にワイヤーが入っていて、クチュールの貝のように巻き上げ、形を整えている。スカートの後ろ側には、微妙なオフホワイトの薄手のオーガンザのふわっとしたプフが付いている。ゴールドの糸が差し込まれた砂色のフリンジによるネックレス風のボディース。淡いグレーと白のイタリアン・ストロー・タレイラン・ハット。ゴールドの細いストラップがついたハイヒール・シューズ。
淡いブルーの柔らかい羽毛でできたボブ・ヘアー。淡いブラウンのアイ・メーキャップは「シェル・スリル」、そして官能的なダークレッドの唇とネイルスは「夢」と命名されている。

クチュール仕立ての巻貝のような形のスカートが最大の見所だ。
霊気を帯びた中性的な顔とベージュ系の洗練されたファッションのカラーハーモニーが、東洋的な静の美を感じさせる。
又同時に、「嘆きの天使」や「モロッコ」のマルレーネ・ディートリッヒを思い出させるかもしれない。

個人蔵

The Secret of the Shell
Stunning gown in pleated organza with wired waist and hem coilling like the couture shell that it is, it has gold painted accents on its surface and a fluffy foam-like pouf in subtle off-white gauze. The fabric were originally made for Jean Patou in the 1920's. The Corsage is made of sand-coulour fringe with gold thread inserts, hanging from the neck like a necklace. Pale grey and white Italian tressed straw Talleyrand hat with gold brim. Gold stilettos with gold straps.
Hairdo in pale blue down. Eye make-up "Shell Thrill", lipstick and nails "De Reve".

Photo (C) BillyBoy*

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2008年04月17日

欲望のパラドックス "The Paradox of Desire" Mdvanii

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このミドヴァニィMdvanii「イントロ・スペクトラム2000コレクション」Intro Spectrum 2000 Collection シリーズのひとつ。

彼女がまとっているのは、透けるようなゴースとレースとで作られたアンダースカートに、カラフルなボーが飾られ、ゴールドのワイヤーで編まれた鳥かご風のオーバースカートと、透き通るグリーンのラフィアによるボディースとで構成されたアヴァンギャルドなドレス。後ろには、19世紀のリボンでできた大きなプフが付いている。

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黒と茶色の毛糸から成る彼女の髪型は「ラスタマニア」、パープルに白い斑点が描かれたアイ・メーキャップは「薄情なマッシュルーム」、ネクロフィリアチックなダークバイオレットの唇とネイルスは「有毒なキッス」とそれぞれ命名されている。
古代エジプトの王妃がつけていたようなゴールドのイアリングとまるで小さな鎌のような三日月型のブレスレットを両腕にはめ、サディスティックなミッドナイトブルーのビニール製のショートブーツを履いて、彼女は私たちの前に現れた。

一見、エドガー・アラン・ポーの小説に出てくる退廃的で病的な世紀末美女のイメージであるが、どっこい、そうは行かない。じっと見ていると、彼女の本質が独特の可笑しみと不思議なバイタリティーにあることが分かる。そして見るものの心を捉えて離さない。
このセンスこそが、ビリーボーイBillyBoy*の才能の煌きだと、私は思った。

個人蔵

The Paradox of Desire
Or, as its namesake, to be paractically nude in a transparent pleated gauze underskirt trimmed in lace under a gold wire dress enhanced with coloured raphia bows. Transparent celadon raphia corsage, big pouf in 19th-century ribbon. Hairdo "Rastamania" in black and brown wool. Eye make-up "Unfriendly Mushroom", lipstick and nails "Toxic Kiss". Gold plated earrings and moon-shaped bracelets. Boots in midnight blue vinyl with red lace.

Photo (C) BillyBoy*

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2008年01月02日

アールヌーボーの妖精 "Spirit of Art Nouveau" Mdvanii

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A HAPPY NEW YEAR 2008
新年明けましておめでとうございます。

今年最初にご紹介するのは、「アールヌーボーの妖精」ミドヴァニィ Spirit of Art Nouveau Mdvanii。この作品は、2000年に発表されたポーセレン製一点ものシリーズ「イントロ・スペクトラム2000コレクション」Intro Spectrum 2000 Collection の第1番目の作品です。
イントロ・スペクトラム Intro Spectrum つまり、「内観性」という新しい制作理念によって生み出された、それまでのファッション至上主義のミドヴァニィとは一味違うもの。そこには、「サイバー・シュールレアリスム」や「ファッションのカニバリズム」、そして未来志向など、ぞくぞくするような新生面が披露されているのが特徴でした。

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「アールヌーボーの妖精」ミドヴァニィ Spirit of Art Nouveau Mdvanii 、彼女は、水底の水晶の光にも似た霊妙な流動体。彼女が、まとう渦巻きのような立体構成的なドレスは、淡いイエローとライムグリーンのプリーツ加工されたオーガンジーで作られ、透き通るセロファンに白いコットンの糸が織り込まれたリボン状のボディースと組み合わされています。ギリシャ風のゴールドのサンダル。そして、「ド・シェーブ」と呼ばれる剃り上げたようなショッキングなヘッドには、モーブ色とブルーの柔らかな羽毛と海草を想わせるグリーンのラフイアで表現された髪がスタイリングされています。
手首にも、海草のようなグリーンのラフィアの飾り。透明なブルーのプラスチック製の花、アニスグリーンとクリスタルビーズのイアリング。
アイ・メーキャップは「アイ・ラブ・ガウディ」と命名されたブラウン系のぼかし。唇とネイルは「ブラックカラント・ドリーム」と名付けられたブラウン。
透明感のある新感覚ミドヴァニィMdvaniiです。彼女の内面から発する高い微細なエネルギーと形而上学的な美を感じてください。個人蔵。

ところで、このミドヴァニィMdvaniiは、今から8年前に制作されたものですが、昨年、スイスの有名ファッション誌に、彼女と良く似た超空想的なハイファッション・クチュール・ドレスをまとったモデルの写真が出ていたのを、ララが見つけ、送ってくれました。
それが、下の写真です。

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ミドヴァニィMdvaniiが、時代の何歩も前を進んでいたことの証明のように思えました。

Photo by (c) BillyBoy*

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★ところで、ビリーボーイ&ララのミドヴァニィをご紹介する傍ら、やはり私が、長年、気になっていた「カチーナ人形」(アメリカ大陸最古の先住民ホピ族の精霊を表した木製の人形)を紹介するブログを、今年から開始いたしました。下記のものです。
全く関係ないように見えるかも知れませんが、やはりつながりがあるのです。それは、ブログで・・・・・。

http://katsinamanas.blog22.fc2.com/

皆様がご興味を抱いてくだされば幸いです。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

SW JAPAN
渡辺純子

English
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2007年11月15日

MDVANII cigarettes

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10月の半ば、スイスでミドヴァニィ煙草 MDVANII cigarettes が発売された!
そのプロモーション・イベントには、アンディ・ウォーホル Andy Warhol のムービー・スターの1人であったHolly Woodlawn もスイスへやって来て、ビリーボーイ BillyBoy* とトークショーを行うなど、マスコミの話題をさらった。

私もイベントの立会人として、又、祝賀パーティーにも招待されたのだが、東京に重要な仕事を抱えていたため、参加を断念した。

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さて、ミドヴァニィ煙草 MDVANII cigarettes であるが、私は煙草を吸わないので、味の方は分からないが、ルネ・グルオウ Rene Gruau によるミドヴァニィのイラストを使用したバッケージ・デザインは息を呑むほど美しい!!!!!
煙草を吸わなくとも、コレクターズ・アイテムとしてこのうえなく魅力的だ。

もしスイスへ旅行されたら、このミドヴァニィ煙草 MDVANII cigarettes と1箱購入されてみては?

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2007年08月19日

スペース・ゲイシャ Mdvanii "Space Geisha"

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日本列島、8月に入ってから記録的な猛暑が続いている。生命の危機を感じさせる程の暑さだ。

そんな夜、見ているだけで涼やかな気分になれるのが、今回紹介するミドヴァニィ「スペース・ゲイシャ」Mdvanii "Space Geisha" である。

フランスの名窯として名高いセーブル窯で焼成されたポーセレン(磁器)製のミドヴァニィ Mdvanii だ。2000年制作。
パープルからブルーへグラデーションをかけて染めた毛糸を使用した凝ったマーメイドラインのドレスは、膝下から、まるでイカの足のように何本もの編んだ毛糸の房によって広げられている。ウエストには、19世紀の金色のリボンを利用した帯のように太いサッシュベルトがつけられ、スキャパレッリのショッキングピンクのファブリックから作られた奇妙なケープ。
髪型はドレスと同じ毛糸で出来ていて、小さなパールが飾られている。
メーキャップは、ゴールドと紫陽花色のアイシャドーに、濃いバイオレットの口紅。
そして、写真では良く見えないかもしれないが、まるで花魁の高下駄のような非常に厚底のブルーのフラット・シューズを履いている。多分、ビリーボーイは、16世紀イタリアの高級娼婦が履いていた「ゾッコリ」と呼ばれる超厚底の履物からヒントを得たのだと思う。
彼女は、スイス・アルプスの麓から持ってきたという大きな石の上に、火星の石のような小石と一緒に立っている。

何故、彼女が「ゲイシャ Geisha 」なのかよく分からないが、多分、「ゲイシャ Geisha 」という言葉が当時、ヨーロッパの若者の間で、流行っていて、それが「クール」とか「オシャレ」というイメージに繋がるからであろう。
単に「ゲイシャ Geisha 」ではなく、その前に「スペース Space 」をつけたところが味噌だ。そのせいか、全体に宇宙的な神秘と郷愁を感じさせる。

それで、有名写真家の野口博氏(フラワーズ)に、宇宙的なイメージが伝わるようにお願いし、撮ってもらったのが、この写真だ。

彼女の故郷はどの星なのだろうか?
寝苦しい残暑の夜、宇宙へ思いをはせてみたい。

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上記、タナグラ財団のサイトに、スイス・ローザンヌのミュージアムで開催されたミドヴァニィの展覧会の記事がアップされました。
最初の画面の"English" をクリックし、次に現れた画面の中ほどにある "Mdvanii, This is Not A Doll" のENTERをクリックすると展覧会記事へ行けます。ステキな写真が沢山ご覧になれます!
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2007年07月05日

ニュー・サイバー・セクシャル・ミドヴァニィ「アウト・オブ・ザ・ブルー」展 Exhibition of the new CSM "OUT OF THE BLUE"

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7月2日(月)から展覧会が始まった。
会場には、新作ニュー・サイバー・セクシャル・ミドヴァニィ「アウト・オブ・ザ・ブルーNew Cyber Sexual Mdvanii "OUT OF THE BLUE"の他、最初期のレジン製の貴重な作品やポーセレン製の話題作なども併せて展示し、ミドヴァニィMdvaniiの歴史を感じてもらえるように構成した。

また、会場のど真ん中には、アンティークのアフリカ製一枚板のベッドが置かれている。これは、ギャラリーのオーナーの大切なコレクションであるが、気前良く貸してくださり、来場者にくつろいでもらう長椅子代わりに使用させていただいている。ここに座って、ミドヴァニィ・ドールを鑑賞するのは、格別の味わいだ。
会場へ来られた方は、ぜひ試していただきたい。

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なお余談ながら、ギャラリーの1階では、蓮の絵の展覧会が開かれている。ミドヴァニィMdvaniiは、その蓮の花の上に位置している訳だ!
「アウト・オブ・ザ・ブルー」のミドヴァニィが、皆、菩薩のように見えてくる!

展覧会は、7月8日(日)まで。

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2007年06月21日

New Cyber Sexual Mdvanii OUT OF THE BLUE ニュー・サイバー・セクシャル・ミドヴァニィ 「アウト・オブ・ザ・ブルー」

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約2年ぶりにミドヴァニィMdvaniiの新作が発表され、日本に上陸した。ニュー・サイバー・セクシャル・ミドヴァニィ「アウト・オブ・ザ・ブルー」New Cyber Sexual Mdvanii OUT OF THE BLUEである。

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キャビネット型の木製の箱の中の青空を想わせる空間に、黒いコードによって吊り下げられた金色のボディを持つミドヴァニィ。彼女の足元には、ショッキングピンクの絞り染めのイブニングドレスが置かれている。それはまるで、セミの抜け殻のようにも見え、美しいドレスを脱ぎ捨て、ファッションドールという殻から脱皮し、新しいステージへ向かおうとしているミドヴァニィのスピリットを象徴しているように思える。あるいは又、手に入れることが困難な夢や願望を表しているのかも知れない。
鮮烈なイメージを与え、様々な解釈を可能にさせる。

「ミドヴァニィ、これは人形ではない。Mdvanii 《ceci n'est pas une poupee》のパラフレーズと共に大きく進化した新しいミドヴァニィの魅力を披露する展覧会を下記の通りにすることになった。

会期:2007年7月2日(月)〜7月8日(日)
   午前11時〜午後7時まで 最終日は午後5時まで
会場:ギャラリー悠玄2F
東京都中央区銀座6-3-17 悠玄ビル
   Tel 03-3572-2526
地下鉄銀座駅C2出口より徒歩2分
   JR有楽町駅銀座口より徒歩5分  


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新作の他、現在販売可能な在庫作品も展示販売する予定。
古き良き銀座の趣きが感じられるステキなギャラリーだ。有名な銀座の泰明小学校のすぐ側。ぜひ、ご来場ください。

◎新作のカタログをご希望の方は、管理人までご連絡を。

なお、作者ビリーボーイ&ララBillyBoy* & Lalaは、新作の発表と共に、彼らの制作理念の新しい方向性について、「ミドヴァニィイズム Mdvaniiism」という概念を提示し、説明している。

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上の写真は、上段の3枚が華麗なるエイリアンのビリーボーイBillyBoy* 下段左がフランス男の粋を見せるララLala 右が二人の息子、ポップな美青年アレクAlecの面々だ。


ミドヴァニィイズム Mdvaniiism
ビリーボーイ&ララによる新しいアート・イズム(芸術主義)


ミドヴァニィは、彼女の誕生以来、絶えることなく、現代アートにおける人間を描写する人形の意味と境界を拡張してきた。初めは、大人のための解剖学的に正確な最初のファッションドールとして紹介され、その後、彼女は、「ライフスタイル」を表す彫像として、また写真や絵画、インスタレーション等、多くの芸術的な形態と特質の中で、彼女の基準を探求し、そして越えてきた。これが、何故、ミドヴァニィが単なる人形ではないかということの説明である。

ミドヴァニィイズムは、木にたとえることができる。その根は、ミドヴァニィの歴史にあり、そして無限の社会的文化構成要素と体験が土壌となって、ミドヴァニィの脳や魂を育成する。その枝や葉は、日光に向いており、生命力や人生への永久的な願望と苦闘を示している。

7つの「アウト・オブ・ザ・ブルー」作品は、ミドヴァニィイズムの最初のシリーズを構成している。各作品は、強烈なブルーの合成素材が敷き詰められた、不揃いな石のパターンが表現されたリノリウム板の扉が付いた木製の箱の中に提示されている。「安っぽさ」と「悪趣味」と見做されるかもしれない、この素材の意図的な使用は、贅沢は本質において、どんな芸術形態の中でもそうであるように、ミドヴァニィのメッセージの永続性においては、取るに足らないものだということを表現するために用いたものだ。

ミドヴァニィ、彼女の新しい「サイバー・セクシャル」スタイルは、レジンを用いて美しく入念に作り出され、各彫像(人形)は、特有の髪型を持ち、シンプルな赤いリボン・スカーフをつけている。彼女は、箱の内側に単純に吊り下げられている。コードにぶら下げられて。そして彼女のボディは、部分的に金色の塗料がスプレーされている。また、彼女の足元には、ショッキングピンクの絞り染めのイブニングドレスが置かれているが、それは人形に着せることはできない。この独特な審美的表明は、隠喩に於ける願望の隠された目的(それにより、結局は、フラストレーションが起こされる)を暗示しており、それは、ミドヴァニィイズムのひとつの構成要素となっている。

ボンデージ(束縛・屈従)は、歴史の至る所で、多くのジャンルや作風によって扱われてきた。ことによると、コードにぶら下げられたミドヴァニィの姿から、ボンデージのイメージが呼び起こされるかも知れない。しかし、それは単に、構成要素の一部分に過ぎず、性的な挑発やフェティシズムの表現として用いられているのではない。ボンデージの外観は、束縛や屈従へのサリュートであり、そしてそこに登場する人物は屈するために暴力を加えられるという、それは実際の生活においては成就することが困難な目的を象徴している。さらにまた、全ての不変の女性の女性性が、今回の作品のこの要素と共に、強烈なパラドックスを作り出す《力と屈従》を象徴する表現形式の上に表現されている。

「アウト・オブ・ザ・ブルー」の表現は、このような外観のイメージと、内にある隠喩や象徴性、その両方をとらえることができる。そして、その矛盾を示すことで、ミドヴァニィは、さらにもう一度、潜在意識に訴えるイメージと意味の媒体という両面によって、彼女の不変の探求を表現する。この全体的効果がミドヴァニィイズムの第一番なのだ。

2007年6月    

             ビリーボーイ&ララ BillyBoy* & Lala (渡辺純子 訳)



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2007年06月20日

ミドヴァニィ、これは人形ではない Mdvanii 《ceci n'est pas une poupee》

catalog

昨年11月〜今年2月までスイス・ローザンヌのミュージアム、ミュダック mudac とエリゼ写真美術館 musee de l'Elysee で開催された「ミドヴァニィ、これは人形はない Mdvanii ceci n'est pas une poupee」展のカタログが、4月に発刊され、つい先日、日本に上陸した。上の写真が、その表紙である。

展覧会が終了した後、そのカタログが発行されるというのは日本では考えられないことだが、その過程において、出版社も当のミュージアムも全くあわてる様子もなく、悠然と作業に取り組んでいたのには、あきれると同時に、彼らののんびり感がうらやましくも思えた。

時間をたっぷりかけただけあって、丁寧な編集がされており、写真のセレクトにもセンスが感じられ、なかなかの出来栄えである。
内容は、展覧会に展示された代表的な作品と会場の様子、オープニングなどの写真(全てカラー)と、ミドヴァニィの歴史を交えたビリーボー&ララのインタビュー記事(非常に面白い)、彼らのプロフィール、ビリーボーイによる短編小説「リキッド・スクリーン」などで構成されている。
非常に貴重なミドヴァニィの出版物であり、何故、「ミドヴァニィ、これは人形ではない Mdvanii 《ceci n'est pas une poupee》」なのか、も書かれており、興味深い情報が満載されている。

A4判 80頁 英語と仏語のバイリンガル
発行元:スイスの出版社 infolio
価格: 5,000円(税込 送料込)


ご希望の方は、SW JAPAN又は当ブログ左上の管理人のメールアドレスまでご連絡ください。

info@swjapan.net
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2007年06月19日

「私は夢見る」ミドヴァニィ JE REVE Mdvanii

je reve 1.JPGJE REVE bis

レジン製のプロトタイプ・ミドヴァニィ(1998年発表)は、全部で10体作られた。
前回までに紹介した作品の他、以下のものがある。

JE REVE 私は夢見る
上の写真。ジェット・ブラックのボブヘアーに真紅の唇。淡いブルーグレーのシルクシャンタンのカクテルドレスを着ている。
パリの小粋さとエレガンスを感じさせる名作だ。黒い帽子が効いている。また、黒いレースの下着も息を呑むほど美しい!


OPERETTE

OPERETTE オペレッタ
上の写真。非常に珍しいフォークロア調の作品。強さのある美しい顔が素晴らしい!


FLORILEGE

FLORILEGE 詞華集 
上の写真。フューシャ色のシルクタフタのイブニングドレスに、白いレースのマンテラ(スペインの婦人用の髪被い)をショール代わりに使っている。
ローマ時代のイタリアの貴婦人を想わせる迫力と凄みのある美しい顔が特徴だ。


MAE FAR WEST

MAE FAR WEST メエ・ファー・ウエスト
1920〜1930年代に活躍した女優メエ・ウエストと「ファー・イースト(極東)」を混ぜ合わせた造語。
まるで塔のように高く結い上げられた髪型。黒いレースと濃紺と黒のベルベット・リボンで複雑にトリミングされたスキャパッレリ風のマーメイドラインのピンクのシルク・ドレスを着ている。


CARDINAL

CARDINAL 紅スズメ
1940年代風の髪型に、凝ったビーズ刺繍がされた真紅のジャケットと、ガーネット色のジャージーのシースドレスを着ている。
危険で妖しい赤の雰囲気が濃厚に漂う。


NAHEMA

NAHEMA ナエマ
古代エジプトの女神の名であり、また有名なゲランの香水の名前としても知れれる。
古典的な花柄のブロケードのカクテルドレスに、18世紀の金色のリボンを利用して作られたターバン。ノーブルでロマンティック、凛とした気品のある顔が素晴らしく魅力的だ。


CHARTREUSE DE PARME

CHARTREUSE DE PARME パルムの僧院
19世紀中頃のイタリアを舞台にしたスタンダールの有名な小説からインスパイアーされた作品。
ネックラインから肩へかけて黒いベルベットのトリムがついたブルー・グレーのシルクシャンタンのドレスに、パープルのパルム・タフタのオーバースカートをつけている。


どの作品からもミドヴァニィの可能性を追求しようとする様々な試みが見られ、作者ビリーボーイの並大抵でないこだわりと情熱が伝わってくる。
現在、すべての作品は、それぞれのコレクターの個人蔵になっており、家宝のように大事にされているのが嬉しい。

Photo by BillyBoy*

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2007年05月19日

SALAMANDRE サラマンダー

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サラマンダーSALAMANDREとは、火トカゲ、火の中に住んでいて焼けないと信じられている架空の動物、あるいは又、火の精として知られ、錬金術には欠かせない火を象徴することから、錬金術師たちに崇められた。ルネサンス期のスイスの医学者で自然科学者、哲学者、そして錬金術師でもあったパラケルススParacelsus(1493-1541)がその著書のひとつ「妖精の書」の中で言及している。

この妖しい名前を持つミドヴァニィMdvanii、彼女は、1998年に発表されたプロトタイプ衣装をまとうレジン製ミドヴァニィの特別作品のひとつ。
「カロン・スタイル」と呼ばれる健康的で明るく濃い肌色を特徴とし、ダークブラウンのモヘアの髪をアップにまとめ、バイオレット・カラーの強いメーキャップをしている。

彼女が装うドレスは、バイオレットのベルベット・リボンで胸周りと腰周りにアクセントが付けられた黄色のシルクタフタで作られ、首から胸の部分とスカート全体に黒いレースが被せられている。
黒いレースのあしらい方が、非常にユニークな何とも奇怪なイブニングドレスだ。ドレスの下には、黒いシルクのアンダースカート、黒いレースのストッキング、そして黒いメタル製のハイヒール・シューズを履いている。ドレスとお揃いのハンドバッグ、ペールのイアリング、パールのカフス・ブレスレット付き。

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非常にミステリアスであると同時に情熱的な雰囲気を持つミドヴァニィMdvaniiである。男性的な濃くて太い眉もセクシーだ。

因みに、ヨーロッパの民間の伝承によると、「火トカゲ」は、人間の形をとることも多く、女性の姿で描かれることもあるという。
作者ビリーボーイBillyBoy*は、炎のような情熱的な女性のイメージを、この作品で表現しようとしたのかも知れない。

ところで、話はミドヴァニィMdvaniiから離れるが、私は、10代の頃、サラマンダーSALAMANDREのイメージを故澁澤龍彦氏の著書の中で知り、夢中になった。そして、20代の初め、初めてヨーロッパを旅した時、パリの蚤の市で、サラマンダーSALAMANDREを見つけた!

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それは、あくまでも私のイメージのサラマンダーSALAMANDREであり、一般的に通じるものであったかどうかは別であるが・・・。まるで、私と出会うために、時代を超えて、火の中から飛び出して来たかのように思えた。体調約6cm メタル製。シルバー、ピンク、グリーン、ゴールドの小さなラインストーンの鱗で覆われてた。私は、狂喜し、迷わず買った。
以来、彼女(?)は、私の大事な宝物のひとつであり続けている。

個人像
Photo (top) by BillyBoy*
Photo (other) by Sumiko Watanabe

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