2007年05月07日

Chez Worth ウォルトの店で

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19世紀後半、フランスのファッションリーダーだったナポレオン3世皇妃ウージェニーのクチュリエとして名をはせた英国人デザイナー、シャルル・フレデリック・ウォルトCharles Frederick Worth(1826-1895)。彼は、優雅で華麗なクリノリン・スタイルを打ち出し、「モードの王様」と呼ばれ、今日のオートクチュールの原型を作った人である。顧客には、ウージェニー皇妃を初め、ヨーロッパ王室や上流階級の女性たちが多くいたと伝えられる。そして、ミドヴァニィMdvaniiもその顧客のひとりだったらしい。

レジン製ミドヴァニィMdvanii "Chez Worth" 「ウォルトの店で」は、前回の"A Rose is a Rose is a Rose" 「バラはバラでバラである」と同じく、1998年に発表されたプロトタイプ衣装をまとうレジン製ミドヴァニィ一点もの特別作品のひとつである。

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濃い肌色にビビッドなメーキャップ、そして黒いモヘアの髪をアップにし、花の飾りが付いたオリーブグリーンのターバンを巻いている。

ドレスは、ブライトイエローのシルクタフタ製。腰当を後ろだけにつけたクリノリンの変形である「バッスル」スタイルに近いシルエットを見せている。19世紀のシルクリボンを利用した飾りリボンが付いた淡いバイオレット・ブルーのローシルクのコート、淡いグリーンのオーガンジーのペティコートが組み合わされ、やはりアンティークのシルクリボンから作られた目を見張るような鮮やかなストッキング、そしてピンクのメタル製ハイヒール・シューズを履いている。

フランス服飾文化の厚みを感じさせる非常に贅沢で完成度の高い作品だ。オートクチュールの伝統に敬意を払いつつ、ディテールに込められたビリーボーイBillyBoy*の遊び心とセンスが、この作品を単に19世紀ファッションの再現以上のものにしていると思う。
そしてその要素のなかでも際立っているのが、このミドヴァニィMdvaniiの顔の表現である。ドレスの貴族的な雰囲気とはあまりにもかけ離れた、泥臭い、まるで山出しの女中が奥様の伯爵夫人の衣装を貸してもらったような、そんな雰囲気を持つミドヴァニィMdvanii。非常にユニークであり、見れば見るほど味わい深い。私には、このギャップが、たまらなく魅力的に見え、最も好きな作品のひとつになっている。

SW JAPAN所蔵

Photo (top) by BillyBoy*
Photo (other) by Sumiko Watanabe

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2007年04月18日

A Rose is a Rose is a Rose バラはバラでバラである

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本来ならば春爛漫の季節なのに、冬へ逆戻りしたような肌寒い日が続いている。下手すると体調を崩したり、気分が落ち込んだりしてしまいそう。
こんな時、カンフル剤のように、心を奮い立たせてくれるミドヴァニィがいる。
それが、今回紹介する"A Rose is a Rose is a Rose" 「バラはバラでバラである」ミドヴァニィMdvaniiだ。

彼女は、1998年に発表されたレジン製ミドヴァニィMdvaniiの一点物特別作品シリーズのひとつ。ミドヴァニィMdvaniiが世に出る前に、実験的に作られた所謂「プロトタイプ」衣装をまとっていることが呼び物だった。また、人形本体も、レジン製のレギュラー作品の肌色とは一味違い、メデテレイニアン調の肌色、つまり、地中海沿岸に住む人種のようなテラコッタを思わせるローズ色がかった濃い肌色を特徴としていた。

作品タイトルの"A Rose is a Rose is a Rose" 「バラはバラでバラである」とは、ガートルード・スタインの有名な格言に因んだもの。

a rose is a rose up.JPG a rose is a rose.JPG

メデテレイニアン調の濃い肌色に、濃いブラウンのモヘアの髪をアップに結い上げ、18世紀のリボンを利用したというゴールドのターバンに包み、ピンクの花の飾りをつけている。

白いサテンのボディースと淡いピンクのシルクサテンのスカートから成るストラップレスドレス。スカート部分にピンクの花の飾りが絡み付けられている。そして、バラの花がブリントされた19世紀のピンクのタフタ・リボンを使ったストール風ボレロ。お揃いのハンドバッグ。白いレースのストッキングにゴールドのバックルが付いたピンクのハイヒールシューズ。ジュエリーは、ゴールドのチェーン・ネックレスとイアリング、そしてゴールドのカフス・ブレスレット。

メーキャップは、「NO.7」と名づけられ、ピンクのアイシャドーに艶やかで情熱的な朱赤の口紅。そしてマニュキュアは「ベッティーナ」と名づけられた朱赤。

頭のてっぺんからつま先まで全身バラのように艶やかなイメージ。そして何と言っても、強くて濃いメーキャップが魅力的だ。
パリの洗練された美人像は全く違う、少々泥臭いような温かくて明るく強いイタリア女性を想わせる雰囲気を持つミドヴァニィMdvaniiである。
まさに、バラの持つパワー全開といったムード。見ているだけで、身体中が温かくなり、元気になれそう。

ミドヴァニィMdvaniiの歴史に残るユニークな名作である。

個人蔵

Photo by BillyBoy* and Sumiko Watanabe

飛行機私事だが、明日から米国アリゾナへ出掛ける。帰国は5月初旬頃の予定。しばらくブログの更新はお休みになります。

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2007年04月15日

パリジャン・オートクチュールへのオマージュ「ヘルメスの羽根」Ailes d'Hermes

Ailes d'Hermes.JPG

久しぶりの更新だ。
今回紹介するのは、レジン時代ミドヴァニィMdvaniiの中でも極めてファッション性が高く、異彩を放つ名作「ヘルメスの羽根 Ailes d'Hermes」(1993年発表)である。

ブラックとゴールドを基調にした飛び切りのカクテル・スーツに身を包み、マラブーの羽根でできたミステリアスなカクテルハットを被ったミドヴァニィ Mdvanii。彼女をエスコートするのは、タキシードにシルクハットできめた恋人のロギィ・ロギィ Rhogit-Rhogitだ。

見どころは、ミドヴァニィMdvaniiのファッション。ゴールドのラメ・ファブリックの衿と袖口がついた黒いシルクファイユのテーラード・ジャケットに、黒にシルバーゴールド・ラメのブロケードの華麗なシーススカートが組み合わされている。このシーススカートの生地であるが、1910年代にポール・ポワレPaul Poiretが実際使用した世界的に有名な生地メーカー、ビアンキニ・フェリエのものだ。何と言う贅沢さであろう!

彼女のジュエリーは、パール又は水色の手吹きガラスのスズラン型のイアリング、ゴールド・ビーズのネックレス、そしてゴールドのシャネル風カフス・ブレスレット。このほか、付属品としてポール・ポワレPaul Poiretのオリエンタル趣味を反映した手彩色の絵が描かれたシルバーの扇が含まれている。

Ailes d'Hermes bis.JPG 作品は、25体の限定制作。テーラード・ジャケットには、黒いシルクファイユの他、レンガ色、モスグリーン、シナモン色のシルクタフタというバリエーションがあり、又、シーススカートも、黒にシルバーゴールドの他、シルバー・ホワイト、ピンク/黒/シルバーグレーのブロケードというバリエーションがあった。生地は全て、ポール・ポワレPaul Poiretが使ったビアンキニ・フェリエのもの。

ヘアースタイルは、ぴたっとしたボブ。ブロンド、アッシュ・ブロンド、ダークブラウン、ジェット・ブラックのバリエーションが作られた。

衣装の生地へのこだわり、ため息のでるような美しいシルエット、見事なバランス感、そして全体から受ける印象として、そのファッション・オーラは圧倒的だ!

作者ビリーボーイBillyBoy*は、当時、本作品について「クチュリエの大家ポール・ポワレPaul Poiretは勿論のこと、パリジャン・オートクチュールへのオマージュだ」と言っていた。

25体の作品は、コレクターに大歓迎され、発売直後に完売。今では、所有されているコレクターが手放さない限り、入手することはできない大変貴重な夢の作品である。

exhibition at Tachikichi in Kyoto.JPG 因みに、1994年、京都のたち吉のギャラリーStudio COMで行われた「ビリーボーイ人形の世界展」の案内ハガキになったのもこの「ヘルメスの羽根Ailes d'Hermes」の写真である。


Photo by BillyBoy*

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2007年01月05日

LITTLE GIRLS DREAMS NEVER COME TRUE 女の子の夢は決して叶わない

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2007年、最初に紹介したいのが、写真のミドヴァニィMdvanii
"LITTLE GIRLS DREAMS NEVER COME TRUE" (女の子の夢は決して叶わない)という含蓄のあるタイトルを持つマドモアゼル・ミドヴァニィ Mademoiselle Mdvaniiだ。
彼女は、現在、スイス・ローザンヌのミュージアムで開催中の展覧会に出品するため、制作された特別作品。

漆黒の髪。前髪を切りそろえ、両耳の後ろでツーテールにしているのが、日本の女の子を思わせる。バービーやシンディーと、それらのドレスがプリントされたファブリックを使ったセクシーなドレスは、昔、人形と遊んだ女の子やコレクターには、たまらない。
沢山の蝶々のアップリケが付けられた、まるで昆虫網といった感じの薄物のマントをはおり、一風変わった金の輪を繋げたネックレスを付け、足元には、彼女の弟にも見えるキューピー人形を侍らせている。懐かしさとおかしみ、そして気品が見事に融合した感動的な作品であり、無条件に見て楽しく、そして美しい!
展覧会会場のミドヴァニィたちの中で、最も私の心に響いたのが、この作品だった。蝶々の採集と人形遊びにに夢中になっていた私自身の子供時代とイメージが重なったせいかも知れない。

因みに、マドモアゼル・ミドヴァニィ Mademoiselle Mdvaniiとは、今から丁度10年前にあたる1997年に発表された全身ポーセレン製の、約60cmの大型ミドヴァニィMdvanii作品である。数体しか制作されず、日本には、5体のみ上陸した。
首、腕、肘、ウエスト、足の付け根、膝が動かせる。目は、ペーパーウエイト・ガラス製。非常にセクシーなボディ・シルエットが特徴であり、煙草をはさむことができる悩ましい指先、ピンヒールのかかとの高い靴をはくことのできるそった足先など、ディテールの芸も細かい。
また、これだけ大きいサイズであることから、衣装も映え、当然、表現の幅も広がる。当時日本に上陸した5体のマドモアゼルには、15着のステキな衣装が用意された。それらについては、また別に機会にご紹介したい。

さて、2007年の新作は、レジン製のニュー・サイバー・セクシャル・ミドヴァニィ New Cyber Sexual Mdvanii in resin (身長約30cm)が予定されている。
日本に上陸するのは、春頃。今から待ち遠しい。

話は飛ぶが、私は、小学生の頃、昆虫博士になりたいという夢を持っていた。そして、それは叶わなかった。
女の子の夢は叶わなくても(そのほうが、ある意味いいかも)、コレクターの夢はできるだけ叶えてあげたい。それが、今年も私の仕事だと思っている。

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2006年12月27日

レヴェイヨン Reveillon

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今年も残り僅か。あと数日で大晦日を迎え、そして新しい年がやって来る。
タイトルの「レヴェイヨン Reveillon」とは、クリスマスイブや大晦日の真夜中にとる祝いの夜食とか、夜通しの祝宴を意味するものだ。
クリスマスイブは、さておき、これから迎える大晦日のムードを盛り上げるために、とっておきのジビZIBBIの名品「ウィーンのレヴェイヨン = ウィーン分離派へのオマージュ 1918, Reveillon a Vienne - Hommage au Wiener Werkstatte-1918 」を紹介したいと思う。
因みに、「ウィーン分離派 Wiener Werkstatte」とは、アールデコの先駆けとして知られるウィーンの美術流派。

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彼女は、アールデコの時代の文化やファッション、アートをテーマにビリーボーイ&ララBillyBoy* & Lalaによって作られた芸術性豊かな人形である。
身長は、約70cm、頭部と手足はレジン製、胴体部はキッド革製、細長いシルエットが特徴だ。

このジビZIBBI「ウィーンのレヴェイヨン = ウィーン分離派へのオマージュ1918 Reveillon a Vienne - Hommage au Wiener Werkstatte 1918」は、1994年に発表されたジビZIBBIの初版シリーズ25体のうちのひとつ。

ブルーとインディゴのメッシュのショートヘアー、細い眉に真紅の口紅、そしてどこか思わせぶりな流し目....、気品があり、ミステリアス、息を呑むような美しさだ!!
アールデコの時代のモダンでエキセントリックな美しい女性像が見事に表現されているように思う。

彼女がまとっている白とシルバーのシルク・ウールのニットドレス、そこには、パリで最も人気のある刺繍アーティストのひとりとして知られるキャロリーヌ・ルセル Caroline ROUSSEL によるアールデコ・モチーフの刺繍がほどこされており、メタルシルバーのラメ糸で編んだ胸当てが付けられていて、そのうえには20世紀初頭に作られたという水銀製の珍しいボタンが付けられている。
そして、彼女が首から下げているオリエンタル調の装身具は、シャネル(グリポワのデザイン)のもの。
ドレスにマッチしたシルバーのラメ糸で編まれたベレー帽、フード付きのグレーのロングコートは、シルク・カシミア・ウールの混紡で、エルメスの布地が用いられたものである。そして、コートの裏地には、白とシルバーのブロケードが使われている。何という贅沢さであろう!しかし、一見、地味に見えるところがいい。こういうのを究極のシックというのかも知れない。

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このほか、彼女の付属品として、シルバーの縁飾りがついた黒革製のハンドバッグ(中に小さなべっ甲の櫛が入っているという芸の細かさ!)、そして、レヴェイヨン Reveillon のための、ウィーン分離派スタイルの模様が描かれた磁器製のティーセットなどがある。この無邪気で可愛らしい模様は、ビリーボーイBillyBoy* によるものだ。彼女は、日本に来て以来毎年、レヴェイヨンには、このティーセットを愛用している。

美しい人形を鑑賞しながら、大晦日のレヴェイヨンと洒落込んで、年越しそばを食べるのも悪くないかも。。。。

どうぞ良いお年を!


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2006年12月05日

MDVANII "CECI N'EST PAS UNE POUPEE"展リポート

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スイス・ローザンヌ市の2つのミュージアムで開催されているミドヴァニィMdvaniiの展覧会を見てきた。

今回、ミドヴァニィ・ドールMdvanii ビリーボーイBillyBoy*の絵を展示しているコンテンポラリー・アート専門の"mudac"は、ローザンヌ市の観光名所カテドラル(大聖堂)のすぐ近くに位置するこじんまりとした美術館。2つの部屋に、大型作品「マドモアゼル・ミドヴァニィ」の新旧作、サイバー・セクシャル・シリーズやグラマラスで未来志向の最新作など約70点が、ビリーボーイBillyBoy*の絵画作品やオブジェと共に絶妙のセンスでインスタレーションされ、会場はカラフルでラブリーな雰囲気に満ち溢れ、BGMで流されていたフィリップ・グラスの「渚のアインシュタイン」("Einstein on the Beach" Philip Glass, Choregraphic Bob Wilson)も耳に心地よかった。多分ララLalaの選曲だろう。(彼は、元ミュージシャン) 

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展示作品は、本展の為に制作された新作が半分以上を占め、新鮮な驚きに満ちており、特にコンポジション製の大型作品「マドモアゼル・ミドヴァニィ」の迫力に満ちた美しさが目を引いた。なかでも、"Saint Glamour"と題された十字架にはりつけにされたマドモアゼル・ミドヴァニィMademoiselle Mdvaniiの姿が、ビリーボーイBillyBoy*らしいユーモアを感じさせ、印象に残る。
上の写真下段右、チェリーレッドのジャケットを着たララLalaと一緒に写っている黒いドレスの3人の美女は、スイスのパンク・ロック・グループ"LES FEMMES FRIQUEES"の面々。


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また、もう一方のmusee de l'Elyseeは、元々、地元の資産家の邸宅だった建物が市に寄贈され美術館になったもので、ミュージアムというより、サロン的な趣が感じられた。壁面は、濃いピンクで統一され、シャンデリアが天井から下がり、クラシックなソファや椅子が置かれている。数10点のミドヴァニィMdvaniiや仲間をモチーフにした写真作品が展示されていた。

又、別の部屋では、1920年代〜1930年代に活躍した日本人写真家SHOJI UEDAの写真展も同時に開催されていた。

ヴェルニサージュには、スイスだけでなく、ヨーロッパ各国から多くのゲストが来て、大変な賑わいであった。スイスを代表する現代アーティストで、最近、ルイ・ヴィトンのハンドバッグもデザインしたシルビー・フルーリSylvie Fleury(上の写真下段左)の姿も。とてもチャーミングな女性だ。ミドヴァニィ・ドールの世界的コレクター、フランク・ボナトー氏Franck BONATO(上の写真下段中央)もフランスから展覧会を見にやって来た。


なお、以下の写真は、musee de l'Elyseeの展覧会のヴェルニサージュの後、会場をローザンヌの最高級ホテル「ローザンヌ・パラス」のクラブに移して行われた二次会の様子。
ビリーボーイBillyBoy*は、スキャパレッリの有名な「骨のドレス」を再現した妖しげな黒いロングドレスに身を包み、やはりスキャパレッリの帽子と電話機型のハンドバッグを持っている。
因みに、将来、日本で彼の展覧会をするときには、ゲイシャの格好をしたいとか!!!
ハンサムな青年は、写真家で役者のディエゴDiego。日本の北野武監督に憧れているという。
ミステリアスな黒いマスクの麗人は、パリから駆けつけたドラッグクィーン。
中段・左の写真の左端は、ビリーボーイBillyBoy* とララLalaの息子(養子)アレクAlec. 着ている服は、ハイスクールの制服だというが・・・?
下段左の写真は、mudacのヴェルニサージュの後のパーティー・シーン。可愛いくメーキャップをし、セミヌード姿のビリーボーイBillyBoy*, その隣は、スイスの有名なアート・コレクターで画廊を経営するビル・ハント氏 Mr.Bill Huntと有名写真家スティーブン・ショール氏Mr. Steven Shore
右は、ララLalaとビルBill

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2つの展覧会は、ローザンヌの市をあげて宣伝しており、市内の至る所にポスターが貼られ、新聞、雑誌でも連日大きく取り上げられていた。

ローザンヌ市の観光宣伝をするわけではないが、とても美しい所であり、人々も親切で温かい。
なお、周辺の田舎の自然の美しさは、さらに魅力的!アルプスの少女ハイジの物語が甦る。写真は、ララLalaと愛犬タイソンTisonと私。

チャンスがある方は、ぜひお出かけください。

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2006年11月18日

ミドヴァニィの展覧会 MDVANII "CECI N'EST PAS UNE POUPEE"

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スイス・ローザンヌにある2つのミュージアムで、ビリーボーイとララBillyBoy* & Lalaによる創作品ミドヴァニィMdvaniiの展覧会がスタートした。

2つの展覧会の共通タイトルは、MDVANII "CECI N'EST PAS UNE POUPEE"、直訳すれば、「ミドヴァニィ、それは人形ではない」。

mudac, musee de design et d'arts appliques contemporains
17th Nov. 2006〜11th Feb. 2007
ここでは、ミドヴァニィ・ドールと絵画作品が展示される。
http://www.mudac.ch/

musee de l'Elysee Lausanne
23rd Nov. 2006 〜 28th Jan. 2007

こちらは、ミドヴァニィMdvaniiをモチーフにしたビリーボーイBillyBoy*による写真が展示される。
http://www.swiss-riviera.com/musee-elysee-lausanne/

因みに、共通ポスターに写っているのは、超大型ミドヴァニィ作品である身長70cmの「マドモアゼル・ミドヴァニィ Mademoiselle Mdvanii」の美しい足である。そして背景は、ビリーボーイBillyBoy*による絵。

展覧会を見るために、私も来週からスイスへ出かけることになった。
何が見られるか今からワクワクだ。
展覧会の様子は、帰国後、報告したい。

では、行ってきます!

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2006年11月09日

イタリアン・タッチのミドヴァニィ「ヴィア・ヴェネトー」 Via Veneto Mdvanii

via veneto yellow.JPGvia veneto.JPG

「ヴィア・ヴェネトー Via Veneto」とは、ローマのお洒落な通りの名前である。
イタリア女優シルバーナ・マンガーノを思わせる細く美しいカーブを描いた眉と悩ましい眼差しが特徴のミドヴァニィMdvanii >「ヴィア・ヴェネトー Via Veneto」。
彼女が」着ているのは、マルチカラーの縞柄のニット・シース・ドレスに、大きな衿の付いたニット・ガーディガン、ビビッドなカラー・ストッキングと手袋がコーディネートされ、仕上げは、フューシャ色の花と黄色のリボン飾りが付いたイタリアン・ストロー・ハット。
カラフルなジュエリーも素晴らしい!

ミドヴァニィ Mdvaniiの髪型は、比較的珍しいフリップ・ヘアー。アレキサンドル・ド・パリのデザインである。
パゾリーニの映画「テオレマ」のなかで、シルバーナ・マンガーノがしていた髪型からインスパイアーされたものだいうが、私の記憶と少し印象が違う。

それはともかく、ヴィア・ヴェネトー・ミドヴァニィ Via Veneto Mdvaniiは、1993年、SW JAPANのエクスクルーシブ作品として限定25体制作されたものだった。
勿論、メーキャップ、ヘアースタイル、ヘアーカラーにバリエーションがあり、それぞれが異なる個性と魅力を発揮していた。

やはり、現在では所有されているコレクターが手放さない限り入手できない貴重なレジン時代の作品である。

トップの大きい写真は、ビリーボーイ BillyBoy*によるもの。

Photo (c) BillyBoy*


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2006年11月03日

L'OFFICIEL Mdvanii 1992 ロフィシェル・ミドヴァニィ

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フランスの有名ファッション誌L'OFFICIELと提携したミドヴァニィMdvaniiが1992年に発表された。

赤地に可憐な花が描かれリバティー・プリントのシースドレスに、同じ布を裏地に使ったターコイズ・ブルー又はゴールデン・イエローのローシルクのコート。本格的な仕立てのポケットも付いている。マッチしたカラーストッキングに1940年代スタイルのハイヒール・パンプス、ドキッとするような鮮やかな色合いの手袋、ジュエリー、そして小粋なシルクのスカーフを首に巻き、シックなつば広の帽子、という装いだ。その他、ハンドバッグやパヒューム・アトマイザーも付属品として付いていた。

ミドヴァニィMdvaniiは、非常にタイトなボブヘアーに真紅の唇、ブルーグレーのアイシャドー。ボブヘアーの色合いには、ブロンド、ジェットブラク、赤毛、ブラウンなどがあり、人毛が使われていた。

ドレス、コート、付属品のカラー・コンビネーショが実に魅力的な、非常に充実した作品である。

L'OFFICIEL誌を通して販売され、日本では、SW JAPANが25体を紹介した。
大変好評で、発売直後に完売。今では所有されているコレクターが手放さない限り入手できない貴重な作品となっている。

因みに、その時のL'OFFICIEL (SEPTEMBRE 1992)誌には、ビリーボーイBillyBoy*ミドヴァニィ Mdvaniiの特集が10頁に渡って掲載された。

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トップの写真はビリーボーイBillyBoy* によるもの。
二人のミドヴァニィMdvaniiの間に置かれたクラシックな椅子もステキだ。

Photo (c) BillyBoy*

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2006年10月22日

フレームとシャコー・ミドヴァニィ  Flame & Shako Mdvaniis

flame and shako s.JPG

ダークブルーの夜空を背に立つ二人の美女。
燃え立つようなファイアー・エンジン・レッドのカクテルドレスをまとう漆黒の髪の美女は、「フレイム」ミドヴァニィ Flame Mdvanii
そしてマーメイドラインのロングドレスにゴールド・イエローのボレロ・ジャケットをはおっているウルトラ・グラマラスなブルーのビーハイブヘアーの彼女は、「シャコー」ミドヴァニィ Shako Mdvaniiだ。

Photo by BillyBoy*

「フレイム」ミドヴァニィ Flame Mdvanii は、1992年に発表されたExclusive Representativesのアイテムのひとつであり、当時、SW JAPANが国内に20体上陸させたもの。

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ヘアーカラーは、ブラックとホワイト。
メークは、悪魔的なブラウン系とソフトなピーチ系。

取り外しのできるペプラム・スカートがついたファイアー・エンジン・レッドのカクテルドレスと、お揃いのトークハット(トルコ石と羽根飾りがついている)、手袋、黒いシルクストッキング、ハンドバッグ、ゴールドのハイヒールパンプス・・・。非常に完成度の高い優れた作品だ。

隣の「シャコー」ミドヴァニィ Shako Mdvaniiは、ララLalaのお気に入りで非売品。ララLalaは、こういうタイプの女性が好きらしい。
目の縁にかかるサイドの髪のカットが素晴らしい!
非常にパリを感じさせるミドヴァニィ Mdvaniiである。

因みに、彼女たちの後ろに写っているのは、9.11テロで破壊されたニューヨークの貿易センタービル。
複雑な思いがする。


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2006年10月12日

BILLYBOY* TOKYO MIXES

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ビリーボーイBillyBoy*の友人が、当ブログのために面白いものを作ってくれた。
カセットには、

BILLYBOY* TOKYO MIXES
PRODUCED BY MAN PARRISH


と表記されている。
「慈善家男」さんがプロデュースしたらしい。
このセンスなかなか!!!

カセットとレコード、お楽しみください。

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2006年10月11日

ララもハローキティで・・・Lala loves Hello Kitty too

hello kitty pause small.jpg

ビリーボーイBillyBoy*ハローキティHello Kittyのファンであることは以前書いたが、何と、そのフィーバーが、ララLalaにまで伝染してしまった!

因みに彼も大の動物好き。タイソンTizonという名のボクサー犬を飼っている。

赤い靴が妙にセクシー!彼の愛車も赤いジャガー。
結局、赤い色が好きなだけかも知れない!?


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2006年10月01日

ミドヴァニィ、ベーシック・コレクション'91 Basics Collection '91

basics zsmall.JPG

今から15年前、1991年夏、ミドヴァニィMdvaniiのヘアースタイルに大きな刷新が図られた。
それまでの、ダブル・ウィッグ(オールバックの黒髪を頭部に貼り付けた上に、さらに、取り外しできる幾つかの髪型のウィッグを被せていた)から、頭部に、接着剤で固定されたシングルのヘアー・ウィッグへ変わり、頭部のボリュームが押さえられたことにより、全体のプロポーションがぐんと良くなる。

ボリュームたっぷりの黒髪ボブを主流としたヘアースタイルから、ニュアンスのあるブロンド系やブラウン系の豊富なカラーバリエーションが生まれ、シルエットは、ピタッととした過激なまでのショート・ボブ。
ヘアーカラーには、「メドゥーサ」、「ミア・キュルパ」、「ルクレチア」、「チンチラ」、又、リップス・カラーも「モーブ・ベーゼ」、「ビター・スィート」、「トロ・シック」、「サブリミナル」などと、パリのシックと遊び心をミックスさせたような呼び名が付けられていた。
最初期のミドヴァニィMdvaniiが持っていた日本人形のような雰囲気は消え、よりモード的な、パリやミラノで活躍するモデルを連想させるような印象である。

ベーシック・コレクションBasics Collectionには、トップの写真が示すように4種類のスタイルが作られた。この中から、写真向かって左端の「ラ・プティット・ローブ・ノワール>」La Petite Robe Noire, と右から2番目の「ファム・ファタール」Femme Fataleの2スタイルが、日本に上陸した。

basics 2 small.JPG famme fatale small.JPG fatale 2 small.JPG

ラ・プティット・ローブ・ノワール La Petite Robe Noire は、黒いシルクシャンタンの半袖シースドレスに、麻製のフライアウエイ・ジャケットという50年代風スタイル。

ファム・ファタール Femme Ftale は、フューシャ又はオールドローズのシルクシャンタンのストラップレス・シースドレスに、カラーコントラストを利かせたボレロ・ジャケットが組み合わされている。

そして各ミドヴァニィには、それぞれの個性と衣装にマッチしたジュエリーがコーディネートされていた。

彼女たちは、ミドヴァニィMdvaniiの2番目の顔としてシンボル的にパブリシティーされ、ビリーボーイBillyBoy*の大型絵画作品のモチーフになったことでも知られる。

トップの写真は、ビリーボーイBillyBoy*によるもの。ミドヴァニィたちと一緒に写っている木製の椅子も魅惑的だ。18世紀のアンティークだという。
Photo (c) BillyBoy*

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2006年09月20日

ルイ・ヴィトンのパーティーで at the Louis Vuitton party

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ビリーボーイBillyBoy* から、当ブログに使ってくれといって、数点の写真が送られてきた。

スイス・ローザンヌのヨットクラブで行われたルイ・ヴィトンLouis Vuittonのパーティーの写真である。
ビリーボーイBillyBoy* によれば、この日、彼が着ていたのは、バーバリーBurberryのシャツに、ヨープJOOPのカスタムメードのスーツ、エルメスHermesのネクタイ、シャネルCHANELのスカーフ、そしてディオールDiorのスカイブルーのマニキュア。ジュエリーには、アンバー(琥珀)とベークライトのブレスレットを選んだという。

無邪気な物質主義的ひけらかしには、全く当惑してしまう!
因みに写真右下の帽子は、ビリーボーイBillyBoy*自身がデザインしたそうだ。

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左上の写真の個性的でグラマラスな女性は、シルビイ・フルーリーSylvie Fleury、アーティストで、つい最近、ルイ・ヴィトンLouis Vuittonのためにシルバーのハンドバッグをデザインしたそうだ。そのうち、日本でも宣伝されるのだろうか?
因みに、彼女が着ているのは、ルイ・ヴィトンのスーツとか。巨大なパールのネックレスをつけているところが非凡だ。
隣の白いセーターを着た清楚な感じの若い女性は、ソフィー・クラマーSophie Cramer、モダン家具のデザイナーだという。

話は飛躍するが、こうしたパーティー・シーンで、グラマラスな彼らやブランド服でメッキしたブルジョア意識を、あっと言わせるには、アジアン・テイストで行くに限る。
日本の着物も悪くないが、こういうシーンでは、まかり間違うとダサく、平凡に見えてしまうので、それよりパンチがあって効果的なのが、アジアの少数民族の衣装だ。エキゾティックな斬新さが際立ち、オシャレで、そして何よりアートを感じさせるところが値打ちだ。

この秋冬、ローザンヌのミュージアムで開催されるビリーボーイBillyBoy*の展覧会のオープニング・パーティーに参加することになったら、私の箪笥の宝である、とっておきの中国・雲南省の少数民族の衣装(ケンゾーさんも、イッセイ・ミヤケさんも真っ青よ!)をトランクにしのばせて行こうと思う。


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2006年09月17日

スタジオ・アルクール Studio Harcourt

studio harcourt small.JPG

フランスの作家で評論家であるローラン・バルトRoland Barthes(1915〜1980年 著「モードの体系」など)は、「神話」というエッセイのなかで、『フランスにおいては、スタジオ・アルクールStudio Harcourtでポートレートを撮影しないうちは、本当の俳優ではない。スタジオ・アルクールStudio Harcourtから出てきた俳優は、神である。彼(彼女)は、決して何もしない。ただ安楽を獲得する』と書いている。

1930年代から1991年頃までパリの写真館スタジオ・アルクールStuidio Harcourtでは、無数のポートレートが撮影された。マレーネ・ディートリッヒ、ミスタンゲット、イブ・モンタン、モーリス・シェバリエ、エディット・ピアフ、ジャンヌ・モロー、ブリジット・バルドー、カトリーヌ・ドヌーブetc
スタジオ・アルクールStudio Harcourtのポートレートは、全てモノクロで、独特のムードとスタイルをもっており、一目でそれと分かる。

パリで最もファッショナブルな地域のひとつであるドレナ通り49番地に位置したアルクールの建物は、ヨーロッパでもユニークなものであった。広いエントランスホールやレセプションルーム、リラクゼーション・キャビンなどを持ち、最新式の撮影設備が完備された8つのスタジオで、優秀なアーティスト・フォトグラファーにより、被写体は、その人生における「今」という瞬間を完璧な美しさで写真にされた。
写真のハイ・ファッション・ハウスとして、半世紀以上もパリの写真界に君臨していたが、残念なことに、確か、1991年頃、閉館されたと聞いている。

ミドヴァニィMdvanii「スタジオ・アルクール Studio Harcourt」は、この伝説的なパリの写真館へ敬意を表して制作された作品(1993年)だ。

アルクールの写真が、もっぱらモノクロであったことに因んで、ミドヴァニィMdvaniiの衣装には、R.デュフィ Raul Dufy(フランスの画家 1877〜1953年)からインスパイアーされた白黒花柄プリントの生地が用いられ、シックなシースドレスと、お揃いのコート、帽子というひと揃えが作られた。ストッキングは黒。真紅の革製ベルトと、同じく真紅の革製ハンドバッグがアクセントになっている。そして、チラッと覗かせたコートの真紅の裏と真紅のハイヒールに、品の良いエロティシズムを感じさせた。

この頃から、ミドヴァニィMdvaniiのヘアースタイルは、全体のプロポーション・バランスが考慮され、頭部を小さく見せるよう、初期のダブル・ウィッグから、よりシンプルでニートな貼り付けの人毛ショート・ボブに改良された。
メークは、ブラウン系のグラデーション。リップスもダーク・ブラウン・レッド。非常にシックで、パリのエッセンスがたっぷり込められている。
完成度の高いレジン製後期の代表作のひとつであるといって良い。

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余談だが、ビリーボーイBillyBoy*の良きパートナーとして知られるララLalaことジャン・ピエール・レストラードJean-Pierre Lestrade氏も、スタジオ・アルクールStudio Harcourt で、かつてポートレートを撮影してもらっている。
写真は、1980年代終わり頃の彼。フランス人映画俳優といっても差し支えないほど、男前だ!但し、現在の彼は、もっと貫禄が出ており、ヘアースタイルもこの頃とは違う。

写真右は、写真集Studio Harcourt
Claude-Jean Philippe 著 Seghers Archimbaud刊

Photo (c) BillyBoy*

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2006年09月09日

真夜中の魔法 Magie a Minuit

magie a minuit bis small.JPG

エキゾティックなターバンに、ミステリアスな黒地にゴールドの唐草模様がハンドプリントされたオペラコート、黒いシルクのイブニングドレスをまとうミドヴァニィMdvanii
三白眼に近い妖しく美しい顔。初期レジン製ミドヴァニィMdvaniiの典型的なモデルである。

彼女が着ている衣装は、「真夜中の魔法 Magie a Minuit」と呼ばれる当時(1990年)のドレスセットのひとつ。写真では分かり難いが、いかにもビリーボーイBillyBoy*らしいバロック調の十字架ペンダント・ネックレスをつけている。

彼女の背景には、ガウディの建物を思わせ、同時に内臓感覚を呼び起こすような不思議な洞窟めいた空間が広がっている。「真夜中の魔法 Magie a Minuit」の名に相応しい芸術性豊かなイメージだ。
撮影したのは、CGを駆使した斬新なアイディアとセンスで注目されたファッション写真家の第一人者の一人、所幸則氏。
今から、16年も昔のことである。当時、CGで写真を処理する技量を持ってる写真家は少なく、なかでも、所氏の前衛的なアート・センスは、ぴか一だった。そんな時代の申し子のような写真家と、ひょんな縁で知り合えたのは、ラッキーと言うしかない。
その彼が、ミドヴァニィMdvaniiを被写体として非常に興味があると言い、実験的に撮ってくれたのが、この写真であった。
バロック絵画のような味わいが、とても気に入っている。

個人蔵

Photo (c) Yukinori Tokoro

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2006年09月03日

世界で最もセクシーな男性人形

male dolls black and white small.JPG male dolls samll.JPG

ミドヴァニィ Mdvaniiの世界に初めて男性たちが登場したのは、1992年の終わり頃だった。
ロギィ・ロギィRhogit-Rhogit, ティームキーTiimky,ゼドリックZhdrick
の3人。彼らのキーワードは、タフ&ビューティー TOUGH AND BEAUTY, 革命的な RENOLUTIONARY, 性的魅力 SEXUAL ATTRACTION, 新しい人間関係 PEOPLE OF TOMORROW, そしてセーフ・セックス SAFE SEXなどであった。

彼らは全員、バイセクシャルだ。
ロギィ・ロギィ Rhogit-Rhogit は、ミドヴァニィMdvaniiの恋人であると同時に、黒人男性ゼドリックZhdrickという同性の恋人を持つ。
ティームキーTiimkyは、ロギィ・ロギィRhogit-Rhogitの双子の弟という設定だった。二人の違いは、目の色。ロギィ・ロギィRhogit-Rhogitがブラウンに対して、ティームキーTiimkyはブルーの瞳を持っていた。

彼らはレジン製。髪には人毛が使われた。
そして特筆すべきは、解剖学的に、かなり忠実な表現がなされた男性ボディを持っていたことである。そして程よくマッチョであり、プロポーションは、決して抜群に良いという訳ではなかったが、それが、かえってセクシーに感じられた。

また、エイズ予防のメッセージを込めた「セーフセックスSAFE SEX」というコンセプトを彼らに担わせたことも、人形の世界において、非常に革新的だった。そして実際、各人形には、付属品のひとつとして、フランス製の人間用コンドームが備えられていた。

国内には、ロギィ・ロギィRhogit-Rhogit, ティームキーTiimky, ゼドリックZhdrich、合わせて50体が上陸した。

first male dolls catalog small.JPG

衣装は、オートクチュール仕立て。本物のポケットにシルクの総裏がついたスエードのジャンパーにジーンズ、白い木綿の下着、編みこみ模様の入ったニットのセーター又は黒いニットのベスト、靴下、そして本革製のスリッポン・シューズと帽子。
ヘアースタイルとカラーには、多くのバリエーションがあった。

バイセクシャル男性の神秘と官能性を品良く表現した興奮に満ちた人形たちであり、女性からも男性からも大いに支持された。特に、肩まであるブロンドのロングヘアーをなびかせ、憂いを含んだ甘いマスクのティームキーTiimkyは、女性ファンの心を掴んだ。
また、当時、内藤ルネさんのご好意で、雑誌「薔薇族」に紹介していただいたことも忘れられない。

レジン製の男性人形は、結局1回のみの制作に終わり、彼らは、今や非常に貴重なものとなっている。手放す人が現れない限り、入手することは不可能だ。

ページ上の2点の写真は、ビリーボーイBillyBoy*によるもの。
Photo by BillyBoy* 1992

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2006年08月21日

WARHOL'S WORLD

warhol world BB small.JPG warhol world book small.JPG warhol world Basquiat small.JPG

人形以外の話が続いてしまうが、面白い本が発行されたので、紹介したい。

WARHOL'S WORLDである。
アンディ・ウォーホル Andy Warholが、1970年代〜1980年代に撮った未発表の写真に、Glen O'Brienによるショート・エッセイを加えたもの。
ニューヨークの伝説的なクラブ"Studio 54" に集うセレブたち、そして彼のFACTORYに出入りするエキセントリックな時代のクリエーターやアーティスト、ドラッグ・クィーンたちのオンパレードである。
ミック・ジャガーMick Jagger, ジャン・ミッシェル・バスキア Jean-Michel Basquiat, デビー・ハリー Debbie Harry, ロバート・ラウシェンバーグ Robert Rauschenberg, ビアンカ・ジャガー Bianca Jagger, デミ・ムーア Demi Moore, パロマ・ピカソ Paloma Picasso, ブルック・シールズ Brooke Shields, キース・ヘリング Keith Haring, その他沢山、そしてビリーボーイBillyBoy*も。

ビリーボーイBillyBoy*については、「デザイナーで、ハイブリッド・セクシャリティー」と紹介されており、トップの写真の他ミニスカート姿で艶やかにポーズを決めているものなど合計3点が掲載されている。

誰もがアクの強い個性を放っていて、頁を見ているだけで眩暈を起こしそうだが、その中で、唯一ほっとさせるのが、ティナ・チャウ Tina Chowの写真だ。
warhol world Tina Chow small.JPG

ティナ・チャウ Tina Chowは、1970年代に日本で活躍した日本人とアメリカ人のハーフのモデル。当時の名前は、ティナ・ラッツだった。その後、ニューヨークでチャイニーズ・レストランを経営している中国系アメリカ人のチャウ氏と結婚。1990年代にエイズで亡くなった。
彼女は私とほぼ同世代の人気モデルであり、当時の日本のファッション誌によく出ていて、チャーミングな笑顔で多くの読者を魅了した。ウォーホルも、彼女の無条件に美しくてカワイイ笑顔にノックアウトされ、写真を撮りまくったのだろう。当写真集には3点の彼女の写真が掲載されている。

ところで、私が、この写真集の中で、最も感動したのは、マーサ・グラハム Martha Graham(マーサ・グラハム舞踏団の創始者 1894年〜1991年)のものだ。
長い黒髪を両耳の脇で丸く結い、まるでポピ族の少女のような髪型に、アンティークのインディアン・ジュエリー風のステキなジュエリーを身につけている写真。実にカッコイイ!!!こんなおばあさんになりたいと思った。

warhol word Martha Graham small.JPG

いろいろな意味で楽しめる刺激的な写真集である。

WARHOL'S WORLD
HAUSER & WIRTH STEIDL Publishers
www.steidlville.com/www.steidl.de
www.hauserwirth.com







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2006年08月03日

BillyBoy* and J.M. Basquiat

La Colline - 20 may 06 012 (6) small.jpg

スイス・ローザンヌの2つのミュージアムで、今秋からビリーボーイの展覧会が開催されることになった。

●MUDAC museum of design and decorative and contemporary art
ビリーボーイ
のドール・クリエーションと絵画作品が展示される。
期間は、2006年11月6日から2007年2月まで

●Musee L'Elysee museum of photograpy
ビリーボーイミドヴァニィをモチーフにした写真が展示される。
期間は、2006年11月23日から2007年2月まで

これらのイベントをひかえて、ビリーボーイララは、作品の最終的な仕上げにとりかかっている。
折りしも、ビリーボーイから面白い写真が送られてきた。

何と、1980年代にニューヨークで活躍した黒人の天才画家、ジャン・ミッシェル・バスキア Jean-Michel Basquiat の絵が一緒に写っている!!!

J.M.バスキアは、1960年生まれ。80年代を代表するグラフィティ・アーティストだ。アンディ・ウォーホルに認められ、若くして成功するが、ドラッグに溺れ、27歳という若さで世を去った。彼をモデルにした映画「バスキア」が、同じくニューヨークの元画家であったジュリアン・シュナーベル監督によって1990年代後期に制作され、日本でも上映され、話題を呼んだことは記憶に新しい。

因みに、現在、バスキアの絵は、1点1億円だという!ジューィッシュ・マフィアが吊り上げたそうだ。

1点1億円という価値のあるバスキアの絵が、何点もビリーボーイと一緒に写っているのだから、かなりビックリした。

考えてみれば、バスキアビリーボーイは、共に1960年生まれ。ニューヨークで育ち、アンディ・ウォーホルに才能を認められ、若くして有名になったことなど、いつくかの共通点がある。ニューヨーク時代、二人は知り合いだったかも知れない。そう思って、すぐさまビリーボーイに聞いてみた。
すると案の定、二人は、70年代から親しい友だちだったこと、そして、トップの写真のビリーボーイの後ろに写っている"TOXIC"という題名のついている絵をバスキアが描いていたとき、今から25年前、彼のスタジオにビリーボーイがいた、などのエピソードを話してくれた。
"TOXIC" とは直訳すれば「有毒物質」だが、ビリーボーイによれば、バスキアは、その題名を彼の友だちの名に因んでつけたという。TOXICさんとは、一体どんなひとだったのだろう?

Basquiat2 small.jpgBasquiat1 small.jpg

写真に写っているバスキアの絵(リーボーイララがそれぞれ写っている)は、スイスのThe Museum of Contemporary and Modern Art の創設者と、その他、ビリーボーイの友人のギャラリーのオーナーが所有しているものだそうだ。

ローザンヌへ行ったら、ビリーボーイの展覧会だけでなく、バスキアの絵も見てみたい。

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2006年08月01日

ドミノ DOMINO

domino small.JPG

大きく膨らませた白いビーハイブヘアー、腰のところに真紅のリボンのアクセントが付けられた黒いシースドレスをまとい、ペットの豹を連れてセーヌのほとりに佇むミドヴァニィ。幽玄な雰囲気とウィット、ユーモア、シックさが入り混じった独特の世界が感じられる。
彼女は、1992年に発表されたドミノ DOMINO ミドヴァニィである。

このドミノ・シリーズでは、トップの写真のモデルの他、黒やピンクのビーハイブヘアーのカラーバリエーションがあり、シースドレスにも白、白地に黒い水玉プリント、黒地に白いプリント柄などの各バリエーションが作られた。そして、DOMINO 、つまり、ドミノ仮装衣(頭巾付き外套と顔の上半分を隠す仮面から成る舞踏会衣装)という本来の意味を反映させるためか、頭部を覆う大き目のスカーフが付けられていた。

特筆すべきは、このドミノ・ミドヴァニィから、それまでブルーグレー一辺倒だったミドヴァニィのアイシャドーに、ピーチ色という新色が加わったことである。そしてヘアースタイルに関しては、ボブヘアーの次に生み出されたのが、ビーハイブヘアーであり、ドミノは、ビーハイブヘアーのミドヴァニィ第1号であった。

domino w small.JPG
様々な新しい表現が試みられたドミノ・ミドヴァニィは、レジン時代のミドヴァニィの中でも、日本のコレクターに最も人気が高かった作品のひとつに数えられる。白・黒・赤というカラー・コンビネーションが日本人好みだったからかも知れない。

ドミノ以降、ビリーボーイは、しばしばビーハイブヘアーを人形のヘアースタイルに採用している。


domino pink small.JPG
そう言えば、ビリーボーイ本人も若い頃、それに近いヘアースタイルをしていたことを思い出した。
私が初めてビリーボーイに出会った時(1984年)、彼は、まるでお祭りの屋台で売っている「綿アメ」のようなピンクのビーハイブヘアーをしていた!
それはシックなパリの街並みのイメージから完全に浮いていて、まるで、UFOから降りてきた宇宙人といった風情だった。
因みに、30cm位の高さがあったピンクのビーハイブヘアービリーボーイの写真は、当時のELLE誌など、フランスのファッション誌がこぞって取り上げていた。

トップの写真 Photo by BillyBoy*

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2006年07月06日

Mdvanii Society Game

Mdvanii Society Game small.JPG

ミドヴァニィ・ソサエティー・ゲーム Mdvanii Society Game
大人用 シックでスノッブ、とにかく楽しい!

セックス・シンボル、ノーベル平和賞、マイナー芸術家、王家の末裔、はたまた、ポップ・スター、学生、モード雑誌の記者、皆、ミドヴァニィの「おとりまき」になりたがっている。彼女は、自立していて、美しく、理想の友人だからね。

罠あり、スキャンダルあり、エロティックな出会いや、意外な出会いの散りばめられた道程を通して、自分用のカルマ・カードを見つけてください。失敗や仲たがいを避け、有名になれるか、はたまた、パリ中の嘲笑の的にされるか。ミドヴァニィの「おとりまき」に入れてもらい、ゲームに勝つためには、自分の「役」を選び、パートナーに出会い、セックス・ポイント10点、社交ポイント10点を獲得、さらに、どちらかのブティックで、個性的な服を買わなければならない。

ゲーム時間 2〜4時間  人数 2〜6人

以上は、ビリーボーイミドヴァニの世界をモチーフにデザイン制作し、1993年に発売された西洋双六「ミドヴァニィ・ソサエティー・ゲーム」の説明の一部である。勿論、これを書いたのもビリーボーイ

ゲームの参加者は、サイコロを振り、カルマ・カード(全部で130枚ある)を見つけ、その裏に書かれているメッセージに従って、ポイントを獲得したり、減らしたりしてコマを進めて行くのだが、カルマ・カードの内容があまりにもスバラシイので、いくつかご紹介したい。

●JANE Xとお熱いデート。セックス・ポイント5点追加。週末は休もう。

●変態男から、電話で猥談の嫌がらせ。C'EST INOUI (そりゃ、スゴイ!)のマスへ行き、女友だちにエッチな打ち明け話。

●日本人記者が、路上インタビュー。「セーフセックスを実行してますか?」「いきずりの浮気なんてしないから、心配ないよ。」と答える。でも、もし、そうじゃなかったら?セックス・ポイント1点減点。

●ACT-UPの運動家が、あなたの寝室に乱入。顔にルルドの聖水の詰まったコンドームを投げつけられる。そこで目が覚め、飛び起きる。夢だった。テディ・ベアを抱いて、もう一度おやすみ。浮気はダメ。安心第一。セックス・ポイント1点。

●逆上して、公式な場で、イギリス女王にキス!なんたるショッキングな出来事!社交ポイントを全て失う。

エロティックでウィットに溢れる、いかにもフランス・タッチのゲームである。
このゲームを楽しむには、フランス語をある程度理解できないと難しいが、ゲームとしての面白さ以上に、そのデザイン性に注目したい。
つまり、フランス語が解らなくても、実際にデームとして遊べなくても、持っていたいと思わせる大きな魅力があると思うのだ。
そして、これを購入したひとの殆どが、ゲームとしてより、インテリアとして、または、コレクションのひとつとして所有しているというのも事実である。

このゲームの最大の魅力は、ショッキング・ピンクの箱のふたの部分に印刷されているレジン製初期ミドヴァニィの頭部の絵であると言って差し支えない。
これは、前回、紹介したSUZYSUSIEの絵と同時期に、ビリーボーイが描いた10点シリーズの作品のひとつであった。オリジナルの絵は、1m×1mのキャンバスにシルクスクリーンでミドヴァニィの顔を表現し、バックの色を10点それぞれ違う色に塗り分けていた。

Mdvanii head 2.JPGMdvanii head 1.JPGMdvanii heads.JPG

非常にインパクトがあり、小悪魔的なミドヴァニィが実に誘惑的だ!

ミドヴァニィ・ソサエティー・ゲームは、当時、限定1200個作られ、そのうち50個が日本で販売された。箱には、限定ナンバーとビリーボーイの直筆サインが入っている。価格は2万円。(税込 送料込み)

現在、若干数の在庫が残っているので、興味の有る方は、SW JAPANまでお問合せください。

SW JAPAN
info@swjapan.net


なお、因みに、オリジナルの絵の方は、当時約120万円。現在はそれ以上の価値がある。

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2006年06月26日

Edie and SUZYSUSIE

suzy susie.JPG

1992年の夏のある日、私は、音楽プロデューサーの吉永多賀士氏から、突然電話をもらった。
彼は、新しい日本のガールズ・バンドをプロデュースしており、ビジュアル・デザインをビリーボーイに依頼したいという。早速、吉永氏に会って詳しい内容を聞いてみると、彼は、パリのブティックで偶然ミドヴァニィを見て、強烈な印象を受け、また、ビリーボーイのバービーの本の日本語版「We ♡バービー」(グラフィック社刊)を手に入れ、ビリーボーイの存在を知り、代理人である私にコンタクトしたということであった。そして、人形をモチーフにしたポップでキュートなビジュアル・デザインを望んでいることを知らされた。私は、即座に、このアイディアは、ビリーボーイが来年(つまり1993年)発表しようとしているミドヴァニィMdvaniiの妹イーディEdieのイメージに通じるものがあると感じた。

ビリーボーイにこの事を伝えると、案の定、ぜひやってみたいと返事がかえってきた。
'60年代に、アンディ・ウォーホルが「ヴェルベット・アンダーグラウンド」という伝説的なロック・バンドをプロデュースしたことと似ている。

ガールズ・バンドの名は、SUZYSUSIE
吉永氏と彼のパートナー、YOKOこと横倉氏が中心となり、ウバール・レコード社のSUZYSUSIEプロジェクトは、とんとん拍子で進められ、SUZYSUSIEのメンバー4人と吉永氏等のスタッフは渡仏し、ビリーボーイのアート・ディレクションにより、パリでプロモーション・ビデオが制作された。そこには、本格的なパリの映画製作クルーが参加したという。

この時、CDアルバムのブックレットの表紙のために制作されたのが、トップの写真の絵である。
100cm×100cm キャンバスにアクリル絵の具とシルクスクリーン。
モンドリアン風の背景に、SUZYSUSIEのメンバーの上半身が描かれている。
モンドリアンアンディ・ウォーホルのエッセンスをミックスして編集したような手法であった。

なお、SUZYSUSIEのプロモーション・ビデオには、ビリーボーイとララも派手なメークで出演しており、キッチュでポップでクレージー、まるで'60sのアンダーグラウンド映画のようだった。

SUZYSUSIEのための絵は、4人の顔をイーディEdieに差し替えて、イーディ Edieの新しいボックスに使用された。

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ビリーボーイの絵画がヨーロッパの美術界で高く評価されている昨今、SUZYSUSIEの絵は言うに及ばず、イーディEdieの箱にも、そういう意味で、今後価値が出てくることと思う。大事にしたい。

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2006年06月25日

イーディ Edie

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アンディ・ウォーホルの有名なマリリン・モンローの絵をバックに、人を食ったような謎の微笑みを浮かべる美少女。彼女は、1993年に登場したミドヴァニィ Mdvaniiの妹イーディ Edie である。

イーディは、気まぐれでキュート、モッズ、そして無邪気でハッピーなティーンエイジ・ガール。年齢は18歳。東洋哲学を学ぶ学生であり、ギターとクーキー・デザートとグルービーなドレス、アンダーグラウンド・ポップアート映画とニートな(小奇麗な)ヘアースタイルが大好き。彼女は、アレクサンドル・ド・パリの美容サロンでヘアースタイリングをしてもらっている。
アンドロジーヌでバイセクシャルな姉ミドヴァニィ程ミステリアスではないが、アンダーグラウンド・スーパースターで、少年たちのミューズだ。
(以上が、作者ビリーボーイによるイーディのキャラクター設定であった。)

人形「イーディ」は、アンディ・ウォーホルのスーパースターの一人として知られ、'60年代のヒロインと言われたイーディ・セジウィック Edie Sedgwick のムードからインスパイアーされて作られた。

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漆黒の瞳にニートなホワイトヘアー、気が遠くなるようなカッコイイ足を持ち、'60sの天使とも言われたイーディ・セジウィック
彼女は、アメリカの名家の令嬢として育ち、1965年にアンディ・ウォーホルと出会い、数ヶ月のうちに、「哀れな金持ち娘」、「ヴィニール」、「キッチン」など10数本ものウォーホル映画に出演し、瞬く間に、アンダーグラウンド映画のヒロイン、スーパースターの一人となる。イーディは、ウォーホルと同じホワイトに髪を染め、好んで同じ服装をし、連れ立ってパーティーに出かけては、話題をふりまいた。そして、同年のうちに、「ガールズ・オブ・ザ・イアー」に選出されたのであった。しかし、二人の関係は僅か1年で終わりを告げ、その後、イーディはドラッグに溺れ、身を滅ぼし若くして亡くなる。
詳しくは、彼女の伝記「イーディ」(ジーン・スタイン/ジョージ・プリンプトン著 筑摩書房刊)を参照ください。(写真上)

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ところで、イーディ・セジウィックより遅れて10年、'70年代の半ば、ビリーボーイは、ウォーホルによってその才能を見出され、ウォーホルのファクトリーに出入りするようになり、多数のフィルムに出演した。ウォーホルは、ビリーボーイを「最後のスーパースター」と呼んで、特に目をかけたという。
その後、ウォーホルの元を離れパリに渡ったビリーボーイは、1985年、ロンドンのオブザーバー新聞により「マン・オブ・ザ・イアー」に選ばれた。どこかイーディと似ている。しかし、ウォーホルと離れた後の二人の人生は全く異なり、ビリーボーイはドラッグに溺れることもなく、現在にいたるまで健康そのもの、独自のアート表現を追究し続けている。

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初版のイーディは、3種類のスタイルで登場。
「ファクトリー」Factory: ホワイトのショートボブに、モッズな白黒水玉模様のミニドレス、クレージュ風の白い革製ブーツ。
「チャオ!マンハッタン」 Ciao! Manhattan: ロングストレート・ホワイトヘアーに、ヒッピー風の長いフリンジが付いたトップにパンタロン、クレージュ風の白い革製のブーツ。
「バブル・ドウ」Bubbledo: ホワイトのビーハイブヘアーに、モンドリアン・ドレスとクレージュ風の白い革製ブーツ。

以上が、基本スタイルであり、それぞれに数種類のバリエーションがあった。
これら初代のイーディはレジン製であったが、2代目以降は、ポーレセン製となり、単なるモッズなティーンエイジ・ガールからカメレオンのように七変化し、進化して行く。

Photo by BillyBoy*

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2006年05月31日

ロジーヌ Rosine

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ロジーヌ Rosine」、この美しい呼び名を与えられたサイキック・インディアン(後のソラヤ Soraya)の特別作品(1991年制作)は、20世紀パリ・モードの原点を担った天才デザイナー、ポール・ポワレ Paul Poire へ捧げられたオマージュであった。

そもそも「ロジーヌ」とは、ポール・ポワレの長女の名前であり、又、1908年にポワレが発表した異国情緒を漂わせた香水の名である。

ビリーボーイBillyBoy* にとって、ポール・ポワレは、最も尊敬するデザイナーの一人であり、ビリーボーイは、本物のポワレのファブリック・コレクションをかなり所有していた。それらを惜しげもなく使い、ポワレのファッション・スタイルを再現したのが、この世にも豪華でエキゾティックな作品「ロジーヌ」であった。

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モデルは、綿菓子のようなピンクのビーハイブ・ヘアー(やはりアレクサンドル・ド・パリのスタイリングによるもの)に、ミステリアスなバイオレトの瞳を持つサイキック・インディアン

彼女がまとうのは、淡いピンクのシルクのビスチェ・シース・ドレスに、1917年頃のポワレの刺繍入りナイルグリーンのシルクのイブニングコート、ピンクのターバン、ターコイズのシルク・ストッキングと手袋、そしてマッチした装身具。そのほか、着替え用のナイルグリーンのシルクのシースドレスにパース、ゴールド・ラメの長手袋、2種類のネックレス、ブレスレット、香水瓶、水差し、手鏡、ハンガー、ウィッグスタンド、ゴールドの壁飾り、ラメ・ファブリックでできた5種類のクッション、ミニチュア・ブック"PENSEES"などが付属品として含まれていた。

何という芸の細かさと贅沢さ!特に、イブニングコートとターバンにポワレ・ファッションのエッセンスがうかがえる。初期レジン作品の最高傑作のひとつであることは言うまでもないだろう。

ポール・ポワレビリーボーイは、生きた時代も違うし、ルックスも全く似ていないが、美意識と人生哲学において、いくつもの共通点があるように、私は感じる。
モデルにサイキック・インディアンを起用したというのも、いかにもポワレ好みでなないか・・・・・。

個人蔵

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2006年05月28日

ALL THE CHIC AND MYSTERY OF INDIA

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1992年、ミドヴァニィの世界に第3のキャラクターが誕生した。
それが、「サイキック・インディアン」(後のソラヤ Soraya)と呼ばれる写真の人形だ。

彼女は、古代インドのプリンセスの生まれ変わりかと思われるような神秘性とエレガンス、そして女神のような雰囲気をそなえた現代女性。プロモーション用の写真では、ライトアップされたエッフェル塔の前でポーズをとり、パリの魅惑をアピールしていた。
因みに、手前のペットの豹は、マイセンのもの。後ろのお姉さま方に引けをとらない美しさと存在感を示している。


黄褐色の肌に、ミステリアスなバイオレットの瞳、そして、アレクサンドル・ド・パリがデザインした大きく膨らませたカラフルなビーハイブヘアーは、'60sファッションから来ているもので、非常にモッズであると同時にインドの女神のムードでもあった。

衣装は、濃密なビーズ刺繍がなされたシルクのシースドレスに、半透明のシルク・ジョーゼットのサリー。各ディテールに、パリジャン・オートクチュールの魅惑が反映されている。

彼女は、ミドヴァニィ Mdvanii ディー Dheei の女友だち。2人と同様、知的で美しく気品があり、神秘的だ。そして、特筆すべきは、ビリーボーイ BillyBoy* が、この第3の人形に、「サイキック psychic」、つまり、第六感を象徴するスピリチュアルな人形、という特性を与えたことだった。それは、ファッションドールの世界において、初めてのものであった。

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2006年05月10日

24時間のシック Vingt-Quatre Heures de Chic

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「お金に糸目はつけないから、世間の人をびっくりさせるような究極のものを作って送って」といったかどうかは覚えていないが、1991年、ビリーボーイ BillyBoy* から本当に驚くべき作品が送られてきた。

届いたのは、天下無敵のウルトラ・ゴージャスなディー
本物のガーネットやシルバー、アンティーク・ガラスのビーズがびっしり刺繍されたバイオレットのシルクのボレロ・ジャケットにお揃いのビスチェ・ドレス、やはりバイオレットのシルクのペチコート、そして、ペール・バイオレットのシルク・ストッキングに手袋。試しに、ボレロ・ジャケットを脱がせてみた時、あまりの重さにびっくりした。

ディー Dheei 「24時間のシック Vingt-Quatre Heures de Chic」は、1991年に制作された驚異の一点もの特別作品である。

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彼女には24時間シックでいて欲しいと、前述のバイオレットのアンサンブルの他に、彼女のライフスタイルを暗示する2着のドレスと、それらにマッチしたジュエリーや小物がデザインされた。

夜会用のシックな装い:淡いベージュのジョーゼットのイブニング・ドレスに同色のシルク・ストッキング、手袋、イブニング・パース、パールのイアリングとネックレス、ゴールドのバロック手鏡とハンガー。

昼間のシックな装い:ネイビーと白のリバティー・プリントのデイ・ドレスに、ブライト・イエローのシルクのジャケット、ドレスとお揃いのスカーフ、白いシルク・ストッキング、ネイビーのトークハット、手袋、ハンドバッグ、イアリング、ネックレス、三日月型のブレスレット、ゴールド・メタルのハンドバッグ、香水瓶。

その他、ウィッグ・スタンド、ゴールドのエンジェル像、ゴールドの壁飾り、ペンダント・ネックレス、パース2種、シルバーのカフス・ブレスレット等という品揃えである。

ドレスは全てディテールにいたるまで、オートクチュール仕立てというこだわりよう。
20世紀フランスの服飾文化の粋が、箱の中の小さな世界に凝縮されたような極めてディープな作品である。
まさに、ウルトラ・シック!ウルトラ・ゴージャス!
ファッション・ドールというジャンルにおいて、私は、後にも先にも、このようなキチガイじみた作品を見たことがない。

個人蔵

Photo (C) Sumiko Watanabe

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2006年05月07日

アーンシャンテ(はじめまして) Enchante

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アーンシャンテ(はじめまして)」と言って、パリの香りを振りまきながら初めて日本に上陸したィー Dheei。 ミドヴァニィ Mdvanii に引けをとらない美貌と抜群のボディ・プロポーションを持ち、パリで活躍するトップ・モデルという印象を与えた。

因みに、ビリーボーイが設定したディー Dheei のプロフィールは、
年齢:30歳 かに座 上昇宮はおひつじ座 
職業:作家、最新作「私を食べて」がベストセラーに!
趣味:Fabergeの卵の収集
人生哲学:生きていること、それは私の仕事でありアート


親友のミドヴァニィ Mdvaniiが年齢不詳としているのに対し、ディーDheeiは30歳と明記しているところが興味深い。このことから推測して、ミドヴァニィMdvanii も同年代と思われる。
ビリーボーイは、女性の本当の魅力は30代からと言いたかったのだろう。また彼女の魅力のキーワードとして、インテリジェンス、ビューティー、そしてエレガンスを挙げている。女性の魅力の第1条件にインテリジェンス、つまり知性をもってくるセンスがスゴイ!

パリからやってきた「アーンシャンテ」ディーDheeiは、首周りと袖口にびっしりビーズ刺繍がされた、背中が腰のあたりまでVの字にカットされたセクシーなシースドレスを身に付け、ベールのついた粋なトークハット(又はつば広のストローハット)を被り、ドレスにマッチしたカラーのハイヒールパンプスを履いていた。ジュエリーは、アンティーク・ビーズのネックレスとシャネル・スタイルの幅広のカフス・ブレスレット。そしてハンドバッグは、ゴールド又はシルバーのメタル製で、蓋が開き、実際に小物を入れることができ、バンブー・ハンドルが付いているという凝りようだった。

最初のディー「アーンシャンテ」は、最初のミドヴァニィ同様、ミドヴァニィ・コレクションにおいて、非常に重要な意味を持つものである。
現在、入手することは、殆ど不可能だが、もし、幸運にも、どこかで出会ったら、迷わず、手を打たれることをお薦めしたい。

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2006年05月05日

世界で最も美しいブラック・ドール ディー Dheei

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1991年、ミドヴァニィ Mdvaniiの世界に美しい黒人女性が加わった。
彼女の名は、ディー Dheei
ミドヴァニィ Mdvaniiの親友という設定だった。

彼女は、ヨーロッパのエレガンスとアフリカン・プリンセスの身のこなしというイメージの結合により生み出されたブラック・ファッションドールであり、黒人女性の美しさと優雅さへのオマージュが込められていた。その魅力のキーワードは、インテリジェンス!ビューティフル!エレガント!だった。

彼女のボディは、全身レジン製。
そして、「ウルトラ・ネオ・ゼフィール」(超新しい微風)と呼ばれるカッパー色の髪(人毛ウィッグ)。それはミドヴァニィと同様、アレクサンドル・ド・パリのデザインによるものだった。
稲妻のように妖しく光るゴールデン・カッパー色のアイシャドーが、目尻のつりあがった褐色の瞳を飾り、このうえなくミステリアス!
又、「トレ・ゼフィール」と名づけられた艶やかなカッパー色のリップスティックには、当時のパリジャン・カラーのトレンドが反映されていた。

勿論、彼女のワードローブも、ミドヴァニィと同じく、全て、パリジャン・クチュールの技法と高級素材によって作られた。

写真は、ディー Dheei を紹介するドヴァニィ Mdvanii。2人は、非常に手の込んだビーズ刺繍がほどこされたシルクのボレロ・ジャケットにフルスカートのシルクのビスチェ・ドレスを着ている。
少し緊張気味のディー Dheei をリラックスさせようとするミドヴァニィ Mdvaniiがカワイイ。作者ビリーボーイ BillyBoy*の2人に対する親心(?)が反映されている良い写真だと思う。

Photo by BillyBoy*

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2006年04月20日

スキャパレッリへのオマージュ Homage to Schiaparelli

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バックにダリの絵、クラシックな椅子の脇に立っているのは、スキャパレッリへのオマージュ>」ミドヴァニィである。

前回紹介した「スキャパレッリの店で」に続き、スキャパレッリへの敬意を表した作品だ。1992年に20体限定制作された。

ダリスキャパレッリのためにデザインしたことで知られるハイヒール型のシュールな帽子、ショッキング・ピンクの唇が4つ刺繍されたブラック・サテンのテーラード・スーツなど、典型的なスキャパレッリ・ファッションが反映されている。

レジン時代のミドヴァニィのなかでもオートクチュールとアートを結合させた最も完成後の高い傑作と言って差し支えないだろう。

個人蔵

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2006年04月13日

スキャパレッリの店で Chez Schiap

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ショッキング・ピンク」で有名な奇想とエレガンスのファッション・デザイナー、エルザ・スキャパレッリ。1927年、パリ・モード界にデビュー、コクトーやダリらと親交を持ち、シュールレアリスム・アートと共謀した作風が特徴だった。

ビリーボーイは、スキャパレッリの熱狂的なファンであり、研究家としても知られている。又、自らを「スキャパレッリの精神的な息」と呼んではばからない。

その彼が、自身の人形ミドヴァニィに、スキャパレッリのエッセンスを込めて初めて作ったのが、この「スキャパレッリの店で Chez Schiap」(1990年)である。

やや長めの黒髪ボブにローズ色の唇を持つミドヴァニィが、フューシャ・ピンクのローシルク製のフィッシュテール・イブニングドレスに鮮やかなグリーンのローシルクのロングストールをまとい、金糸やクリスタル、ラインストーンがびっしりと刺繍された長い手袋をはめ、写真では見えないが、ピンクのシルクのストッキングにピンクのハイヒール・パンプスをはいている。

フューシャ・ピンクとビビッドなグリーンという補色関係のカラーコンビネーションが、目に鮮やかで、非常に美しい!
ふと、ツツジの花を思い出してしまった。

やや凄みのある妖しい眼差しは、初期レジン製作品の特徴である。

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